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今年のインフルエンザは

2020-02-02 10:27:00 | 健康・医療
現在は中国の新型肺炎のニュースであふれており、既に14,000人を超える感染者が出ているようです。

武漢から帰国した日本人も感染者がいるようですし、2次感染者も出ており国内でも感染が広がるのは時間の問題のような気がします。全く話題になっていませんが、現在はインフルエンザもピークの時期になっており、こちらの方が問題ではないでしょうか。

国立感染症研究所が1月24日に発表したインフルエンザ流行マップによれば、全国約5000の定点医療機関から報告されるインフルエンザの患者数は、13日〜19日で8万3037人でその前の週の9万811人より減少しており、流行のピークを越えつつあるように見えます。

しかし患者数の減少は一時的なもので、地域によっては今後再び増加すると見る向きもあり、予断は許しません。

季節性のインフルエンザにはA型とB型があり、近年はA型の流行のあとにB型が増えてきて、春先まで流行が続く傾向がみられるようです。今シーズンは今のところA型が95%を占めていますが、引き続き注意が必要です。

インフルエンザは毎年多くの人がかかる身近な感染症で、そのほとんどは重症化することなく治ります。しかし時には重症化したり、合併症を起こして死に至る場合もあります。まあまれですが、インフルエンザに罹る人が自体が多いので、結果的に大きな数字となります。

インフルエンザの流行によって直接的、間接的に死亡した人の数の推計値として世界保健機構(WHO)が推奨する「超過死亡」という概念があり、これに基づくと年間約1万人が死亡すると推計されています。

これはインフルエンザの流行が無ければ死を回避できたであろう死亡者数を意味します。直接的に引き起こす脳症や肺炎のほか、二次的に起きる細菌性の肺炎、また呼吸器疾患や心疾患といった持病の悪化など、間接的な影響によって死亡した人の数も含まれます。

インフルエンザの合併症としては、インフルエンザ脳症や肺炎、細菌性肺炎が代表的なもので、ほかに副鼻腔炎、筋炎、心筋炎、肝障害、腎障害なども見られるようです。

インフルエンザ脳症は小児に多い合併症で、発症後に意識がもうろうとする、意味不明な発言や行動をする、痙攣が起こるといった症状が現れます。小児が多いとはいえ成人も発症し、届け出時の死亡報告数が10例あると、成人も2例ぐらい含まれます。

非ステロイド系抗炎症薬はその他の薬剤に比べると、インフルエンザ脳症のリスクが多少高まるという報告があります。

医療機関では解熱鎮痛薬を中心に処方していますので、高熱が出たからと言って、手持ちの解熱剤を自己判断で飲むのは危険なようです。このようにインフルエンザも流行していますので、拡大が予想される中国の新型肺炎も含めて注意が必要なようです。


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