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■お見それしました

2006年06月16日 | 私のこだわり・音楽編
『連隊の娘』 『イル・トロヴァトーレ』 と続いた ボローニャ歌劇場 日本公演、 シメは ジョルダーノの 『アンドレア・シェニエ』です。

半年前の新国立劇場の公演であまりパッとしない舞台を観て、帝国劇場のミュージカル 『レ・ミゼラブル』 とどこが違うの? などと酷評を書きましたが、  ヤァ~ 昨日ボローニャの舞台を観て思い直しました。  クーラとグレギーナが歌うなら… と奮発してチケットを取った甲斐があったというものです。

日本では馴染み薄の ウンベルト・ジョルダーノ(1867ー1948) は、 プッチーニとほぼ同時期のイタリアの作曲家です。  イタリア以外の作曲家でいうと…、 リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)と同世代。 

新国立の時には気づかなかったのですが、 『アンドレア・シェニエ』の楽曲は オーケストラ・パートが歌の伴奏といったものではなく、 それ自体 細部にまでこだわった甘美な音楽に仕上がっています。  シュトラウスの音楽から肩肘張った強靭さを取り除き、チャイコフスキー音楽の緻密さ、美しさを加えたような感じがします (意味通じるかしら…?)。

オーケストラだけを聴いていると 「これってイタリア音楽かしら ?」 と一瞬考えてしまいましたが、 歌を聴くと正真正銘 イタリア物、 カンツォーネの世界です。  ホセ・クーラ (テノール)、 マリア・グレギーナ (ソプラノ) という超一流どころが舞台をぐいぐい引っぱっていたので、 オケもとてもよく鳴っていました、 相乗効果とでもいうのでしょうか。

まあ とにかく聴き惚れるるばかりで、 ボローニャの公演の ”とり” を飾るにふさわしい舞台でした。

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