まーどんなぶろぐ

ただいま他所のSNSに外遊中。

■おかたづけ

2004年12月28日 | 日毎の些事
今年飲んだワインで、特に気に入ったピエモンテのアスティ、赤。
BARBERA D'ASTI superiore DOC " PASSUM " Cascina Castle't

ビンが面白かったので庭のオブジェにしようと思ったのですが、割れたら危険だと却下され、仕方なく年内最後の空きビン回収の今日、廃棄処分となりました、残念。

松飾りをする頃になると、のんびりしていた私でもちょっとは焦りだします。
今日が年内のブログ納めかな…。

皆様、どうぞよい新年をお迎え下さい。


■デパ地下

2004年12月27日 | 日毎の些事
このところ我が家の娘が、折に触れデパ地下探索をしてしています、お目当ては勿論お菓子なのですが。彼女は私よりはるかに賢い消費者なので、衝動買いは決してせずチェックするだけ。家に帰ってきて皆に注文を聞いて回り、リクエストのあった数だけ買ってくる、ってな調子です。

たまにデパートに一緒に買物に行った時は、娘が地下を案内してくれるのですが、「せっかくだから買って帰ろうか?」 とこちらが気をつかっても、 「今日は食べないからいらない」 とか 「一つでいいよ!」、 店員さんから見れば珍奇な親子に思われているのでしょうね。ショーケースの前であれこれ商品を指差し話してるくせに、買わないで立ち去ることの方が多いのですから。

吟味してトビきりのお菓子を買って食べたとしても、娘の「☆☆☆」を貰えるものって少ないようで、大抵は 「二度目は無いね!」 と、あっさり切られてしまいます。 ”デパ地下の人気店” なんていうのは、作為的、でっち上げ、もけっこう含まれているかも…、と気づいているのかもしれません。

老舗、有名店と言われてきたお菓子類が取扱いデパートの増加、通販の発達により入手し易くなると、価値が下がり、有難味も減ってしまいがちです。 しかし、そうした中、我が家でロング・ヒットを保ち続けているのが、トップスのチョコレート・ケーキ と 小川軒のレイズン・ウィッチ です。うちの家族には、トップスのチョコケーキが嫌い、レイズンウィッチが嫌いという者はいないみたいで、 みんな馴れ親しんだ味というのはいくつになっても忘れないようです。

でも、やはり今でも手に入れ難く、我が家にとって希少価値が高いのが、村上開進堂のクッキーです。普通、クッキー詰め合わせというと、好きな物から無くなっていくんですが、開進堂の缶に隙間なく詰まった、大小のクッキーは、どれもがオーソドックスながら美味しく、均等に減っていきます。作る数を限っているからこそ為せる味なのかもしれません。

な~んて、贅沢をいっていると、こんな時期、飽食日本人と言われてしまいそうですね。 東南アジア~インド洋沿岸では大地震による巨大津波が襲ったとのこと。そうでなくても人口が多い国々なのに、外国からのクリスマス休暇旅行客も大勢いたはず、被災者数も把握できないのが実情でしょう。 遠くにいて私たちは、一人でも多くの命が助かることを祈るばかりです。

■ケルビム

2004年12月25日 | 豆知識・音楽編
12月の恒例イベントの話を以前 ここ でしましたが、”くるみ割り”、”忠臣蔵” についで第三弾、”第九” のおはなしを少々。

今日はこれから世の習いに従い、『ベートーヴェンの第九交響曲』 の演奏会にでかけます。毎年欠かさず聴きに行くっていうわけではありませんが、今年は一年の締めくくりに
”第九” を聴きたい気分なんです。 この曲を聴いていると、私にとっては行く年の総括と来る年への活力ゲットが一挙にできるみたいです。

有名な『歓喜の歌』が出てくるのは4楽章の部分で、1、2、3楽章は淡々としたオーケストラだけの演奏です。激情型の音楽ではなく、ソナタ形式だの、フーガだの交響曲のお手本みたいなものが続くわけです。

曲がはじまってから40分以上たって、ようやく4楽章。でも合唱はまだまだ5~6分後です。コーラスが中ほどまで来ると、ようやくタイトルの『ケルビム』が出てきます。
♪ Und der Cherub steht vor Gott !
「神の前にケールプ(ケルビムの独語)が立ちはだかっている」
初めて 「第九」 と歌ったときは、”ケールプ” の正体を知らず、なんじゃこれは? と思いました。 ケールプ(独語は語尾の ”b ” の発音は p 音になる)/ケルビムとは天使の名前です。 「 der Cherub 」ですから、男性天使ですね。神学界でケルビムは智天使、賢い天使らしいですが、聖書の世界では天国の守護天使として登場します。
主なる神は、彼をエデンの園から追い出し、彼に自分がそこから取られた土を耕させることにされた。こうしてアダムを追放し、命の木に至る道を守るために、エデンの園の東にケルビムと、きらめく剣の炎を置かれた。
     旧約聖書 創世記3:22、23
それで、そのケルビムはどんな格好をしていたか…。
…その中には四つの生き物の姿があった。その有り様はこうであった。…それぞれが四つの顔を持ち、四つの翼を持っていた。
…その顔は人間の顔のようであり、四つとも右に獅子の顔、左に牛の顔、そして四つとも後ろには鷲の顔を持っていた。…
     旧約聖書 エゼキエル書1:5~10
なんと、人、獅子、牛、鷲の四面顔 ! これじゃあ怪獣じゃん !? その四面顔天使が、天国の東の門番なんですって。 日本流にいえば、寺社の門の両脇に立っている 「仁王さま」 だわね。 天使もいろいろ…。

■ガブリエル

2004年12月24日 | 豆知識・一般編
クリスマスにちなんだお話、その2
《大工のヨセフとマリアとの子として生まれたのがイエス・キリスト。いわゆる救世主で、「キリストが地上に人間の姿で現れ、地上のすべての罪とがを背負って十字架上で死んでくれた」 ことによって、我々は現在こうして生きながらえていられるわけで、この救世主キリストの誕生を祝うのが、”クリスマス” なのです。》 と小さい頃、教会学校で教わりました。
天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。そのおとめの名はマリアといった。
天使は彼女のところに来て言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」
マリアはこの言葉に戸惑い、いったい何のことかと考え込んだ。
すると天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。神である主は、彼に父ダビデの王座をくださる。かれは永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。」
マリアは天使に言った。「どうして、そのようなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに。」
天使は答えた。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。あなたの親類のエリザベトも、年をとっているが、男の子を身ごもっている。不妊の女と言われていたのに、もう六ヶ月になっている。神にできないことは何一つない。」
マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」
そこで天使は去って行った。
  新約聖書 ルカによる福音書 1.26~38
アドヴェントに必ず読まれる聖書の箇所です。子どもの頃は考えもなしに聞き流していたお話ですが、読み返してみると何とも奇妙奇天烈な、としか言い様がありません。 身に覚えが全くないのに、ある日突然、「あなたは妊娠している!」 なんて高圧的に言われたら発狂してしまいますよ。

しかしキリスト教国では、昔からこの場面は多くの画家がテーマとして取り上げていますね。 そう、『受胎告知』 、 なかでも私が興味を持っているのが レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた 『受胎告知』 です(リンク先、WEB 美術館の絵をクリックすると拡大画がみられます)。 子どもの頃から持っていた ”天使” のイメージをぶち壊しにしてくれたこの絵を、始めて見たときの衝撃は忘れられません。

大天使ガブリエルの容姿、態度、どこを取ってもウサン臭そうに見えませんか? ひざまずいてはいますが、上目遣いの怪しげな目線、天使お得意の右手のポーズ。 まるで陰陽師が妙な呪文でも唱えている風です、《あなたは、身ごもっている~》 と。呪いにかけられたおとめマリアは、血の気もひいて、ホラ、凍りついているでしょ…。

とまあ、クリスマス・イブに、信仰心の薄い不心得者のたわ言でした。

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photo : Leonardo da Vinci " l ' Annunciazione "
      Galleria degli Uffizi (Firenze)

■クリスマス

2004年12月23日 | 日毎の些事
クリスマスって12月25日なのに、日本では前日の24日がピークのようですね。
イブに騒ぎまくり、夜が明けたらクリスマスってな~に?と言わんばかりに、
街中がお正月飾りに変わっています。キリスト教国でないから、これも仕方ないのかもしれません。

=子どもの頃のクリスマスの思い出ばなしを二題=
明神下のうまれ」ばなしで出てきた仏教系の幼稚園は、1年半通ったところで引越しのため転園し、キリスト教会併設の幼稚園に残り1年半通いました。はじめの幼稚園では4月8日の ”はなまつり” にお釈迦様の像に甘茶をかけたことが、唯一残っている思い出でしたが、次の幼稚園ではなんていってもクリスマス!

【お題その一】
口づてで覚えた「クリスマスさんびか」、なかでもお馴染みは『もろびとこぞりて』です。
♪もーろびとー、こぞーりーてー
 ……出だしはいいんです、問題なのは、
♪しゅ・わ・き・ま・せーりー、しゅ・わ・き・ま・せーりー、
♪しゅーわぁー、しゅわぁ・ぁ・ぁ・き・まーせーりー
《ボウフラが湧いたように”シュ”っていうものが湧くんだ》 ☆※∀∋◇?

**** 同じく幼稚園時代、この歌を習ったけど、私より少し賢い知人は
**** 《お湯が湧いた…》だと思っていたそうです。

【お題その二】
クリスマスのページェントといえば、受胎告知の場面とベツレヘムの馬小屋場面が代表的です。
ヨセフ、三人の博士、羊飼い…は男の子の役、
マリア、天使…は女の子の役、
これが私の頭の中で《天使=女性》と決め付けるすり込みのオオモトだったんです。

大人になってヨーロッパの宗教絵画を見るようになって、”ラファエル””ミカエル””ケルビム”など男の天使もいるんだ~、と知ったしだい。「男性天使もいる」ではなく受胎告知に出てくる”ガブリエル”が唯一の女性で、《天使のほとんどが男性》っていうのが正しいのだそうです。マッチョ天使、毛むくじゃら天使もいる…? あー、気持ち悪い。

皆様、よいクリスマスを !!

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photo: 聖ヴィート大聖堂(プラハ) in 2004.



■お名前は?

2004年12月21日 | 豆知識・一般編
巷で話題のドン・キホーテ、店の看板は 『ドン.キホーテ』 となっていて、原語の 『Don Quijote』 の通り、”ドン” で区切れていますよね。 しかし通称は 「ドンキ」 というそうじゃないですか。 何でも省略すればいってものじゃないでしょ、なんていうとオババ扱いされそうですが、今日は「名まえ」のおはなし。

そもそも、”ドン”というのは、スペイン語では高貴な人の敬称のひとつで、 ”ドン・カルロ” ”ドン・ファン” などで見聞きしますね。女性の場合は、”ドンナ・アンナ” とか ”ドンナ・レオノーラ” のように ”ドンナ” になります。

と書いていて、ハッと気づいたのですが、ドン/ドンナの後にくるのは 姓ではなく名だということ、つまり「キホーテ」は苗字でなくファースト・ネーム だったわけです。

外国人の名前については、他にも言われて気づく…、ことがいろいろあります。
例えば、Leonard da Vinci 、レオナルドがファースト・ネームなのはわかりますが、苗字は…ないんです。ダ・ヴィンチというのは 「ヴィンチ村の」 という意味で、日本流にいえば 『森の石松』、『番場の忠太郎』 と同じこと。

参考までに、フィレンツェからピサに行く国道の途中に「ヴィンチ村右折」という道路標識があり、その村がレオナルドの生まれ故郷です。

次はオランダ人。 サッカー・オランダ代表チームのメンバーを見ていると、まずは新監督のVan Basten 以下、Van der Vaart 、Van Nistelrooy (ファン・バステン、ファン・デル・ファールト、ファン・ニステルローイ) …、やたらと ”Van ” がつく人が多いと思いません?

これらは、出身地、職業、父の名などから、○○村の~、××屋の~、△△の息子の~、とこじつけたものですが、オランダの場合は19世紀前半のナポレン統治時代、(ナポレオン法典に則って)苗字の登録が義務付けられた際に、こういうお座なりの苗字をつけた人が多いのだそうです。

ちなみに、ココア・メーカーの Van Houten (ヴァン・ホーテン)や、アメリカン・ハードロック・バンドの大御所 Van Halen (ヴァン・ヘーレン)は、オランダの名前を英語読みにして世界ブランドとなってるということです。

最後にユダヤ人。アカデミー賞受賞の名作 『ベン・ハー』 という映画がありましたね。チャールトン・ヘストン演じるユダヤ人、ユダ・ベン・ハーの波乱万丈物語です。この主人公は、姓はベン・ハー、名はユダ。

他に思いつく有名人がいないのですが、ユダヤ人にはこの "ベン" がつく人が多いそうです。「ベン」 はヘブライ語で 「息子」 と言う意味で、「ベン・ハー」 は 「ハーさんちの息子」という意味になります。”ベン” は名ではなく姓の一部ってことです。

このように見ていくと、言語や風習が異なっても苗字というのは、案外と単純な発想から出来上がっているものなのだな~、と思います。 日本でも、周囲に田んぼがあったから…田中さん、山のふもとに住んでいたから…山本さん、と決めたのかもしれません。

■ひとつ屋根の下で

2004年12月20日 | 日毎の些事
都市銀行の名だたるところが、われ先にと合併し、駅近辺に同名銀行の支店が二つあったりした頃もありましたが、今は片方に集約され、空き店舗にはその後、カラオケ店が入ったり、進学塾になったり、これも時流でしょうか。

先週、私が友人の分を立替払いすることになった、とあるチケット代金をその友人が 「インターネットで私の銀行口座に振り込む」 ことになったときのことです。 ○ほ銀行がチケット会社の指定振込先でしたので、私の手数料節約を考え、友人には、○ほ銀行の私名義の口座を知らせました。これが過ちの元だったんです。

私名義の○ほ銀行口座は、△△北支店にありましたが、今夏、100m離れた所にある△△支店に統合されました。以前、SM銀行の支店統合の際には、△△北支店から、△△支店と支店名と支店番号だけ(口座番号は元のまま)が変わったので、○ほ銀行の場合も同じ、と私は考えていました。

ですから、友人に、「振込みは、○ほ銀行△△支店、口座番号*****にお願い。」と連絡しました。ネットで振込み手続を済ませた、との知らせを受け確認したら、入金されていないんです。 あれー、おかしいな、と銀行に行って尋ねたら、『建物は一緒になったんですが、△△支店と△△北支店の二支店のまま、同居しただけなんです。』 つまり私の口座は、○ほ銀行の△△支店の建物に間借りしている△△北支店にあるということになります。トホホ…。

○ほ銀行口座は、普段あまり使わない休眠口座に近いものでしたので、統合計画の案内をきちんと読んでいなかった私がいけないのですが、友人が振り込んでくれた口座からは、該当金額がすでに引き出された状態になっており、早とちりして支店名を誤って伝えた、私の方には入金がまだなく、いったいこのお金はどこに行っちゃったのでしょう??

私の方では調べようがないので、友人に自分の取引銀行に問い合わせてもらったら、「インターネット経由で他銀行振り込みをし、振込み先が照合できなかった場合、お金が戻ってくるのに1週間くらいかかります」と言われたそうです。 ナンてこっちゃ!!

そういえばこのところ新聞に、○ほ銀行の《ATMサービスなどの臨時休止についてのお願い》がよく掲載されています。 2年前の三銀行合併時に付け焼刃のリレー・コンピューター・トラブルですったもんだしていた記憶がありますが、システム統合がまだ完了していないってことですね、 協調性のカケラもないのかしら。

■明神下の生まれ

2004年12月18日 | 私のこだわり・一般編
12月17日付の日経新聞紙面の片隅に、「神田明神の最寄り駅は秋葉原なんです…」という電気街振興会副会長さんとやらのアキバ宣伝記事が載っていました。「秋葉原で下車して神田明神に初詣でし、初売りでデジタル家電を買うのが賢いコース」とのお奨めです。

そうなんです! 中央通りから神田明神通りへ入り、坂下交差点をつっきり登っていくと右手に神田明神が見えます。小さい頃のお散歩コースだったので、よーく覚えています。

かくいうわっちゃー、アキバの生まれよ。5歳まで末広町で育ち、幼稚園は家から50mの距離にあった神田寺幼稚園(おかげで当時は珍しかった大型の送迎バスには乗れずじまい)。 今日みたいに寒い日には、明神鳥居前の天野屋さんで麹をわけてもらい、母さんが家で甘酒(発酵させるところから)を作ってくれたもんよ。

あの頃は、神田青果市場の若い衆が多く、5月の神田祭は、そりゃあ賑やかだったわ。町内で揃いの浴衣を誂え(子供用もあった)、大きな神輿が担ぎ出され…。今でも祭りと聞くと血が騒ぐのは、明神さまの氏子って証拠よ…。

最近では、フリル・エプロン姿のお姉さんが出没しているそうですが、外堀通りをこえて明神石坂へ行くあたりは、江戸時代の御賄手代屋敷町の名残でしょうか、昔ながらの小料理屋さんが今でも軒を並べていて、なかなかおつなものですよ。

デジタル家電を買う買わないは別として、アキバ~神田明神めぐりを、私もオススメします。

■株で儲けるってことは・・・

2004年12月17日 | 巷の話題
騒ぎになっていた某安売り店の放火事件、容疑者らしき人物が御用となり、解決につながるといいですね。テレビ報道でもいろいろ言われていましたが、気になった話があります。昨日の朝(逮捕前)のワイドショーであるコメンテーター(ジャーナリスト)が「うわさですよ」と前置きした上で語っていたことです。

件の会社の株を大量に空売りし放火を依頼する、株価が下がることを目論んだその筋がらみ犯行の可能性も浮上している…。 本来、お茶の間ワイド・ショーで出てくるような話じゃありませんよ、これは。何ちゃんねるネタか知りませんが、いや~、怖いですね。株の世界ってこうまでしてでも儲けるやからが暗躍しているかもしれないんですね。私のような善良なトレーダーでは、一生儲かりっこないっていうことでしょうか。

■授業時間を増やせばいいか?

2004年12月16日 | 巷の話題
【ゆとり教育】の続き

「ゆとり教育」を取り入れた結果、学力低下につながったかもしれませんが、それだからと言って、授業時間数をもとに戻せば、学力ももとに戻るかどうかは疑問です。

(前述の通り私の独断ですが)今の子どもたちは、学力テストに出題されている内容以外のことへも興味、関心が広がっているのではないか、と思います。 これは主に、子どもたちを取り巻く生活環境の変化、家庭環境の変化、それと、IT革命によって子ども社会にも情報が溢れだしたこと、が大きな要因ではないかと考えます。

私が知る限りでは、今時の小学生は、いろんなこと(世情む含め)を知っています。大人の扱いにも長けています。 平たく言ってしまえば、”八方美人” ”広く浅く” 型でいた方が、子ども社会でうまく渡り合える、と子どもが考えているのではないでしょうか。

一旦、情報化世界の味をしめてしまった子どもたちを、再度、教室につれ戻して授業をしたところで、だれが集中して机に向かうものですか! 彼らは、先生の授業よりはるかにおもしろいことを、外の社会で知ってしまっているわけですから。腹水盆に帰らずというではありませんか。

この際、文科省のお役人、教育関係者、IT技術者、ゲーム製作者…などが一丸となって、未来の日本の子どものために、改革プログラムを開発されてみてはいかがでしょう!?

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TB : 『週刊!木村 剛』 ゆとり教育でゆとりを感じているのは誰?


■ゆとり教育

2004年12月16日 | 巷の話題
『日本の15歳、学力トップ転落 OECD調査』 産経新聞) - 12月8日
『<IEA学力調査>得意の理科も学力低下 文科省も認める』 毎日新聞) - 12月15日

このような報道がなされ、文科省はじめ教育関係者が「ゆとり教育」が元凶であるかのコメントを出しています。私は教育の専門家ではないので、この問題を軽々に語るつもりはありません。そもそも、国際間で子どもの学力を比較するといっても、そのサンプリングの方法まで把握しているわけではないので、データを鵜呑みにするのはよそうと思います。それに、我が家の子どもたちは、これらの学力テストの対象となる学齢をとうに過ぎていて、日本の学校教育の現状についての実感もたいしてないんです。ですからこれから書くことは、かつて小・中学生だった子どもを二人育てた親の独断的な見解です。

「ゆとり教育」とは受け手の児童・生徒のことを慮っている言葉のように見えますが、ことの発端は、公務員の週休2日を実現させるのが一義的な目的、であったのではないでしょうか(かすかな記憶です)。 ”詰め込み教育是正を抱き合わせた” でもなんでも構いません、要するに「ゆとり教育」とは何か、という定義付けが為されていなかったように思うんです。

各地区の教育委員会は、場当たり的に地域ボランティアを総動員して ”土曜のプログラム” を作ってみたりしましたが、長期的視野にたったものではありませんから、実際に成果が上がって子どもたちの間に定着しているプログラムは、数が限られているのではないでしょうか(私が実際に関わったのは地区の音楽関連催事だけですが)。

まあ「ゆとり教育」を見直すのであれば、それもいいでしょう。文科省が総合的に判断されればいいことですから。そのほか、定期試験や式典日数の削減(2学期制移行)などによって授業時間を増やそうという試みもあるそうですが、どうぞ、知恵を出し合って改善策を見つけてください。

話の途中ですが、体調が完全に回復したわけではないのでこの続きはまた後で。

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TB : 『週刊!木村 剛』 ゆとり教育でゆとりを感じているのは誰?


■鬼の霍乱

2004年12月15日 | 日毎の些事
昨日は体調を崩し最悪の一日でした。
朝から胃がキリキリと痛み、全身倦怠感のかたまり。午後には吐き気が止まらなくなり、仕方なく娘にSOSメール、「夕飯の買物と支度をすべて頼む!」として寝込んでしまいました。こういう日に限って(?)連れ合いは早く帰ってくる始末。 あっ、これはただ単に、娘だけなら食事の準備も有り合わせで済ませるけど、一家の主が帰ってきて食べるとなると、なにかおかずを用意しなきゃ、と気遣ってのことです。はなから早く帰ってきて看病してくれ…なんていうことは期待すらしていませんし。

案の定、連れ合いがやってくれたのはコンビニまでポカリスエットを買いに行ってくれたことくらいかな。娘は起きられない私のために「ホワイト・ハウス」の録画セットもちゃんとしてくれたようです。フムフム、なかなか気が利くできた子だわ。

今朝は私に声だけかけ、皆さんお出かけになりました、燃えないごみをきちんと出して。丸一日絶食したので、どうにか胃痛も治まり、10時過ぎにのこのこと起きてきました。今日も一日うちの中でじっとしていようっと。

月曜の晩、一人で食べていた食事(デパ地下惣菜)が良くなかったのか、それ以外原因はなさそうなんですが、ちょっと辛かった鬼の霍乱のお話でした。

■地図が読める女

2004年12月14日 | 私のこだわり・一般編
私は子どもの頃、地図帳を見ているのが大好きでした。というより、今でも本棚の一番手前に世界地図、日本地図、東京都地図などが置いてあり”愛読書”となっています。地図を見ていると、地形だけでなくそこに暮らしている人々のようすが浮かんでくるわけです。そして地図上で見た地形を実際に確かめるには飛行機の窓から眺めるのが一番でしょう。ここでまた北陸夫婦旅行ネタを引っぱって来るわけですが、このときは羽田~小松間の往復で航空機を利用しました。

往路は羽田空港離陸後、富津あたりで右に旋回し進路を北西方向に。三浦半島、江ノ島が左側に、富士山が左前方に見えました。じきに南アルプスの山々が見え、その後は雲海。乗鞍や御嶽山などの標高が高い山だけ雲の間から頭を覗かせていました。そうこうする内に日本海が見え着陸態勢。羽田から直線に近い飛行ルートでした。

帰路は曇り空の小松空港離陸後ずっと雲の中。飲み物サーブに気を取られていたら、いつのまにか晴天域。ふと外を見ると海の上を飛んでいるではありませんか。さらに左側に巨大な砂嘴みたいのが・・・、そう伊勢湾上空にいたんです、見えているのは知多半島。その後、遠州灘海上を東へ進み(浜名湖、御前崎が見えた)、石廊崎をかすめて大島上空(滑走路が見えたので間違いない!)。そして野島崎から房総半島を縦断し、船橋のへんから東京湾に入り着陸態勢へ。この間、左手遠方に見えた富士山(富士を軸にグルット遠回り飛行した)は感動的で、まるで小っちゃな子どもみたいに窓に顔を近づけて感慨にふけっていました。

このところ、カーナビやネット上の無料地図サイトなどが普及し、地図を作っている会社は経営が楽ではないようですね。そりゃ地図が読めなくても音声案内をしてくれたり、ピンポイントで目的地を表示しくれるのは便利ですから、多くの人が利用するのはわかりますよ。でもこれは地図をミクロな目で見ているに過ぎないわけです。

大きな地図を広げて全体を見渡し、そこから検索地を絞り込んでいく、或いは目的地のまわりの地図を目線を引いてながめる、つまりマクロな見方をすると、もっと楽しいのに・・・。世の皆さんはそんな悠長なことはやっていられないのでしょうか。地図帳をもっと活用しなくっちゃ、もったいないですよ。

■ヤッパ、富山でしょ!

2004年12月13日 | 私のこだわり・一般編
例年に比べ遅かったブリおこしが吹き荒れ、ようやく寒ぶりの季節がやってきました。ブリなんて養殖物も出回っていますから珍しくもありませんが、天然物、なかでも富山の氷見港で水揚げされた寒ぶりは珍重されていますね。昨日、おばあちゃんのお誕生会と称して(嫁が作った美味しくもない祝い膳より喜んでもらえるから?)行きつけのおすし屋さんで初物の”氷見のブリ”を味わいました。脂がほどよくのって美味。おまけに寿司屋の旦那がアラで作ったブリ大根まで用意してくれました。

そう言えば、今日きていた「鮮魚お取り寄せのメルマガ」のオススメ商品に氷見の生ガキというのがありました。夏場の岩ガキだけでなくこの時期のカキも美味しいわけですか、富山は。子どもの頃は「カキは広島」って聞きましたが今ではあちこちのカキが楽しめるわけですね。

ということで、富山の話がでたところで、富山ご出身と公言されている 木村さんからTB頂きました。そうでなくても多忙を極めるこの年の瀬に、七面倒臭いこと山積のようですが、どうぞお体ご自愛下さい、木村さん。

追記:今週からブログのタイトル変更しています。
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■くるみ割り、忠臣蔵、

2004年12月10日 | 豆知識・一般編
12月の興行風物詩として取り上げられるものの中に、『くるみ割り人形』、『忠臣蔵』があります。

「くるみ割り人形」はチャイコフスキー作曲のバレエで、クララという少女がクリスマスプレゼントにくるみ割り人形をもらい、イブに起きた幻想的な出来事をバレエでつづるものです。こんな内容ですからですから、欧米では昔からクリスマス時期に多くの劇場で上演され、子どもが親に劇場に連れて行ってもらう、いわば、子どもたちにとっては劇場(観賞)デビューの機会として親しまれてきたわけです。

日本でも今月の催し物ガイドをみると、ホント「くるみ割り人形」のバレエ公演が多いですね。そういう我が家も今晩、娘と一緒に見に行く予定です。これまで部活だの模試だのといって誘っても断れてきたのですが、ようやく大学生生活も慣れてきた今年、声をかけたら一緒に見に行きたいと言うんです。来年になれば今度はゼミ、就活で時間が合わなくなりそうです。

他方、「忠臣蔵」は赤穂浪士が吉良邸に討ち入った12月14日に絡んで年末時代劇でよく放映されます。歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」は通し狂言だと朝から晩までかかるような超大作で、しかもあだ討ちに付随したお話(フィクション)が盛り込まれているので、今では季節にこだわらずパーツパーツで上演されます。

因みに仮名手本…の ”仮名” とは四十七人の義士をイロハ…四十七になぞらえたものです。昔の作家ってけっこうウィットに富んでいたんですね。

講談などではやはり12月は義士ものが人気のようです。
浅野内匠頭が刃傷に及ぶ事件の発端から討ち入りの結末までの”義士本伝”だけではネタ切れになってしまうので、義士各人の伝記逸話等の”義士銘々伝”、そして四十七義士以外の人物でもこの事件に関係が深い人々の物語である”義士外伝”などに分類されています。

”講釈師、見てきたような嘘を言い”と川柳でいわれるように、臨場感ある語り口が心地よくなかなか楽しいものです。 「中山(堀部)安兵衛の高田馬場の決闘」での”ひた走る安兵衛…”や 大阪商人の天野屋利兵衛が義士への武器用立てを疑われ奉行所できつい取調べを受けた際、開き直って啖呵をきる ”天野屋利兵衛男でござる” などが有名です。

今回は書きませんでしたが、ベートーヴェンの第九演奏会も日本では12月の人気プログラムですね。年の瀬ともクリスマスとも関連性のない第九ですが、連日どこかで演奏会をやっています。プロ・オケの人たちは四連チャン、五連チャンのこともあるようです。