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カボス


大分県特産のカボス。
全国シェア94%、ほとんど大分県で生産されています。

素晴らしい酢みかんですが、スダチやユズに比べて
知名度が極端に低く、流通もうまくいっていません。
もっと知られ、もっと広く消費されるべき果実です。



エンジェルファームも二本カボスの大きな樹があって
これがその様子です。

近所のおばあさんがお嫁に来られたときにはすでにあったという。
約60年まえにすでにあったすごい樹で
いまも元気な実がたくさん成ります。
薬効についてはあらためて書きます。最近は抗癌作用について明らかになってきました。



1695年、宗玄という京都の漢方医が中国原産の苗木を大分にもたらしたという。漢方医の家の庭に植えられ漢方薬として利用されてきたそうです。

カボスというネーミングについては、葉をいぶして蚊よけに使っていたことから「蚊いぶし」がなまって「カボス」になったと公的なパンフレット類には書かれていますが、それはどうかと思います。

日本語では“カボス”という語感は耳慣れない音ですが、実はラテン系の言語では“カボス”という音はメジャーなんです。

私は10年以上まえから「カボス神父説」をとなえています。
ラテン系の名前にカボスさんが非常に多いんです。
カボスという地名もあります。

Googleの「検索オプション」http://www.google.com/advanced_searchでポルトガル語やスペイン語、イタリア語を選択して「kabos」を検索すると、うじゃうじゃ出てきます。「カボス」はあたりまえの名前なんです。

江戸幕府成立(1603年)まで、1500年代後半はたくさんのラテン系の宣教師や商人が日本に来ていました。特に大分は大友宗隣公が積極的にキリスト教を受け入れたので多かったわけです。

たとえばポルトガル起源の日本語としてカステラ、テンプラ、コンペイトウ、カルタ、サボテン、ブランコ、バッテラ、オテンバ等が知られていますが、何らかの経緯でカボス神父あるいは商人のカボス氏が中国産の柑橘樹を日本にもらたした際に、それをもたらしたひとの名前がついてしまったという可能性があると思います。

ちょっと違いますが、カボチャはポルトガル人がカンボジアの産物としてカボチャを伝えたので当初「カボチャ瓜」と呼ばれ、そのなごりで今もカボチャと呼ばれています。カボチャの原産地は中南米なので本当はカンボジアというネーミングはおかしいのですが、歴史的経緯が語源に反映されることはしばしばあることです。



私たちエンジェルファームは明後日の「第2回久住高原国際マラソン&ウォーキング大会」で、ハイビスカスとローズヒップをアップルビネガーに漬込んだものを炭酸飲料でわって、カボスで味をととのえたオリジナルなハーブ飲料も出品します。海抜1000mの久住高原ロードパークの会場です。

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