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DHAなどオメガ3脂肪酸は「肺の健康」にも重要

2023-08-30 10:37:52 | 健康・医療
肺の機能は新型コロナのような呼吸器疾患によって損なわれるだけでなく、加齢によっても低下します。

病気や化学物質への暴露、加齢が原因で起こる腫れや炎症によって気道が部分的にふさがれ、呼吸が制限される場合もあるようです。

最近新たな研究により、抗炎症作用を持つことが知られている「オメガ3脂肪酸」と呼ばれる栄養素の摂取が、肺機能の低下を緩やかにすることが示されました。

オメガ3脂肪酸は、特定の構造に基づく脂肪酸の分類のひとつで、米国衛生研究所(NIH)によれば、心臓や脳の健康増進や免疫系の強化、血圧の低下、ホルモンレベルの改善に役立つとされています。

代表的なオメガ3脂肪酸としては、α―リノレン酸(ALA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)の3種があります。体内でオメガ3脂肪酸を作ることができないため、バランスのとれた食事によって摂取する必要があります。

ALAの摂取に向いている食材は、クルミなどのナッツ類、栄養強化卵、大豆、亜麻仁油、エゴマ油などに含まれる陸生植物の油となります。DHAやEPAは、サーモン、マグロ、サバ、イワシ、ニシンなどの海産物に含まれています。

米心臓協会は、心臓病と脳卒中のリスクを低下させるためにオメガ3脂肪酸を食事に取り入れることを薦めていますが、今回の研究は肺にとっても重要であることを示しています。

今回の研究では、まず米国人1万5000人以上の血液サンプルデータの分析を行いました。サンプル提供者の健康状態は、平均で7年間にわたって追跡されていました。参加者は人種的に多様であり、平均年齢は56歳で、人数は女性の方がやや多くなっていました。

すべての参加者の血液サンプルを測定することにより、オメガ3脂肪酸と肺機能(肺活量や最初の1秒間に吐き出す空気の量)の加齢に伴う低下の度合いとの関連を見出しました。この発見を裏付けるために、研究チームはヨーロッパ系の人たちの大規模データを分析しました。

その結果、オメガ3脂肪酸の血液中の濃度が高い人ほど、肺の健康が保たれていることが分かりました。

研究チームは現在、ヘビースモーカーや慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者など、健康状態が良好でない人のオメガ3脂肪酸の血中濃度も評価し、今回の研究と同じような関連性がみられるかどうかを調べています。

日本でもかなり前にDHAやEPAが話題となり(なんに良いかは忘れましたが)、非常に多くのサプリメント類が販売されています。

当時は当然肺への効果など分からなかったのですが、こういう成果が出るとまたサプリが売れ出すのか、様子を見たい気もします。


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