ごっとさんのブログ

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「禁煙」すると「幸せ」になるは本当か

2019-05-16 10:08:43 | 煙草
タバコを吸う人は、タバコを吸う理由について「ストレス解消のため」とか「至福のひと時だから」など表現します。

しかし過去の科学的な調査研究によれば、喫煙者は現在の自分に満足できず、不幸を感じているとしています。

今年になり国連の幸福度調査が発表されましたが、日本人の幸福度は世界各国の中で58位となっています。しかし健康寿命では日本は2位であり、ネガティブエフェクト(負の感情)で14位と比較的上位に位置しています。

日本人は、健康寿命という客観的な指標が高いが、マイナスに考えがちで、謙虚だから自分の生活はほどほどととらえているのかもしれません。そもそも個人の幸福度をどう評価するかは難しく、生活の質、生活に対する満足度などその時どきの状況ごとに変化する感情によって違ってくるものです。

所得が高くても幸福度が高いとは必ずしもいえず、これも幸福度を評価する尺度や観測対象などによって変わってくるという意見もあり、これらの差異は多様性の中に埋没してしまうようです。

こういった幸福感というのが難し問題とする中で、喫煙者は社会的な疎外感や不安があり、相対的に不幸を感じているという調査結果が多いようです。

喫煙者の多くが、タバコに含まれるニコチンによる依存症になっていることはよく知られています。ニコチンが喫煙者の脳に作用し、タバコに対する依存性を高め、継続的習慣的にタバコを吸い続けてしまいます。

また発ガン性などタバコの健康への害はすでに明らかで、喫煙者がより有害性の低いタバコへシフトする傾向にあるようです。こうした心理がある上に、タバコへの課税は続けられ価格は上がり続け、タバコ規制によって喫煙できる場所はどんどん狭められています。

その一方、喫煙者は「喫煙することの楽しみ」を感じ、至福のひと時と称し健康に害があることを知りつつ、タバコの値段が上がっても吸える場所を探して喫煙を続けます。こうした喫煙者の矛盾した行動にも、ニコチンの薬物依存が強く作用しています。

この「矛盾した行動」の意味がよく分かりませんが、単に「喫煙の楽しみ」が他の規制による負の感情より強いだけのような気がします。どうもこういった文章は、喫煙者は禁煙を希望しているがなかなかやめられない人ばかりというような前提があるような気がします。

たぶんその辺りから喫煙者は幸福度が低いという結論が出ているのかもしれません。こういった意見に反論はいくらでもできますが、長くなりますので止めておきます。

この文章は幸福度の低い国ほど喫煙率が高いということを根拠の一つとして、禁煙すれば幸せになれるという結論になっています。
色々な形での禁煙キャンペーンの一つのようでした。


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