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2023年の科学界の重大ニュース

2023-12-30 10:34:35 | 時事
今年は新型コロナは5類となり落ち着いてきたものの、ロシアのウクライナ侵攻は続いており、新たにイスラエルでハマスとの戦争が勃発しました。

世界的にはこういった暗いニュースがありますが、新聞に出ていた2023年の科学の分野における重大ニュースを紹介します。

まず「〇生成AIが席巻」というニュースです。今年一番のトピックは、生成AIとして米企業が公開した「チャットGPT」でしょう。瞬く間に世界中で多くの利用者を獲得し、一大ブームを巻き起こしました。

私もさっそくこれを取り入れ、このブログにも「俳句」を読むことができないことを書いています。言語処理能力が格段に向上し、まるで人が話しているかのような流暢な言葉を操るようになったことで、ビジネスだけでなく教育や行政サービスなどにも活用が広がりました。

一方で懸念も高まり、世界の名だたるAI研究者や業界トップが連名で5月に出した声明では、AIには核戦争や感染症のパンデミックなどと同等の「人類の絶滅のリスク」があると警鐘を鳴らしました。

誤情報の生成・拡散など人々を間違った方向に導きかねないリスクをはらみながら、今後ますますAIが社会に浸透していくのは確かなような気がします。

次が「〇コンピューター国産機元年」の話題です。国内ではAIと並ぶ次世代技術として期待される量子コンピューターの国産機が相次いでお目見えしました。理化学研究所は3月に超電導方式の量子コンピューター初号機の利用を開始し、愛称は公募の結果「叡」に決まりました。

その後富士通が10月に2号機、大阪大学が12月に3号機の利用をはじめ、さながら「国産機元年」となりました。スーパーコンピューターをはるかにしのぐ計算能力が期待され、世界で開発競争が激化しています。しかし実用化にはまだまだ越えなければならない技術的な壁があるようです。

3番目が「〇ロケット開発の暗雲」です。宇宙関連では14年ぶりとなる宇宙航空研究開発機構(JAXA)の新たな宇宙飛行士候補が誕生しました。過去最多の応募者4127人から2人が選出されました。

2人は米国が主導する国際月探査「アルテミス計画」で日本人初の月面活動を目指します。ロケット開発にとっては厳しい1年で、3月には新開発主力ロケット「H3」初号機が失敗しました。

2段目にエンジンに着火しないまま、発射から13分55秒後地上からしれ破壊の信号が送られました。基幹ロケットの失敗で、日本の技術開発への信頼が大きく揺らぎました。

この新聞ではその他、〇なるか月面着陸や〇科学を取り巻くお金問題があげられています。科学で「医療」関連が出てこないのは残念ですが、それなりの進展があった1年といえそうです。


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