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1兆円市場のクスリ「降圧剤」の恐怖の「罠」

2024-08-22 10:31:47 | 
私の知人でも降圧剤を飲んでいるのは多いようですが、私は昔は低血圧で現在はほぼ正常な血圧になっています。

日本では年間に、およそ11兆円分もの膨大なクスリが処方されています。そのうち1兆円に迫る市場規模を誇り、大きな割合を占めるのが高血圧のクスリ降圧剤です。

高血圧の受領者、つまりクスリを飲むなどして治療を受けている人の数は3000万人といわれています。降圧剤にも無数ともいえる種類がありますが、実はそれぞれに「重大な副作用」のリスクがあることを、あまり意識せずに飲んでいる人が大半となっています。

降圧剤は主に、ARB、ACE阻害剤、Ca拮抗薬など6つのカテゴリーに分けることができます。中でも近年「使いやすい」として広く普及し、良く処方されるクスリがARBで、1998年に初めて発売され、2000年代からポピュラーになりました。

降圧剤の中では新しいジャンルで、アジルバやオルメティックなどこれまで7種類が承認されています。ARBの正式名称は「アンジオテンシン2受容体拮抗薬」で、体内で作られる血圧を上げる作用を持つアンジオテンシン2の働きをブロックすることで、血圧を下げるクスリです。

一般に降圧剤の中でもARBは副作用が少ないとされています。ところが厚生労働省が随時発表している「医薬品・医療機器等安全性情報」を見ると、そのARBにも新しく見つかった副作用が次々と報告されています。

特に7種のARBすべてに共通している副作用が、腎臓と肝臓に障害を起こす恐れです。腎機能障害、高カリウム血症および低血糖を起こす恐れがある、肝機能障害があらわれることがあるとしています。

医師の間では、ARBは他の降圧剤よりも、血圧を下げるうえで重要な腎臓への負担が小さいとされていますが、高齢者だとそうならない場合があるようです。

高齢になると腎臓の働きが弱くなる患者が多いので、ARBを処方すると血圧が下がりすぎて腎臓の血流が減り、腎臓がいわば貧血になって腎機能を低下させる恐れがあるようです。

レニベースなどのACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬は、腎臓への負担は少ないものの、重大な副作用として血管浮腫や無顆粒球症といった耳慣れない症状が記載されています。血管浮腫とは顔や口の中などの皮膚が、大きく腫れあがる症状です。

喉の中が腫れることで呼吸困難になる事例もあるとしています。また無顆粒球症を発症すると、体内で病原菌などを殺す白血球の一種「好中球」が激減し、免疫力が弱まってしまいます。最初は風邪のような症状ですが、放っておくと敗血症といった命にかかわる病気にもつながります。

その他色々な副作用がありますが、クスリは何らかの阻害などで薬効を出しますので、副作用が出るのは当然と思っています。

本来医師はこの副作用まで熟知してクスリを処方すべきですが、その辺りが疎かになっていることが問題かもしれません。


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