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加熱式タバコ、受動喫煙のリスク

2018-06-07 10:47:01 | 煙草
5月31日は世界禁煙デーだということを少し遅れて知りました。テレビなどでも特に変わったことはなかったような気がします。

最近紙巻きたばこから「加熱式タバコ」に切り替える人が増えているようです。私もこのブログで何回か書いているように、加熱式のアイコスに代えてから早いもので1年半ぐらいが経過しています。

この期間でアイコスが故障したというわけではないですが、いろいろ不都合なことが出てきて新しいアイコスに買い換えました。やはり精密機器ですので、どんな故障が出るかわからないということもあり、2セット持っている方が安心ということもあります。

この間紙巻きたばこを一度も吸ったことはありませんし、吸いたいという気分にもなりませんので、完全にタバコの代用品として定着しています。

加熱式は燃焼による煙が出ないため、周囲への影響や健康リスクが少ないというイメージがありますが、禁煙専門医によると有害性を指摘しているようです。

加熱式タバコは、電気式の専用器具で葉タバコに熱を加えることで発生した蒸気を吸うシステムです。現在国内ではアイコスのほか3種類が発売されています。灰や煙が出ず、臭いが少ないのが特徴で、たばこ各社は健康への影響が小さいとしており、禁煙エリアでも加熱式タバコを認める店舗もあるようです。

しかし日本禁煙学会や呼吸器学会では、健康への影響を懸念する声が強く上がっています。厚生労働省の調査では、加熱式の喫煙者が直接肺に吸い込む蒸気には、ホルムアルデヒドなどの発ガン物質やニコチン、タールなどの有害物質が含まれていることが分かりました。

これは当然の結果で、喫煙者はニコチンを摂取するために吸っているわけですので、タバコの葉に含まれる揮発性物質をすべて吸引していることになります。

また、加熱式の喫煙者の口から出るPM2.5などの有害物質を含む蒸気は、すぐに見えなくなりますが、紙巻きの煙と同じように周囲に広がっているようです。このため煙が見えにくく臭いもわずかなので、受動喫煙のリスク回避が困難な点も問題だとしています。

そのため政府が今国会に提出している健康増進法改正案では、加熱式タバコも規制対象になっているようです。こういった議論では、加熱式タバコの有害性が強調され危険性があるものは避けるべきという論調しか出てきません。

タバコ企業からの発表とはいえ、加熱式は従来の煙草の有害物質を大幅に減らせていることは確かなようですので、タバコの弊害の改善策といった観点からの意見も聞きたい気がしています。


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