uncolored wind

私に吹く風
アートとモノづくり

伝える思い・つながる気持ち

2011-06-05 22:56:30 | 授業実践
3年生の課題で「絵手紙」にとりくんだ。
前任者が設定していったのだけれど、例年修学旅行先で、友人や家族に宛てて投函していたらしい。
今年は早々に時期と場所を変更することが決定した。
昨年は気仙沼大島へ。
私も別の引率で、同じ日に見かけていた。
今年の予定は東松島。
子どもたちは先輩がお世話になった方々の安否を心配していたし、同じ3年生が、受検や部活動に100%集中できない辛さを想像しては、現地でいかに力強く過ごしているのかを感じていた。
そこで、宮城の中学校へ向けて、絵手紙に。
でも、いざ励ます言葉や元気にする言葉を考えても、「がんばれ」などしか思い浮かばない場合も多く、制作しながら、本当に頑張らなければ生きていけない状況の時には、「がんばれ」という言葉が希薄に感じられることもわかってきたようだった。
問題は、一方的に送っても、先方の手を煩わせることにしかならない場合もあるだろうということ。
避難場所になっていたりすると、きっとそれどころではない。
それで受け入れ先を探した。
教職員団体のボランティア窓口の方 にお願いしたら、宮城と連絡をとってくれて、すぐに気仙沼のA中学校が許諾してくれたと。
物資はあるけれど、避難場所にもなっているA中は「気持ちが一番嬉しい」と。
早速、教頭先生に連絡をしもらい、直筆のかがみを書いて、校長先生にサインももらい連名で感謝を伝える。
作品は送付前に担任にも見てもらって、様々な教科でアプローチしたことを具体的な形と行動にする。
報道番組でA中学校のことはよく目にしていた。
3年生65名…。
わかる・理解するというところから、遠い人といかに共に生きるかというところまで持って行きたかった。
とにかく、子どもたちはとってもステキだ。