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脳卒中の発症要因となる高血圧のはなし

2022-04-07 10:27:41 | 健康・医療
血圧というのはちょっとしたことで高くなったりするもので、病院での測定値がその人の血圧を示しているとは言えないような気がします。

私の経験でも昨年健康診断を受けた折に血圧測定をしたところ、140台の値が出ました。通常は120台ですので看護師さんにずいぶん高いといったところ、「これは治療室血圧だから気にしなくてもよい」といわれ、そういった場所で測定すると高く出るようです。

私は特に緊張したりしている感じはしませんでしたが、採血などやった後はこういう結果が出やすいようです。このように血圧というのは測定条件によってかなり変わることを前提で、現在の高血圧患者の推計を見てみます。

日本における高血圧患者の数は4300万人と推計されています。そのうち3100万人が管理不良で、高血圧を認識していない人は1400万人、認識していても治療していない人は450万人と推計されています。

また治療を受けているにもかかわらず管理不良の人も1250万人もいるようです。この推定数はあまりにも多い気がします。

厚生労働省の発表によると、2017年の脳血管疾患(脳卒中や脳梗塞全てを含みます)の患者数は110万人となっており、この数値からは高血圧が脳卒中の発症要因といえるか疑わしいような気がします。

どんな本を読んでも、脳卒中の危険因子には高血圧や糖尿病、肥満や喫煙などがあり、特に血圧が高いと血管に強い力がかかるため、血管が破れたり詰まったりするリスクが高くなるとしています。

私もこういった説に反論するわけではありませんが、どこから高血圧なのかの定義が問題のような気がします。加齢により血管が狭くなったり、血管にごみが付いたりして流れが悪くなり、血圧が上昇するのは普通のことであり病気とは言えません。

例えば私のように70代の高齢者では血圧が150でも問題はなさそうですが、40代では治療が必要かもしれません。昔は正常血圧が年齢プラス90という値を取っていたこともありましたが、最近は年齢にかかわらず正常値が決まり、しかも徐々に低い値になってきています。

勘ぐれば薬剤メーカーとの関連があるような気もしますが、考えすぎでしょうか。降圧剤というのは当然ですが、対症療法であり高血圧の原因を治療するものではありません。

血圧を上げる作用のある正常な生理作用のどこかをブロックし、血圧上昇を抑えているにすぎません。これによって脳の血流が減り認知症などを発症する可能性があるというのは、単なる私の推測ですがどうもそういった傾向がありそうな気がしています。

特に高齢者では若干の高血圧状態よりは、低血圧の方が体には悪い影響がありそうです。ここでは高血圧対策の一般論を書くつもりでしたが、血圧に対する私の持論になってしまいました。


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