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「帯状疱疹」が大人に増えている原因

2023-08-23 10:32:42 | 健康・医療
帯状疱疹というと亡くなった母が80歳ぐらいの時に発症した記憶があります。

背中の左側から発疹ができはじめ、全面に広がってしまいました。皮膚科の医師から塗り薬をもらったのですが、発疹がカサブタのようになり薬を塗るのに抵抗があるようなひどい状況でした。

ところが本人が全く痛がらないのです。帯状疱疹は激しい痛みがあると聞いていましたので、医師に確認したところごく稀にそういったケースもあるとのことでした。かなり時間がかかった気がしますが、何とか完治しその後も痛みが出ることもありませんでした。

帯状疱疹は最初にピリピリとした痛みがお腹や胸、背中などに出て、数日後に水ぶくれを伴う発疹が帯状に出てきて、痛みが徐々に強まり激しい痛みになることもあるとされています。

この原因は水ぼうそうと同じウイルスとされています。幼少期に罹ったウイルスは、治った後も消えず背骨に近い「神経節」という神経に集まって潜んでいます。加齢や疲労、ストレスなどで免疫の力が落ちると活発になり、神経節から出て増殖し帯状疱疹を発症させます。

患者は増加傾向で、宮崎県では約40の医療機関が参加する「宮崎スタディ」行われています。調査開始の1997年から2019年までの23年間で患者は6割増加しています。この調査は国も病気の基礎データとして重視しています。

増加の最も大きな要因は高齢化とされています。80歳までに3人に1人が発症するとされます。もうひとつは20〜40歳代の子育て世代の発症です。乳幼児対象の水ぼうそうワクチンが14年に定期接種化され、こどもの水ぼうそうは激減しました。

その結果水ぼうそうの子と接触して免疫を活性化させる機会が減り、子育て世代の発症が増えたのです。なお宮崎スタディによると、コロナ禍で増加傾向は頭打ちになっていますが、単に受診控えで診断を受けていないのかもしれません。

ブラジルではコロナ禍の前後を比べ、患者が約35%増えたとの報告がありストレスの影響も考えられます。

予防で効果的なのは帯状疱疹ワクチンで2種類あります。発症予防効果や持続時間、副反応の頻度や費用が異なり、一概にどちらが良いとはいえないようです。接種の対象は主に50歳以上で、希望する場合はかかりつけの医師に相談すると良いようです。

ただ私はこのワクチンには若干疑問を持っており、もともと体内に潜伏しているウイルスのワクチンで免疫が活性化して予防できるのかと思っていますが、安心する効果はあるのかもしれません。


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