六日のあやめ

読書記録('18.11月) 

'18.11月読書記録
初読(2)+再読(5):7冊、コミック1冊

最近好きな作品の文庫化が多くて嬉しい。
大山作品は7月に出ていたのに気付いてなく購入遅れたけど。(^^;
「原之内菊子の憂鬱なインタビュー」の読メ連携ツイートを“小学館 きらら”さんからリツイいただき感謝。

読書メーターより

11/30【([お]15-2)あずかりやさん 桐島くんの青春 (ャvラ文庫)/大山 淳子】
(再読)文庫化(7/5第1刷発行)に気付くのが遅れて第3刷(9/13)を購入。覆面カバーが社長のイラストで吹き出し”2巻目が出たニャ。”可愛い。
前作同様もの視点と人間視点の両方あり、今回の再読でふと思ったのは、もの視点でのお話は切ない部分が人間視点よりマイルドに感じられるような気がした。
2話のおかあさんに“楽になる扉”があって本当によかった。直樹の暗唱に涙。
タイトルの内容となる4話、辛い部分も大きいけど、若者らしさを感じられる桐島くんだったことが嬉しい。前作“店主の恋”が納得できた石鹸の香り。

11/26【希望荘 (文春文庫 み 17-14)/宮部 みゆき】
文庫化(18.11/10第1刷)購入で再読。シリーズ前3作は長編だったけど本作は短編(中編かも?)4篇。
やりきれない辛さや切なさを感じる部分多いけど、杉村のキャラと彼が親しくなる人たちの善意がやわらげてるように思う。
単行本での初読時に、ソロモンの偽証に収録「負の方程式」で既に私立探偵として登場してたけど本作が本格的な探偵シリーズだな、と思ってた。初版限定杉村三郎シリーズガイド著者インタによると、新刊「昨日がなければ明日もない」でプロの探偵として本格的に動き出すらしい。早く読みたいけど図書館の順番待ちが長い。(^^;

11/22【校閲ガール トルネード (角川文庫)/宮木 あや子】
文庫化(18.10/25初版発行)購入で再読。
巻末の対談(著者×ドラマ主演石原さとみさん)と解説(ドラマプロデューサー)も興味深い。
初読時感想:悦子の推理力さすが!と思い恋のバカンスを楽しく読み、異動先や実家のこと等結構深い話になってると感じ、切なさもある決断ながら納得の着地。
悦子の選択はシリーズ前2作から予想ついたけど是永のことは意外。辛い状態の是永に心の奥まで届いてくれと願う悦子の言葉が素敵。悦子自身もそのこととエリンギの言葉が響いていると思う。
貝塚好きの私はラストの心地いいむしずが嬉しい。

11/17【ちはやふる(40) (BE LOVE KC)/末次 由紀】
名人戦東西挑戦者決定戦の結果は予想通り。
対戦後の新と太一に感涙。 太一が奏ちゃんに新の袴のことでお礼を言うシーンはさらに泣けた。自分が有利になると考えても無理ないことだと思うけど、太一がかなちゃんのおかげでフェアに戦うことができて良かった。
太一をねぎらう瑞沢高校かるた部癒しの布団サプライズと、詩暢ちゃんのユーチューバーに笑った。

11/13【和菓子のアン (光文社文庫)/坂木 司】
続編文庫化きっかけで再読。 和菓子の魅力を知ることができて興味深く、アンちゃんの成長も気持ちいい。
連作短編5編のうち3話目“萩と牡丹”が特に好き。アンちゃん向学心に目覚めての接客と、おはぎについて広報部女性への対抗が爽快。
おっさん住んでる椿店長、乙女系男子の立花さん、元ヤン桜井さん、アンちゃんが言うようにびっくり箱みたいなお店の楽しさ。
初読時は登場人物に誰かをイメージすることはなかったけど、今回再読で立花さんが乙女言葉のときには朝ドラ志尊くんボクテの話し方が思い浮かんだ。

11/10【アンと青春 (光文社文庫)/坂木 司】
「和菓子のアン」の続編。2016年に単行本が出ていたことに気付いてなくて文庫化で初読。
最初の“空の春告鳥”は「和菓子のアンソロジー」で既読、ここで登場した金沢和菓子の店員さんが後々も関係してくるとは、連作短編の面白さ。
前回同様和菓子の奥深さが興味深いけど、今回は人の気持ちの難しさを感じる部分が多い。お菓子が凶器になるって話は特にゾッとしたし、アンちゃんロボット化にドキドキ。
立花さんが嫉妬したのは柏木さんの生き方に対してより「甘酒屋の荷」が大きいよねぇ。アンちゃんいつ気付くかな?

11/6【銀河食堂の夜/さだ まさし】
連作短編6篇。
四ツ木にある居酒屋「銀河食堂」、常連たちの名前がさださんのご友人たちを連想して愉快だけど、そこで語られる物語はどれも切ない。
2話「七年目のガリバー」はさださんの曲「償い」の小説版って感じ、よりドラマチックだと思う。
5話「ぴい」の千代さんの手紙に号泣。
最終話でマスターの謎が明かされ、一番気になっていたお母さんと呼ばれている女性の年齢に納得、関係性も素敵に感じた。マスターの母親はお気の毒で複雑ではあるけど。
マスターの本名に関するラストが巧い!と思った。

11/4【原之内菊子の憂鬱なインタビュー (小学館文庫キャラブン!)/大山 淳子】
(再読)文庫化(7/11初版発行)に気付くのが遅れて今月購入。
単行本作品を加筆改稿しての文庫化とのこと、どのくらい違うか気になるけど細かく覚えてない。(^^;
単行本初読時には、タイトル見た時点で単なるフルネーム入りと思っていたのが、人から本音を聞き出す能力を持つ腹の内聞く子だったことにまず笑った
設定や文章が愉快で、切ない部分も割と多いけど、登場人物みんなキャラの楽しさが大きいと思った。 今回の再読は、楽しいのはもちろんだけど、もっと深みもあるように感じた。

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<義母介護メモ>
病院:11/2(K)、11/7(Y)
*4週1飲:ミノドロン酸錠(ジェネリックに変更)
ケアマネさん来訪:11/16
堤さん:11/4
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