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自律神経の身体の中での役割は

2022-06-17 10:32:38 | 健康・医療
私は多分中学生のころだと思いますが「自律神経失調症」と診断されたことがあります。

あまり記憶もはっきりしていませんので、どんな症状だったのか文章にすることはできませんが、非常に気分が悪かったことは確かです。当時は心療内科などもなくかかりつけの医師の診断でしたが、処方された向神経薬を飲むと良くなった記憶があります。

この自律神経とはどんなものかはなかなか難しい問題のようです。神経には脳(大脳、脳幹、小脳)と脊髄からなる「中枢神経」と、中枢神経から繋がって全身の隅々まで分布していく「末梢神経」があります。

中枢神経は末梢神経から伝えられた情報を処理し、指令を出す役割があります。末梢神経は手足を動かすための「運動神経」、感じたものを脳に伝えるための「感覚神経」、内臓などの働きに関係する「自律神経」が含まれています。

自律神経は自分の意思によらず自動的に(自律的に)血圧や体温の調整、呼吸、消化、排泄など内臓の機能の調整を担います。「交感神経」と「副交感神経」があり、状況によってそれぞれがバランスを取ることによって機能しています。

活発に動くときや緊張した時には交感神経が優位となって働き、休んでいる時やリラックスしているときはには、副交感神経が優位となって働きます。一般的には日中に交感神経が、夜間から朝にかけては副交感神経が優位になります。

交感神経は活動時や緊張時に活発に働き、心拍数を増やしたり血圧を上げたり、気道を広げたりして身体の機能を調節します。しかし強いストレス、オーバーワーク、睡眠不足などが原因で交感神経が優位になった状態が続くと、興奮状態が続くことになり体の不調につながります。

動悸や息苦しさ、頭痛(緊張型頭痛)、肩こり、口の渇き、体温調節がうまくできないなどさまざまな症状が表れる場合があります。

副交感神経は休息時やリラックスした時に働き、身体を回復させたり食べ物を消化したり、排便や排尿を促したりする役割を持っています。ストレス社会ともいわれる昨今では、交感神経が優位になりすぎて、胃痛や腹痛、吐き気などの症状がみられることがあるようです。

また血管が拡張した状態が続くことによって片頭痛が誘発されたり、だるい、朝起きられないなどの不調を訴える人も出てきます。

自律神経が乱れるとは、不規則な生活や過度のストレスなどが原因で、適切なタイミングで交感神経と副交感神経が働かず、どちらか一方が優位になった状態が続くことをいいます。

これにより身体に不調をきたし、全身に多様な症状が表れるため、日常生活に支障が出ることも少なくなようです。こんなところが自律神経の概略ですが、これを正常に保つためには結局規則正しい生活といった当たり前のことになるようです。


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