ごっとさんのブログ

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受けるべきと受けるべきではない検査

2020-03-13 10:33:51 | その他
健康診断を会社に義務づけられ、保険会社のCMに不安をかき立てられ、人生100年で長生きしたいのならまず検査とプレッシャーがかかっています。

しかしその検査は本当に必要なのかを医師の意見をまとめると予想外の結果となりました。医師が考える受けるべきではない検査の筆頭が、胃ガンの「バリウム検査」でした。

これは日本以外では実施されていないガン検査の典型で、内視鏡の方が精度、安全性において優れています。進行ガンの見落としも多く、体内環境をかき乱すので、他の病気を誘発する恐れもあるようです。

続いて全身のガン細胞の有無を検出する「PET検査」は、6割以上の医師が不必要と判定しています。米国医学会でも、ガンの発見率が1%前後と低いことから「健康な人へは控えるべき」としています。

またガン患者以外も陽性となる「疑陽性」を示すことが多いので、過剰医療に繋がる恐れもあるようです。

次が「直腸指診」ですが、古くからある大腸ガンの健診ですが、精度に問題があるようです。こんな検査を未だにやっているのかという気もしますが、指先だけで10センチ程度では何もわからないでしょう。

さらに5割近くの医師が必要ないと答えたものが「腫瘍マーカー」です。これは本来術後の経過観察に利用する検査としています。血液を調べるだけと手軽ですが、疑陽性を示す確率も高く、ガン検診としての有効性も低いようです。

今では日常的に行われているCT検査やMRI検査は、検査機器が高額のため導入した医療機関はどうしても利益優先で検査を増やしがちになるとしています。

例えばCTやMRIを使う脳ドックで、小さな脳動脈瘤が見つかると、頭の中に爆弾を抱えていると手術に踏み切る患者は少なくないようです。手術を受けた患者と断った患者の5年後、10年後を追った追跡調査では、手術を受けた患者の方に不利益が生じる率が高いとしています。

これは手術をすることで脳卒中や不整脈を誘発したり、血管が破れて後遺症が残ったり、健康を損なうリスクが高まったという事のようです。

こうして書いてみると、普段受けている検査項目の多くが不必要となってしまいますが、「健康な状態で受診する」という点では受けるべきでないことになるのかもしれません。

一方9割近くの医師が受けるべきと回答したのが「血液検査」です。死因の上位を占める三大疾病の予防としては、血液検査を受けガンが気になるなら内視鏡を使ってチェックするというのが、最も手軽で有効なものとなるようです。

私ももうじき健康診断を受ける予定ですが、血液検査だけにしようかとも思っています。


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