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認知症リスクと介護費用

2019-09-22 10:27:20 | 時事
9月21日は「世界アルツハイマーデー」となっていたようですが、アルツハイマー病は認知症の一種で私の予想以上に増加しているようです。

日本は2065年には国民の4人に1人が75歳以上になり、高齢者の3人に1人以上が認知症になると予測されています。仮に発症して認知症高齢者グループホームに入居すると、年金だけでは賄いきれないほどの費用がかかるようです。

これから日本は「高齢大国」への道を突き進んでいきますが、それは同時に「認知症大国」になることを意味します。

厚生労働省が2015年に策定した「認知症施策推進戦略」通称「新オレンジプラン」によると、2012年に462万人だった日本国内の認知症の人数は、2025年に730万人、2040年に953万人、2060年には1154万人に増加するという予測を立てています。

約30年間でおよそ2倍になるというペースですが、これはやや最悪のケースを出しているような気もします。

かつて作家の有吉佐和子が認知症(当時の名称は老人性痴呆症)をテーマに「恍惚の人」を著し、200万部近いベストセラーになったのは1972年のことです。当時の平均寿命は男性70.70歳、女性76.02歳で、東京都の調査によると高齢者に占める有病率は4.5%と報告されています。

これが2012年には平均寿命も約10年伸びていますが、認知症を発症した人の数も3倍以上に増えています。

この理由としては、疫学統計上ガンを発症する確率が年齢とともに高まるのと同じように、認知症を発症する確率もまた高齢になればなるほど高まっていくものです。しかも認知症は完治しないといわれるように、高齢者が一度発症するとほとんどの場合は不可逆で元には戻らず、その症状は時間の経過とともに進行するためです。

今後誰でも90代後半まで生きられる「人生100年時代」がやってきたとしても、100歳前後で認知症を発症していない人はわずか2割程度という事になります。

一方で自分の親のため、または自分のために認知症介護の資金準備を行っている現役世代は、わずか1割程度しかいないという調査結果があります。実際の認知症介護について考えると、介護保険の制度はありますがこれだけではとても足りないようです。

この介護費用については色々な統計が出ていますが、介護を受けると平均19万4600円かかるとされており、自己負担はこの1割となりますが、介護保険適用外の費用が何倍もかかるようです。

例えば介護施設に入居すると、自己負担総額は月額15万~25万円が相場のようです。その他にも費用は掛かり、これにどう対処していくのか、なかなか個々で解決できる問題ではないような気もします。


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