朝から庭に植木屋さんが来ています。 この時期の主な仕事といえば、松のミドリ摘み。 長く伸びてしまう春芽を摘み取って夏芽を出させ、節間を小さく育てるための作業です。 このミドリ摘みを怠ると、松が伸び放題になったり格好が悪くなったりしまいます。
”Do It Yourself!” 流行りの世の中ですから庭木の手入れ講習会などに通って手ほどきを受け、ご自分でミドリ摘みをなさる殿方も見かけますが(お隣のオジサン!)、 我が家の男性どもは皆、高所恐怖症! ハシゴに上っての作業なんて期待できません。 長い柄のついた高枝剪定ばさみを持ち出して梅の枝を落とすのが関の山のようです。
♪♪♪♪♪
イタリアの作曲家レスピーギ (1879~1936) の作品に、交響詩「ローマの松」 (1924年) というのがあります。 四部構成でそれぞれ、
1.ボルケーゼ庭園の松
2.カタコンベの傍らの松
3.ジャニコロの丘の松
4.アッピア街道の松
1.2.3 は、日本人でも何となくイメージがわきますが、4のアッピア街道だけは、日本の街道を連想してはいけません。
そもそもアッピア街道は古代ローマ時代、紀元前4世紀頃の財務官アッピウスの命によって造られた、ローマからイタリア半島を南下する街道で、 ブーツ型半島のヒール部分にあたるブリンディジという町まで続く石畳の幹線道路です。 何のためにローマ人はインフラ整備をしたかって、 第一には軍用道路でしょう。
現存するアッピア街道並木の松は、葉が幹の上部に広がっていて(椎茸を横から見たような感じ)、 種類はクロマツかアカマツらしいですが、 ”唐傘松” なんて呼ばれています。 旧東海道の松並木に見られるような光景ではないんですよね。
レスピーギの交響詩で終曲の ”アッピア街道の松” は、 ローマの将軍が凱旋パレードをしいるような幻想を抱かせる創りになっています。
♪♪♪♪♪
音楽つながりで、こんどは弦楽器のボディーとして使われる木材について。
一般に、ヴァイオリンの表板はエゾマツの一種のドイツトウヒ(Fichte)が最適だといわれています。 トウヒ、漢字では ”唐檜”、ヒノキという字がはいっていますが 「マツ科」 なんだそうです。 でも クリスマスツリーの ”もみの木” とよく似ていてちょっと見ただけでは区別はつきません。 (裏板は別の素材、イタヤカエデが良いとされています)
♪♪♪♪♪
松といっても ”唐傘”のような松、 ”クリスマスツリー” のような松、 いろいろあるんですね。 樹形を考えて成長を抑制していくのが好しとされる (我が家の) 門かぶりの松、 はたして松にとっては良いのか悪いのか・・・。
”Do It Yourself!” 流行りの世の中ですから庭木の手入れ講習会などに通って手ほどきを受け、ご自分でミドリ摘みをなさる殿方も見かけますが(お隣のオジサン!)、 我が家の男性どもは皆、高所恐怖症! ハシゴに上っての作業なんて期待できません。 長い柄のついた高枝剪定ばさみを持ち出して梅の枝を落とすのが関の山のようです。
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イタリアの作曲家レスピーギ (1879~1936) の作品に、交響詩「ローマの松」 (1924年) というのがあります。 四部構成でそれぞれ、
1.ボルケーゼ庭園の松
2.カタコンベの傍らの松
3.ジャニコロの丘の松
4.アッピア街道の松
1.2.3 は、日本人でも何となくイメージがわきますが、4のアッピア街道だけは、日本の街道を連想してはいけません。
そもそもアッピア街道は古代ローマ時代、紀元前4世紀頃の財務官アッピウスの命によって造られた、ローマからイタリア半島を南下する街道で、 ブーツ型半島のヒール部分にあたるブリンディジという町まで続く石畳の幹線道路です。 何のためにローマ人はインフラ整備をしたかって、 第一には軍用道路でしょう。
現存するアッピア街道並木の松は、葉が幹の上部に広がっていて(椎茸を横から見たような感じ)、 種類はクロマツかアカマツらしいですが、 ”唐傘松” なんて呼ばれています。 旧東海道の松並木に見られるような光景ではないんですよね。
レスピーギの交響詩で終曲の ”アッピア街道の松” は、 ローマの将軍が凱旋パレードをしいるような幻想を抱かせる創りになっています。
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音楽つながりで、こんどは弦楽器のボディーとして使われる木材について。
一般に、ヴァイオリンの表板はエゾマツの一種のドイツトウヒ(Fichte)が最適だといわれています。 トウヒ、漢字では ”唐檜”、ヒノキという字がはいっていますが 「マツ科」 なんだそうです。 でも クリスマスツリーの ”もみの木” とよく似ていてちょっと見ただけでは区別はつきません。 (裏板は別の素材、イタヤカエデが良いとされています)
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松といっても ”唐傘”のような松、 ”クリスマスツリー” のような松、 いろいろあるんですね。 樹形を考えて成長を抑制していくのが好しとされる (我が家の) 門かぶりの松、 はたして松にとっては良いのか悪いのか・・・。