まーどんなぶろぐ

ただいま他所のSNSに外遊中。

■ナイーブって

2004年11月30日 | 巷の話題
今日の木村さんの記事:[コラム]「監査リスク」とは何事か は、要するに本筋から離れて悪者叩きをする世論、その世論を扇動するかのような報道をするマスコミに苦言を呈しておられるのでしょうか。

★虚偽記載という罪の中で、大株主のシェアをごまかした罪より
債務超過をごまかした罪の方が何万倍も重い。
★つまり西武鉄道に厳罰が下されるなら、カネボウの場合は
死罪に値する。
★過去においては、山一證券や北海道拓殖銀行など同様の
重罪の結果として経営破綻した。
★しかし最近の三井鉱山、UFJの重罪の場合は厳罰に
処すべきという風潮が少ない。
★代わりに産業再生機構の成立や金融庁の検査体制充実化
などによって、チェック機能や受け皿がうまく機能した、
ということの方が取りざたされている。
★それは筋違いで、重罪を犯したものはその罪に見合った
仕打ちを世間から受けるべきだ。
というお話だと受け止めています。そうだとして、では具体的にどうすればよいのでしょう。

企業の責任といっても、カネボウでナイーブシャンプーを作っていた人が悪いのではありませんし、三井鉱山でコークスの買い付けをやっている人が悪いのでもありませんし、UFJ銀行の窓口のおねえさんが悪かったのでもありません。ごまかしを画策し指示した人達が悪いのです。

まず、その張本人達に退場してもらい、必要ならその人達に法的ペナルティを負ってもらう、という筋書きのはずですよね。法に訴えるのは、監督官庁であったり損を被った株主であったりするわけなのでしょう。(素人ですので見聞きした一般常識しかわかりません)

一般大衆の私でも、世の中の仕組みくらいはきちんと把握しています。扇動記事に迎合してばかりではない人も、まだまだいっぱいいると信じています。


■独逸偏重主義の終焉

2004年11月30日 | 私のこだわり・音楽編
今月は海外オーケストラの来日公演が立て続きました。ベルリン・フィルウィーン・フィルの二大ブランドをはじめ、(アムステルダム)ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団シュトゥットガルト放送響とヨーロッパの名だたるオーケストラの揃い踏みとなり、クラシック音楽ファンは高額チケット代の捻出に四苦八苦したようです。すべての演奏会を聴きに行ったわけではありませんがいろいろな方の批評をも見て、クラシック音楽界も時代の波に乗って変わったものだと感じています。

19世紀以来のドイツ音楽偏重主義のせいで、日本でもドイツ三大B(バッハ、ベートーヴェン、ブラームス)なる作曲家について学校の授業で教えたり、子どものピアノ教則本といえば”バイエル”が定番であったりという時代が続いていました。ナチ台頭から逃れてアメリカに渡った音楽家も多く、戦後長きにわたりクラシック音楽といえば ”ドイツ流儀” が良しとされていたのではないかと思います。しかし世界的なマエストロとして君臨していたヘルベルト・フォン・カラヤン(1908-89)、モーツァルトの大家カール・ベーム(1894-1981) などが亡くなった1990年以降「ドイツ風が最高!」に異変が起こり始めました。

例えば(カラヤンが取り入れていた)ベートーヴェンの交響曲で管楽器奏者をダブらせるようなご大層な演奏を好まない指揮者が話題にのぼり、重厚長大がモットーであったそれまでの正統派ドイツ・スタイル(ドイツ人以外の作品もマエストロがドイツ・スタイルで演奏するのが好まれた)一辺倒が変わっていったのです。作曲された当時の原典版に忠実に演奏しよう、余計なものを取り除きシンプルに演奏しようという風潮の現れです。

こういった風潮はドイツ内部から沸き起こったというよりはグローバル化という波にのって、ドイツ人の好むと好まざるに関係なく出てきたことのように思われます。かつそれはクラシック音楽だけに起こったことではなく、おおもとのドイツ社会にもじわじわと浸透していったのです。

『マイスターたそがれ』(朝日新聞11月25日夕刊)と題して、《ドイツ手工業伝統の職人制度がEUからの「参入規制だ」との批判に揺れている。後継者難という内憂も抱え、消費者が大量生産の規格品に流れるのを止められない》 という内容の記事が載っていました。

ドイツ製品といえば「見た目は多少ゴッツイけれど丈夫で長持ち、でもそれなりに高価」のように思われてきました。新聞記事によると、《良いものを長く使うドイツの消費者の気風も変わり始めている。時計ではスイスや日本の安いクオーツ式時計が急進。…パンも低価格のチェーン店に消費者の人気が集まる。…》 とのことです。

21世紀は万事多様化の時代です。古いドイツ・スタイルと変化していくドイツ・スタイルとがうまく住み分け可能なのか、それともどうにか融合できるのか、もしくは古いものは淘汰されてしまうのか、延いてはジャパニーズ・スタイルはどこへ行き着くのか、よーく見極めていきたいものです。

■銀座のリンゴ

2004年11月29日 | 日毎の些事
都心に用事があって出かけ、ipod のアクセサリーを買いに銀座のアップル・ストアに寄りました。銀座通りの松屋デパートの真ん前の看板はないけど、壁面に書かれた大きなリンゴが目立つビルです。そのリンゴをみて、「あっ、そうだ。もうアドヴェントに入ったんだわ」とクリスマス飾りを連想してしまいました。

それならばと、アップル・ストアと角を挟んだ教文館(1階にFURLAが入っているビル)で開かれているクリスマス・マーケットへも立ち寄ってみました。年中クリスマスグッズを扱うお店の出店で、小さなオーナメントから大きなくるみ割り人形まで所狭しと並んでいました。

若い人達のようにパーティで盛り上がるでもないし、家の電飾に凝るわけでもありませんが、クリスマスを迎えるこの時期はなんとなくウキウキしてしまいます。どうやらこれは子どもの頃とかわらないみたいです。

■坊さんの袈裟

2004年11月26日 | 巷の話題
自分の文章を棚に上げて人様のことをとやかく言うのは如何とは思いますが、今回は「人の振り見て我が振り直せ」気分で書きましょう(いや~、いつまでたっても自分の振りは見て見ぬ振り!?かも)。木村 剛さんの記事 『 Tax PayerからTax Eaterに申し上げたいこと』 の率直な感想です。

記事では《「公務員が100%悪党なんてありえない」と思っておりますし》と断わりつつも 《国家公務員に関して私が感じるのは、Tax Eaterであることの重みをTax Payerに対して示せるだけの仕事の内容になっているか、ということです。》 《国家公務員は、リスクをとる必要もなく、失業する危険性もありません。》 と国家公務員はけしからんっぽいことを言い、その先に書かれているのがこれです。 《その対価として、例えば、事務次官クラスであれば、7000~9000万円もの退職金が支払われると聞きます。これだけの退職金をいただけるTax Payerは社長といえども、なかなかおりません。それが現実です。》

どこか飛躍しすぎていませんか。各省庁で事務次官クラスまで残れるのは数年に一人の割りでしょう。そういう人の高額退職金を例に挙げるのはまるで「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」のように感じられます。後の方にも 《国家公務員の中にも、立派な人はいる――おっしゃるとおりです。私も何人も知っております。》 と再度断わりが書かれていますが、巷の凡人はパッと見 『高給取りの国家公務員は対価に見合った仕事をしていない 』 と解釈してしまいます。

まだ中堅層世代に属する私個人の感覚では、国家公務員ってキャリア組をも含めてお給料少なそう、それに勝手言いたい放題の一般大衆の声に一応耳を傾けないとならないし辛そうね、くらいにしか思っていませんので、ヤッカミめいた言葉もケシカラン調の苦言も持っていません。

もっとも私のような考えは納税感覚が欠如しているからなのかもしれません。納税者たる者、税金の使い道をもっと注視しないといけないのかもしれません。でも仮に公務員に向かって、あなた方はTax Eaterなんだからああしろ、こうしろ、と注文をつけるにしても、ナマクラ坊主に向かって着ている袈裟のケチをつけるのと同じようなことはしたくないですね。どんな生業にも、まっとうな人、けしからん人、いろいろいますよ。

■お犬様

2004年11月26日 | 日毎の些事
はやりのサプリメント、中でもコエンザイムQ10は老化予防、免疫力強化などに効果があるとかで売り切れ店も出るほどの人気とか。この国は長寿王国に向かって突進中のようで皆様ご精が出ますこと。

昨日送られてきたサプリメント会社のダイレクトメールを見ていてビックリ。コエンザイム、プロポリス、イチョウ葉、DHA、グルコサミン…、定番商品と並んで犬用サプリメントの商品説明があるではありませんか!

なんでも必須アミノ酸は人と犬では異なり人は9種類、犬は10種類だそうです。犬用サプリメントは特に愛犬用に選んだ優良アミノ酸を多く含む原料から作られていて、小型犬は一日一粒、中型犬はニ粒、大型犬は三粒を目安に与え…、粒を好まない愛犬の場合は粒をつぶして粉として与えることもできます、…成長期から更年期までご利用できます…。ご丁寧に、愛犬に与えているユーザーの声まで載っています、《柴犬の女の子の乳がん予防で小さい頃より与えています…》ですって。

綱吉さんもビックリ、お犬様々ですね。

■成田屋 in FJ

2004年11月25日 | 私のこだわり・芝居編
《目玉企画は「市川團十郎『復活の巴里』」です》の宣伝文句につられて「フィナンシャル ジャパン」創刊第2号を買いました。成田屋さん公式サイトの雑誌インタビュー記事掲載情報欄にFJのことは載っていないし、短い記事に違いないと思いきや12頁もの紙面を割いているではありませんか、ちょっと感激。

団十郎さんの海老蔵襲名時以来のファン歴35年(中学生時代に歌舞伎ファンになった)の者にとって今回(ご子息の十一代目海老蔵襲名披露興行が始まって間もない時期)の病気休演は大変ショッキングな出来事でした。芸以外のことは普段あまり多く語らない団十郎さんが、ご自身の病床での様子を冷静に話されているのを見て、かえって闘病生活の凄まじさが垣間見えてしまいました。東京歌舞伎座、大阪、名古屋の公演を休み、10月のパリ公演で奇跡的復活、喜ばしい限りです。

日本での舞台復帰は京都南座の吉例顔見世興行、清元の『お祭り』という舞踊からです。大向こうから「待ってました!」と声が掛かり、団十郎さん扮する鳶頭が祭りの舞台に現れ「待っていたとはありがてぇ」と受けるところから始まる、まさにおめでたい復帰にふさわしい舞台になることでしょう。ちなみに東京での舞台復帰は、新春の新橋演舞場です。


■カキ食えば・・・

2004年11月24日 | 私のこだわり・一般編
美味しいものを程好く食する、そんな暮らしをしたいと誰しも思うでしょう。この時期のお楽しみといえば、我が家では”生牡蠣”です。以前ある女優さんが「2、3日お休みが取れたら格安航空券を買って牡蠣を食べにパリへ行っちゃうの…」とテレビで語っているのを見て、その気持ちわかるわーと思いました。日本ではあまり見かけない丸く平べったいブロン種牡蠣が専用のくぼみのあるお皿に5、6個のったものが自分の前にさっと出てきて口当たりのよい白ワインがあったら…、もう文句ありません。

日本でも産地直送お取り寄せブームで、殻付き生牡蠣に殻剥きピックと軍手までもがセットになったものをあるそうですが、我が家では誰もエカイエ(殻剥き職人)をやりたがらない(もちろん私も)のでもっぱら生牡蠣は外食です。最近は街なかにオイスター・バーがいくつかできなかなかの盛況ぶりだとかで一度行ってみたいと思っていたところ、昨日チャンスがやってきました。

私が行ったのは都心のお店ではなく、家から電車で数駅の比較的住宅街に近い場所にある家族連れでも気軽に入れるオイスター・バーでした。生牡蠣の品揃えも北海道、宮城、三重…、輸入物までありそれぞれ食べ比べることができました。何種類かのソースを出してくれましたが、やはりシンプルにレモンをかけて食べるのが一番。

そこそこ満足はしましたが、やはりプラット・ブロンを食べたい…。先の女優ではないですが私もそのうち実行に移そうかな、カキ食えば鐘が鳴るなりサクレクール。

■アラーム音にアー悩む

2004年11月23日 | 日毎の些事
近頃の電化製品は至れり尽くせりの機能がついています。仕上がりを知らせてくれたり注意を喚起するためのアラーム音もその一つではないでしょうか。

洗濯や乾燥が終わると、ピッピ、ピッピ、ピッピ
お風呂が沸くと、ピッピ、ピッピ、ピッピ
オーブン調理がおわると、ピッピ、ピッピ、ピッピ

冷蔵庫の扉が閉まっていないと、ピッピ、ピッピ、ピッピ
加湿器の水タンクが空になると、ピッピ、ピッピ、ピッピ

キッチンのガスレンジを新型に取り替えたばかりの実家の母がこぼしていたお話しです。 食事の用意ができ、さあいただきますと父と食べ始めたら、どこかで ”ピッピ、ピッピ、ピッピ ” が聞こえてきたので箸を置きキッチンへ小走り。 冷蔵庫はきちんと閉まっているし音ももうしないからと食卓に戻りました。

ところが暫くするとまたどこかで ”ピッピ、ピッピ、ピッピ ”。 堪りかねた父がテレビ、エアコン、換気扇など音のするものをすべて消し、キッチンに座り込みじっと待つこと数分。 ようやく見つけたピッピの出どこはガスレンジでした。

タイマー調理(グリルは一定時間調理すると自動的に火が消える仕組みになっています)でお魚を焼き取り出した際にスイッチをオフにし忘れたため、火が着けっぱなしになっていたわけでもガス漏れしていたわけでもないのにアラーム音が鳴ってしまったようです。

使う人の利便性を考えて取り入れられているアラーム音も、何の警告か分からなければ意味がありません。 「冷蔵庫が開いています」 「ガスレンジのスイッチがついています」…とそれぞれ音声で知らせてくれないとかえってまごついてしまいそう! 母が悩むのも然りです。 

■「未亡人」とはこれ如何に

2004年11月22日 | 私のこだわり・一般編
週の初めからブログで気分を害しています。
今日の木村 剛さんの記事 「西武鉄道の現経営陣は豪腕の未亡人に勝てるか?」 の内容がどうのこうの以前に、『未亡人』という言葉に後味の悪さを感じます。
西武鉄道問題の本質を猪瀬直樹氏の言説を引用して「未亡人のアパート経営ですよ」と一刀両断してくれた「日本全国・見たいもんはみたいぞの会」さん、さすが慧眼です。
なにが”慧眼です”なんでしょう!
夫に先立たれた後家さんはアパート経営の”け”の字もわからないド素人だと揶揄しているかのような言い方をされています。猪瀬さん、日本全国・見たいもんはみたいぞの会さん、木村さん、お三方とも女性をそういう目で見ておいでの男性なのかしら。

そもそも「未亡人」という言葉は未だ死んでいない人ということ、取りようによっては「死に損ない」ではありませんか! まじまじと文字をみると(品がない言葉ですが)胸糞悪くなってきます。ほかに言い様がないものでしょうか。後家、寡婦、どれも響きがいまいちかな。
とりあえず、気分が悪いので今日はこれまで。 

■変わらぬ味を

2004年11月19日 | 私のこだわり・一般編
昨日は外出先で昼食時間になり銀座アスターに行きました。アスターはよくデパートのレストラン街にも入っていて、昔から慣習的に出先でのお昼はここを利用することが多いです(といっても年に数回)。注文するのは大抵五目焼きそばかアスター麺、昨日はアスター麺にしました。アスターに行ったことがある人なら誰しも知っている定番メニューです。

これはよくあるお塩味白たんスープの五目中華そばと違い、お醤油スープっぽい茶色のスープに五目炒めにとろみをつけた具がのっているもので、私のお気に入りの一つでした(!) なぜ過去形かというと、味が変わっちゃったんですよ。 スープはいつも通りの濃い色なのですが、具の味付けがピリ辛ふうになっているんです、甜面醤が効いていてまるで回鍋肉みたいな味がしました。おまけに細かく輪切りにした唐辛子がいっぱい混じっていて、それだけつまみ出したら10切れ以上はありました。(回鍋肉があまり好きでない私は)ちょっとがっかり!

”アスター”麺とお店の名前をかぶせるほどの定番メニューなのですから、気安く味付けを変えて欲しくはありませんねー。全支店で食べ比べたわけではないので強くは言えませんが、「銀座アスター」の看板が出ているどこの支店でもあのお馴染みの味が楽しめる、そうあって欲しいと願うものです。

■ひとりごと

2004年11月17日 | 巷の話題
○○ちゃん  ショーちゃんが僕のクレヨンを勝手に取っていっちゃったんだよ!
         返してって言ったんだけど、「知ーらない!」とか言っちゃって
         隠しちゃうんだ。
△△ちゃん  私のお人形もショーちゃんに取られちゃったわ、
         意地悪して返してくれないのよ!
××ちゃん  ショーちゃんは欲しいものがあると、いっつも勝手に取っちゃうんだね、
         ひどいね、ジュンちゃんに頼んで懲らしめてもらおうよ。
みんな    ジュンちゃーん、ショーちゃんって悪い子なんだよ!…
ジュンちゃん ふーん、そりゃ悪い子だ、みんなもうショーちゃんと遊ぶのはやめようよ。
○○ちゃん  うん、僕、もうショーちゃんと口きくのや~めた。
△△ちゃん  わたしも、お菓子なんか絶対に分けてあ~げない。
××ちゃん  そうしよう! みんなショーちゃんと絶交だー!

でも、そんなことをしたら、ショーちゃんは一人ぼっちになって、
ますます意固地になってしまわないかしら…。
ほかに打つ手はないのかしらねー。

■三者三様

2004年11月16日 | 私のこだわり・音楽編
ベルリン・フィルハーモニーが日本で演奏旅行をしています。2002年にイギリス人のサイモン・ラトルが芸術監督/首席指揮者になって初めての訪日公演で、演奏会(3プログラム)はチケット売り切れ、高額のオペラ公演もそれなりの人気だそうです。音楽通の間では新指揮者ラトルの評判は賛否両論あります。上手い下手ではなく、聴く側の趣味の相違によるものでしょう。

ベルリン・フィルの指揮者は楽員の投票によって民主的に決められています。帝王ヘルベルト・フォン・カラヤン(1955~89在任)、後任のイタリア貴公子クラウディオ・アバド(1989~2002)、そしてサイモン・ラトル(2002~)。私がライブで演奏を聴いた三人の指揮者を思い浮かべると、時代の流れを感じます。

下世話な例えを借りていうならば、ベルリン・フィルの黄金時代を築き上げクラシック音楽界で君臨していたカラヤンは渡辺恒雄型、そのベルリン・フィル王国を引き継ぎつつ、埋もれていたロッシーニ・オペラの復刻再現、ベートーヴェン交響曲の原典版演奏など新しい方向性を見出していったアバドは堤義明型、そしてジャズや現代音楽の洗礼を受けて神童といわれながら育ち、英国の地方楽団を世界に通用するまでに改革した実績のあるラトルは三木谷浩史型、と分類できそうです。

あっ、そうそう、マエストロの名誉のために言っておきますが、
カラヤンもアバドもアンフェアーなことはしていませんから!

■祭事、慶事

2004年11月15日 | 日毎の些事
祭事
今日11月15日は七五三、といっても休日にお参りをする家庭が多いですね。昨日の日曜日はちょうど「二の酉」と重なり、近所の神社は朝から晩まで賑わっていました。今年は「三の酉」(26日)まであります。

《三の酉まである年は火事が多い》と昔から言われていました。理由は諸説あるようですが、私が近所の寿司屋の旦那から聞いた話によると、
酉の市を仕切っている地域の鳶の衆が、(三の酉まであれば)酒を飲む機会が(二の酉までの年より)増える、つまり本来の火消しの仕事がおろそかになる日が増える、よって火事が多い…。
ということらしいです。ふ~ん、なるほどね。


慶事
昨日の朝刊で内定が報じられた紀宮さまの婚約、おめでたい話題はいいものですね。息子の第一声は 「結婚して民間人になったら、紀宮さんの年金はどうなるのかな~?」 考えることが今っぽい! そこいらへんは抜かりなく、皇室でも女子の場合は二十歳になったら特別枠か何かで払っているんじゃないのかしら…? 人の年金を心配しても意味がありません、それよりも紀宮さまが皇籍を離脱されれば今後女帝論議も楽になるのかしらね。

■無知だったのか・・・

2004年11月13日 | 巷の話題
電話加入権の問題が取りざたされています。生まれた時から家に電話があり、結婚して世帯を持つ時も慣習的に電電公社に請求された金額を払い電話を設置した…私ばかりではなくそういう人は結構多いでしょう。

そういえば息子が大学に入り一人暮らしをする時、大学生協で45,000円で電話加入手続きをしてくれるとかで「こりゃ、お得だわ」とお金を出してやったっけ。なんでNTTじゃなく生協なのかしらと聞いて初めて加入権取引市場があることを知ったありさまです。何の疑いもなくきちんと説明も読まずにホイホイと契約したってことになりますかね。

今頃になって加入権と施設設置負担金との関係を知り、(公社時代にあった)電信電話債権とは違うものなのだとわかっても、「あーそうなの」と言うしかありません。債権から負担金に移行した際、世間での扱われ方はそのままとなってしまった、一般大衆はあまり深く考えもしなかったということなのでしょうか。

NTTは『電話加入権には質権の設定が認められ、法人税法上非減価償却資産とされる等の諸制度が設けられています。』とうまいことうたっていてもそれらは《NTTのあずかり知らんこと》と言われてしまえばそれまでです。

世間が勝手に財産として扱っていたのでしょ、そしてそれをあなたたちは鵜呑みにしていたんでしょ、ということで片付けられてしまいそうですね。 ここでも無知は救済せず…か。

■人生いろいろ

2004年11月12日 | 日毎の些事
久しぶりに友人と銀座でランチのひと時を楽しみました。平日お昼時は奥様方のお出ましが多いと聞いてはいましたが、待ち合わせの場所の4丁目角三越デパートの入口は、ま~なんと!おばさん連中でごったがえしていました(かくいう私もオバサンの1人か…)。目星をつけておいたフレンチ・レストランに友人と足早に行き、席を確保。有り難いことにランチタイムが11時~16時とうたっているレストランだったので長居しても追い出されることなく、ランチタイムを堪能してきました。

もともと子どもの学校の親としてのお付き合いから始まった友人なので、○○チャンはどうした、△△チャンはこうした…ばなしをたくさん聞いてきました。でもご多分にもれず今回も印象的だったのは、××チャンの兄弟、×××チャンの親の近況です。ハッキリ言ってしまえば他人の家庭を覗き見するようなことなんですけどね。

「このあいだね、××チャンのママから電話があってね、お兄ちゃまが大学卒業したけど定職に就かないで家に居ついてってこぼしていたわ。」
なんでもスロットで大金を稼いでそれを元手に株を始め、デイ・トレードにのめり込んでるとのこと。それも結構黒字で今度は専門的な勉強をするために米国大学院留学を計画。母親としてはハラハラ、ドキドキで愚痴もでる…、というはなしです。

「×××さんのママと食事している最中に携帯がなってね、外で(電話を)話し終えて戻ってきたら彼女真っ青になって顔が引きつっちゃっているの! どうしたの?と聞いたら、(彼女の)夫が芸能人との浮気現場をフォーカスされちゃったの、だって!」そのご主人の浮いた話はいまに始まったことっではなく前科が数多くあるらしいんだけど彼女としてはね、他に頼る当てがないからずっと仮面夫婦をやってきたのよ…、というはなし。

ま~ほんと、三流週刊誌やテレビのワイドショーのネタよもリアルで面白かった!
人生いろいろ!! 私のような凡人暮らしも、まんざらで捨てたモンじゃないわね。