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40億年前の生命誕生の認識は誤っていたのか

2025-05-02 10:32:27 | 自然
生命誕生のなぞは、私が最も興味を持っていることの一つです。残念ながらまだいろいろな説があるという段階で、これが真相だといえるようなものはないような気がします。

地球上の生命をつかさどる遺伝子のパズルに、アミノ酸がどうやって加わったかについての科学的な合意はすでになされているようです。しかしアリゾナ大学の遺伝学研究者たちは、その合意は誤りかもしれないと指摘しています。

生命由来と非生命由来とにかかわる既存の認識が、正しい理解を妨げてきた可能性があると指摘しています。

要約すると、現在の理解に基づく遺伝子史のモデルは、生命の起源とそれ以後に出現した遺伝子を比較する際に、初期の原始生命を過小評価してきたかもしれないということです。

太古の生命に関する理解は今なお不完全なままであり、地球初期について研究を掘り下げることの価値はそこにあります。

この理解が深まれば、地球上の生命の来歴をより深く知ることができるだけでなく、宇宙の他の場所における生命の可能性を探るのにも役立つというのが科学者たちの考えです。

人類のタンパク質のカギ(つまりアミノ酸)の起源は40億年前、つまり普遍的先祖細胞(LUCA)の時点にまでさかのぼるそうです。タンパク質ドメインと呼ばれるアミノ酸の鎖について車輪のようなものと述べています。

つまり車輪そのものは、自動車が生まれるよりはるか以前から存在しているということです。研究チームによって、1970年代まで理論化も実証化もされることのなかったタンパク質ドメインの進化的な系統樹について、米国立循環器センターの技術とデータに基づく解析が行われました。

この解析により知見は飛躍的に増大することになりました。この研究のもたらした大きなパラダイムシフトによって、地球初期のいわゆる原始スープを構成する20種類の必須遺伝アミノ酸について再考が促されました。

研究チームの指摘によれば、既存のモデルはアミノ酸に大きな比重を置いたものであり、もっとも飽和度の高いアミノ酸がその起源であったに違いないという仮説に基づいています。

アミノ酸は偶然凍結説に加え、過程の中で最適なものだけが生き残った結果であるという2017年の論文の主旨とも辻褄が合います。

しかし最新の論文では、アミノ酸は均一な環境の有無にかかわらず、地球上のさまざまに異なる条件によって生み出された可能性があることが示されています。

たとえばトリプトファンは睡眠をつかさどるアミノ酸として知られていますが、これは20種類からなるアミノ酸の中で最後に遺伝暗号に加えられたものと記載されています。

こういった遺伝子とアミノ酸の関連は、ある程度説明がついているようですが、まだまだ新たな事実などが出てくれば、再考する必要がある微妙なもののようです。


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