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オミクロン株はなぜ減少ペースが鈍化しているのか

2022-03-07 10:33:14 | 健康・医療
先日近くのクリニックに行き、ワクチンの3回目接種をしてきました。

結局私は3回ともファイザー社製となりましたが、前回に比べて腕の痛みなども軽くあまり副反応は出ないようです。私はワクチンの3回目不要論なのですが、オミクロン株の減少ペースが鈍化していることもあり、長い物には巻かれろ的な感じで接種しました。

この第6波の新規感染者数の減少ペースが遅い原因として、専門家は色々な要因を上げています。オミクロン株は潜伏期間が短く、感染者が人に移すまでの日数が約2日と早い特性があり、流行期間も縮まると考えられていました。

それが日本では感染が高止まりしている理由のひとつとして専門家が指摘するのは、「集団免疫」が獲得されていないとしています。これはワクチンの3回目接種が遅れているためとしていますが、この専門家は集団免疫の意味が分かっているのでしょうか。

そもそもワクチンは感染を防止するためではなく、重症化を防いだり感染しても軽くて済むために打つものです。従って感染しても無症状の場合は感染者が見つかりませんので、見かけ上の感染者は減少するというのが集団免疫です。

日本では全体の80%近くがワクチンを接種していますので、集団免疫は十分に獲得できています。コロナは無症状であっても検査をして感染者数にカウントするということをやっていますので、見かけの感染者数が減少しないわけです。

また専門家はオミクロンの派生型「BA.2」の影響も触れていますが、私はこれが主な原因と考えています。

例えば沖縄の感染者数を見ると、東京などより感染拡大が速く1月中旬にはピークを迎え、2月上旬には3分の1以下に減少しています。ところが2月下旬から増加し始め、また1000人を超えそうな勢いです。これがBA.2による新たな感染とみています。

一方東京ではピークが2月上旬となり減少し始めましたが、2月中旬以降減少幅が減速しています。これはこの辺りからBA.2の感染が始まったからではないでしょうか。

専門家はこのBA.2が3月中旬に主流となると試算していますので、オミクロン株の収束とBA.2の拡大のせめぎあいのようになっているのが現状ではないかと考えています。

今回のBA.2には、オミクロンの次のギリシャ文字(パイ、ロー、シグマなど)をあてて新たな変異株とするべきと思いますが、あまり意味はないのかもしれません。

ワクチンの効果は、免疫応答が弱っているような高齢者には出ませんので、3回目の接種で感染者が減るというのは、何もしないよりはまし程度の効果しか出ないと考えています。

BA.2株も感染力が強いというのは、流行期間も短い可能性がありますので、基本的な感染対策をして減少を待つしかないような気がします。


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