2017年3月那須岳雪山登山で 高校山岳部員8人が雪崩死亡は人災可能性報道。
遭難死は何故起きたのか?
ご遺族の苦悩と悔いは計り知れない。
関係者の苦悩も生涯負わねばならない。
私も高校大学社会人73才の現在も登山を楽しんでいる。
遭難のあれこれを判断するのは避けるが
冬山 雪山登山は高校公認は止めるべきと考える。
説明が難しいが、高校生の体力、経験 技量
又 管理監督する教師には継続して指導する人事が不可能。
現在は 雪崩で埋没した人を探し出すビーコンと呼ばれる
GPSがあるが、雪崩に巻き込また場合の救出手段。
安易に頼ってはいけない。
先ずは、雪崩を避ける知恵と五感を養う訓練だ。
雪上訓練 ピッケル アイゼン かんじき ザイル操作
これは高校生と経験の浅い教師では困難。
雪崩を避けての登山は、雪崩危険性地帯は星空の真夜中
雪が硬く凍った時間帯に登行。
だが、その時間帯を過ぎて太陽の熱射が雪に注ぎ
緩む時間帯は、隊列を組まず10m以上の間隔をあけて沈黙登行。
樹林帯を過ぎた峰の向こう側に幕営地があるのであれば
ショートカットをして斜面をトラバースしたい気持ちになるが
雪崩を誘発するので、頂上に登る。
頂きから下降する。
急がば回れである。
凍った痩せた稜線は 二人一組となり
ザイルで結び10m間隔で登行。
一人が滑落したら、支え切れないのでもう一人は反対側斜面に飛び込む。
大斜面では 赤紐10mを腰に結び
呼吸も堪えて静かに迅速に下りる。
雪崩に巻き込まれても赤紐で埋没点が判明。
天気図作成、ブリザードでの動き方 判断
あらゆる危険を想定しても遭難は起きる。
失敗しても安全
FAIL SAFE を瞬間判断。
4年生部員として厳冬の白馬岳登頂
吹雪での下降中に2年部員が滑落。
下から見守っていた私は、アイゼンを氷雪に食い込ませ
ピッケルを両手で雪に突き刺し腰を落とした。
所謂 3点確保。
滑落する部員を止めることは出来ない。
二人とも滑落するがスピードが緩み止まった。
3年前 当時の部員と再会した時、滑落した部員が語った。
私は全く記憶になかった。
https://blog.goo.ne.jp/kikuchimasaji/e/9d6ab34541109fdb77fbf8ee31ae9944
山岳部同期が 高校山岳部OB会で
北アルプス 北尾根で滑落死したが
遺体収容は高校OB会組織では無理
大学山岳部OBと現役部員で収容。
https://blog.goo.ne.jp/kikuchimasaji/e/3e7962c811b71213e7526db4cae52a3f
母校大学山岳部も7人が遭難死。
廃部となった。
私も 滑落して左足が曲がり
凍傷で右足親指が崩れ
右手 右耳は50年経過しても厳寒では痛む。
今でも傷跡は残る。
でもね、登山が危険であるとは思わない。
卒業して娑婆に出れば、もっともっと、困難 危険
予期せぬ事故 騙し 裏切り、詐欺
下界のほうが危険に満ちている。
人生 山あり谷ありと言うけれど
登山は、人生を凝縮した道程だ。
その忍耐実体験が、馬鹿でお人好しだが
生きてこられた。
私の両親は那須の寒村出身。
従兄妹には、出身校が多くいる。
遭難事故後、その高校に赴任した校長は
親族で、困難な対応をを担った。
いつかある日