馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

恋のメロディー。サルビアの花……早川義夫を聴く

2020-09-05 06:33:05 | 日記

In The Morning - Melody Fair - To Love Somebody by Bee Gees

 

恋のメロディー

2010年10月29日

 10月29日(金)夕方、浅草橋方面へ歩いていた。
鳥越神社を見て柳橋へ戻ろうと通常ルートと違う道を
通った。
高校の校門があった。


校名は懐かしくも切ない想い出を想起させた。
校舎は当然変わっていた。
40年以上前、この学校出身の女性と付き合った。
文化祭にも行ったことがある。
大学3年の時、一目ぼれ、学年、学部、クラブも違ったが
強引に交際したのだ。
社会人になって1年目破局。
私の考えは幼かった。
今にして思えば相手は大人だった。
一緒になれなくて良かったのだ。

彼女が大学卒業後 私の紹介で名の知れた飲料関係の会社に
勤めた。その後、父親が勤務する大手会社のエリートと結婚
横浜郊外の高級住宅地に住んでいる。

数年前、築地にあるデザイン版下会社を訊ねた。

大学での同期だ。

事務所に入ると

開口一番

「カオルにあったぞ」

「クラブのOB会のパーティー会場だ」


友人はパーティー会場に入るエレヴェーターで挨拶されたが
誰か分からず戸惑った。

会場内でもにこやかに振舞うが自分よりも
年上に見え、げっそり痩せていた、ソバカスが目立つ女性だ。

誰だか分からず彼女を遠くから見ていた。

彼女の名前を呼ぶのが聞こえた。

実は2年後輩の女性だった。


私が付き合った女性だと耳打ちされるまで気付かなかった。
友人は言った。
「中味は分からんが、あの表情に決して幸せとは見えない」
あの美人だった彼女が
私はそれ以上聞きたくなかった。

秋の日、夕暮れ、両国橋でスカイツリーを見つめながら
走馬灯のごとく想い出が巡った。
43年前、二人でイギリス映画 「小さな恋のメロディー」を
日比谷映画街で見た。

映画街に人だかりがあって

近づくと吉永小百合がいた。

超人気、スーパー女優。

余りの美しさに呆然立ちすくむ。

遠くから映画の看板出演俳優を

読み上げた。

彼女はぎょっとして私を見た。

「えっ 見えてるの」

当時 凄い遠視であった。

教室の端から対面の防音壁の穴が勘定できた。

幼い頃から、なぜか隠していた。

周囲の子供が見えないが自分には見えるのが

異常だと思っていた。

ブログ アルジャーノンに花束を

 

で少し触れている。

メロディーの映画は少年少女が

思春期に目覚める少し前のストーリー。

英国のパブリックスクールに通う

庶民の子供達。

Tributo a Melody III

見終わって、二人は高揚感と気恥ずかしい気持ちで

お好み焼き屋 「ぼてぢゅう」で食べた。
あの頃、もう生きていけないのでは思うくらい辛かった。
今は遠くになった20歳の麻疹なのだ。 セピア色の富津岬でオートシャッターで撮った写真が出てきた。

若葉のころ  /  ビージーズ  歌詞

「メロディ・フェア Melody Fair」ビージーズ  Bee Gees new


サンチョパンサは何を見たか?

サルビアの花……早川義夫を聴く

 
1969年ジャックスを解散した直後にソロとなって発売された……『カッコ良いことはなんてカッコ悪いんだろう』のアルバムに収録された一曲。
 
当時のラジオ番組コッキーポップで度々紹介されヒットした。
早川義夫 サルビアの花
 
田舎モンの僕は……1972年の競作の中の『もとまろ盤』で知った。
そのメロディーは大学入学後も頭の中で何度か再現された……。
ま、振られる度にって事だけど……。
 
質実剛健の気風が廃れて行く中で軟弱男の軟弱な未練?とも言えなくもないその湿度の高いニュアンスはスッと心に侵入してピッタリとハマるのだった。
 
早川義夫が深夜放送で……サルビアの花……っていうのは精子でありあなたの部屋っていうのは子宮を意味している……と語ったとか?語らなかったとか?
 
真偽は別にして……フラレた軟弱男の心情としては、なんとピッタリの表現なんだろう……その説を聞いて思ったのを覚えている。
 
空プライドばかりが強い軟弱男は……貴方じゃなくてあの人が良いの!とヤラレては『僕の愛の方が素敵なのに!』と負け犬の遠吠えを心の中で何度も何度もリフレインしたものだった……。
 
嗚呼、恥ずかしい。
 
もとまろ盤がヒットして暫く後に……オイルショックから、経済成長、バブルへと突入していった時代。
 
女に良い様に振り回され弄ばれる現代の男達の原型を僕達が作ったと言えなくもないなぁ……。
 
確かにあの時代を境に……耐えて待つ女よりさっさと男を捨て去り計算高く違う男をセレクトする女達が急増していった時代でもあった。
 
『男の女々しさ』って奴を正面から認知理解し、恥ずかし気もなく実際に演じ始めたのは僕達がハシリだった。
団塊の世代の人達の目にはきっと……恐ろしく軟弱な奴等と映った事だろう……。
 
 
 

 


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2 コメント

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Unknown (uncle-ken2055)
2020-09-05 19:35:53
早川義男さんは私の先輩になります
ジャックス時代の(空っぽの世界)は真似して歌ってましたよ
アルバム名は当時文学部にいた詩人(名前忘れました)
その彼が自死し、友人達が詩集を自費出版しまして
その中の一つがカッコ良いって何てかっこ悪いんだろうと言う
一節がありました
懐かしいです
セピア色の写真 (りりん)
2024-05-01 20:14:16
こんばんは

じっくり読ませていただきました。
20歳の恋
恋というよりもう恋愛ですね。
一緒に観た「小さな恋のメロディ」
その日の出来事、情景、人物、感情までもが今も鮮やかに蘇ってくるのでしょうね。

二人のセピア色の写真・・・と共に

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