ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

本当に久しぶりとなった「定例囲碁会」

2022-10-26 11:24:18 | 文化
先日久しぶりの定例囲碁会が開催されました。実は前回が8月に開催されたのですが、私は1週間ずれてあるものと思っており、自宅でのんびりしていました。

1時半ごろSさんから電話があり私の間違えに気が付いたのですが、それから碁会所に行くには50分ほどかかってしまうため、その日は欠席とするようにお願いしました。なぜそんな勘違いをしたのか自分でも不思議ですが、大きなチョンボとなり1回休んでしまいました。

定刻少し前に碁会所に行ったところ既に幹事のISさんとIKさんが始まったところでした。この碁会所はかなり広く、50面ほどの碁盤が並んでいますが、20組もやっておらず囲碁人気は落ちているようでした。

すぐにSさんも見え早速始めましたが、私は3カ月ぶりぐらいの囲碁でかなり慎重に進めていきました。中盤にSさんが珍しく悪手といえる手を打ち、本人は気付いていないようでしたがこれで私はかなり有利になりました。

私たちのような下手な囲碁でも、一手が勝負を左右するということがあると実感しました。この優勢をそのまま保ち、終盤にもSさんのミスがあったのですが、そのまま勝つことができました。

次のISさんとは私が黒でしたが、中盤かなりの大石どうしの攻め合いになってしまいました。途中無難に分かれる選択肢もあったのですが、どうもISさんとはこういった戦いになるケースが多いようです。

二人とも十分に時間をかけてうち進めましたが、私の腕では微妙であるとしか読めず、結局一手差で敗けてしまいました。ここで終局ですが、ISさんも最後までどうなるか分からなかったようでこれでかなり疲れてしまいました。

最後のIKさんとは3子局ですので今までの方針を変え、置き碁の強みを出せるように徹底的に地に辛い碁に努めました。そのためあまり戦いのような場所もなく淡々と進み、終盤までなんとか有利ではと感じていました。

ところが寄せに入り私が大きなミスをしてしまい、数目を取られてしまったのです。こういった細かそうな碁ではこういったミスは致命的であり、ここで投了しましたがこういった点も含めて3子の差なのかもしれません。

結局1勝2敗でしたが、久しぶりの囲碁にしてはよくやったといえるのかもしれません。私も地元の碁会所に行って少しは腕を磨こうかという気もしました。

恒例の軽い飲み会では、最初は囲碁のはなしでしたが、今話題になっている統一教会やプーチン、コロナの問題まで話が弾み大いに盛り上がり、普段よりかなり長い飲み会となりました。

この中で統一教会については、私の考え方は3人とかなり異なっていましたので、そのうちこのブログでも取り上げてみます。

やはり囲碁を3局打つとかなり疲れましたが、楽しい会となりました。

カルシウム結石が多い尿路結石の最新治療

2022-10-25 10:57:28 | 健康・医療
私がまだ大学に行っていたころですが、後輩に尿路結石があり痛みの出る予兆があるようでした。

今晩当り危ないので泊ってくれといわれ、彼の下宿にとまったのですが寝る頃痛みが出て、病院まで送りました。その痛み苦しみは本当にひどく、なりたくない病気の筆頭になっています。

近年は内視鏡で直接レーザーを当てて砕いたり、取り出したりする新しい治療法が広がっているようです。尿路結石は尿の成分が結晶化して体内で石状の塊になったものです。見つかる場所は腎臓、尿管、膀胱に分かれ、症状が全く異なってきます。

結石が腎臓にある場合はほぼ無症状で、尿管に落ちて詰まると尿が滞留して尿管や腎臓が膨れ、背中から脇腹、下腹部にかけて猛烈な痛みを生じ、血尿が出ることもあります。

膀胱の結石の主な症状は血尿や頻尿、排尿時の痛みなどで、石が膀胱の出口をふさぎ尿が出なくなることもあるようです。結石の9割近くはカルシウムとシュウ酸やリン酸が結合してできる「カルシウム結石」です。

尿路にカルシウム結石ができる人は増加傾向で、男性は7人に1人、女性は15人に1人が一度は経験するとされています。怖いのは合併症で、特に免疫力が低下した高齢者は尿路結石から感染して腎盂腎炎を起こしやすく、細菌が血液中に入ると、敗血症で死亡するリスクが非常に高くなります。

治療法は、小さな結石には通常は鎮痛剤を投与して約1か月様子を見ます。尿管が広がって尿が流れる様になると、痛みも治まります。1980年代以降は、体外から衝撃波を当てて結石を砕き、排出を待つ治療法が広がりましたが、破片が残ると再発しやすいのが課題でした。

2000年代に入ると、尿管の内径が5ミリなのに対し、太さ3ミリ以下の細くて柔軟な内視鏡が登場し、尿道から尿管の上部や腎臓まで挿入して結石に直接レーザーを当てて細かく砕いたり、ワイヤで挟んで取り出したりできるようになりました。

腎臓に直径2センチを超える結石がある場合は切開手術をしていましたが、今では背中側から小さな穴を開けて内視鏡を挿入し、結石を割って取り出すことで患者の負担を抑えられるようになりました。

予防には食事以外に1日約2リットルの水を飲むと効果的とされています。またカルシウムは積極的に摂った方が良いとされており、腸内でシュウ酸と結びついて便として排出されるため結石になりにくいとされています。

一般に肥満は尿路結石になるリスクを2〜3倍に高め、逆に結石を経験すると将来は肥満になりやすい傾向があるとされているようです。

尿路結石は激しい痛みが知られており、予防は難しいのかもしれませんが、ならないように祈る病気といえそうです。

この歳になり始めての眼科検診

2022-10-24 10:30:10 | 健康・医療
現在はほとんどの情報が眼から入ってきており、健常な眼を保つことの重要性が増しています。

このブログでも緑内障や黄斑変性などを取り上げ、加齢による目の病気が多いことを書いています。かみさんは黄斑部に問題があるようで、度々眼科に罹っていますが私はあまり問題がなく行ったことがありませんでした。

しかし周りの知人などは白内障の手術の話などがよく出ており、自覚症状はないのですが75歳にもなれば何かあるのではと若干気になっていました。

最近朝起きたときに目に幕がかかったような感じで、ぼんやりするということが出てきました。これは15分ぐらいで良くなるのですが、一度眼科に診てもらうことにしました。幸い歩いて10分ほどのところに昨年眼科医院ができましたので、全般的な検診を受けに行ってきました。

最初に行ったときには、視力検査から始まり眼圧の測定や眼の写真撮影など多くの機器を使って色々な検査を受けました。医師はマスクをしているので年齢はよくわからない女医さんでしたが、こうした検査の結果たぶん重大な問題はなく、軽い結膜炎になっているという診断でした。

ただ年齢も行っているので、緑内障の可能性など眼底検査をした方が良いとのことで、2週間後に再検査となりました。眼底検査をするときは、瞳孔を広げてしまうので眼が見にくくなるため、できれば歩いて来るように指示を受けました。

この時は抗生物質の点眼薬をもらって帰りましたが、この目薬を差すことによって朝起きたときの違和感は完全に無くなりました。私は歩くの嫌いなのですが、次は歩いて出かけました。

まず瞳孔を開く目薬を指し、20分ほど経ってから色々な検査を受けました。この時は眼から鼻に通じる涙の通路の検査まであり、問題はなかったようです。

医師からこの検査結果を写真を見ながら説明を受けましたが、黄斑部の形状にも問題はなく、また緑内障の可能性も歳の割には進んでいないという結論となりました。白内障も若干はその傾向があるものの、手術をする必要はないようでした。

これで終わりかと思っていましたが、念のため最後に視野の検査をしておくということになり、3回目の検査を受けることになりました。

この眼科医院はかなり混んでおり、3週間後になってしまいましたが、また視力検査から始まる一連の検査を受け、視力も裸眼で0.8はあり眼鏡をかけると1.2となっているので問題はないようでした。

医師から視野の検査結果の説明を受けましたが、面白いことに眼には「盲点」が存在しているようです。こういったことも含め結局私の眼は歳の割には健康であるという結論となりました。

後は半年後くらいに検査を受けると良いということでしたが、まあ2,3年ぐらいは何もしなくても眼に問題はないと思われます。予想外に時間のかかる眼科検診でしたが、一度精密に検査をしておけば当分安心といえるようです。

2021年の死因順位「第6位誤嚥性肺炎」に要注意

2022-10-23 10:45:45 | 健康・医療
2021年の死因順位を見ると、約4分の1を占める1位のガン(悪性新生物)をはじめ、心疾患や老衰など誰もがよく知る病気が並んでいます。

このなかで割と知名度が低い病気が6位に位置する「誤嚥性肺炎」となっています。私の母は15年前に88歳で亡くなりましたが、その死因は「肺炎」となっていました。

母は不定期に発熱を繰り返し、自宅療養していましたがかかりつけの医師が身体も弱っており入院した方良いということで、市内の比較的大きな病院に入院しました。この時ベッドが空いていた呼吸器科に入りましたが、いわゆる老衰で腎臓や肝臓の値も悪くなっていきました。

その後食事もとれなくなり点滴栄養となりましたが、入院後8カ月で天寿を全うしました。この時担当していた医師から、呼吸器科なので死因を「肺炎にしたい」という申し入れがあり、肺炎など一度も聞いたことが無かったのですが了承しました。

病死(老衰も含みますが)であれば死因などもいい加減なものだと感じています。さて誤嚥性肺炎ですが、国立国語研究所の調査によれば、「誤嚥(ごえん)」という言葉の認知率は50.7%と低く、発音のよく似た「誤飲」と誤解している人は13.9%いるようです。

誤飲(ごいん)は食べ物ではないものを誤って飲み込んでしまうことをいいます。医療現場ではおもちゃや電池、タバコを小児が飲み込んだり、高齢者が義歯を飲み込んだりする事故に出会うことが多いようです。

一方誤嚥は全く別の現象で、食べ物や飲み物が空気の通り道(気道)に誤って入ってしまうことを指します。

ヒトの身体は飲食物と空気を同じ入り口から取り込み、そのすぐ後で二つにえり分けるという複雑な仕事を日常的に行っています。喉の奥には気道に向かう道と食道に向かう道が二股に分かれており、食べ物や飲み物を飲み込むときには、気道の蓋が閉じるため食道側にしか流れません。

会食の席で友人とおしゃべりをしながら無意識に呼吸をしつつ、食べたり飲んだりしています。この間喉の奥はせわしなく動き、飲食物と空気を常時えり分けているのです。

口から取り込んだ食事が誤って気道に入ると、激しくむせて気道に侵入してきた異物を反射的に追い出そうとします。これが高齢になるとうまく機能せず、誤って気道に入ったきた異物を排出できなくなるのです。

食べ物や飲み物がしばしば肺に入り込み、そこで肺炎を起こし悪化すれば命に関わることになるわけです。「誤嚥」というリスクは、空気と飲食物を「同じ穴」から取り込むというヒトが背負う宿命といえるようです。

実際の高齢者の誤嚥は、寝ているときに唾液が気道に入って起こることが多いようですが、この誤嚥性肺炎が死因の6位まで増えているということは驚きといえるのかもしれません。

ガンと闘うための最新データ「年齢調整死亡率」

2022-10-22 10:32:38 | 健康・医療
私はガン年齢といわれる歳をとっくに過ぎていますので、いつガンになってもおかしくないと思っています。

ただ75歳を過ぎてくるとたぶんガンの進行も遅くなり、治療をしてもしなくても寿命は大して変わらないのではないかというのが持論です。

ガン死亡率の傾向はずっと増え続けており、疾患別の死亡率は1位となっています。最近ガン研究振興財団から、「年齢調整死亡率」というデータが公表されました。

ガンは加齢とともに増加していきますので、もし高齢者の増加が無かったら、つまり標準となる年の(ここでは1985年を使用しています)年齢構成であれば、死亡率はどう変わるかを計算したものです。

この数値がどういう意味を持つのか私はやや疑問に思っていますが、医療の進歩やガン対策の効果を訴えるためには良いデータとなるのかもしれません。これを見ると全体的に減少傾向にはなっていますが、特に胃ガンは男女とも劇的に減少しています。

胃ガンは年齢調整をしなくてもやや減少していますので、それが強調されたような結果といえるようです。男性ではほかに肝臓ガンと肺ガンの年齢調整死亡率が1990年代を境に下がっており、大腸ガンと前立腺ガンでも低下傾向にあります。

これは喫煙や飲酒量が減ったことや、大腸ガン検診と肺ガン検診の受診率が上がったことなどを理由としています。69歳以下の大腸ガン検診の受診率は2010年では約28%でしたが、2019年には約48%に向上しています。

また肺がん検診の受診率も、同時期に約26%から約53%になっています。女性では肝臓ガンの年齢調整死亡率が大幅に低下していますが、乳ガンが増え続けています。69歳以下の乳ガン検診受診率は、近年徐々に増えているものの2019年時点で約47%となっています。

この辺りは乳ガンが高齢化によるものではないという単純な理由のような気がしています。ここでは都道府県別のガン年齢調整死亡率を出し、色々と考察しています。

私は都道府県という区切りに何の意味があるか分かりませんし、本来日本人は均質で医療の地域差も小さいといわれているのに、むりやり「海なし県」ではとか解析するのは何の意味もないと感じています。

またここに出ているのはあくまで死亡率であり、ガンになった患者数ではありません。つまり年齢調整をすれば死亡率が減っているということは、最近の医学の進歩でガンで亡くなる人が減ってきたということではないでしょうか。

確かにガン検診の受診率が上がれば、早期発見につながり完治する人も増えるでしょう。ただそれ以上に高齢化が進み、ガンになる高齢者が増加し実際の死亡者数は増加しているということのような気がします。

結局年齢調整死亡率などあまり意味はなく、我々団塊の世代がいなくなる2040年ぐらいまでは、ガンの死亡者数は増加するでしょう。