ごっとさんのブログ

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日本ではあまり議論されない「安楽死」のはなし

2021-10-15 10:45:23 | その他
私は独特の(自分でそう思っているだけかもしれませんが)死生観を持っており、日本でも「安楽死」を法制化すべきと思っています。

最近海外の安楽死事情を紹介し、日本では安楽死を認めるべきでないという記事を見ましたが、あまり納得できませんでした。

私は若いころは50歳まで生きればよいと思っていましたが、その年が近づくと仕事も忙しくもう少し生きたいと思うようになりました。そこで引退してのんびりしている70歳を新たに設定し、現在はそれを超えてしまいました。

いわば現在は「おまけ」を生きているのであり、老衰で亡くなっても新型コロナで死んでもどちらも運命であり、それでよいと思っています。

私はある意味運命論者で、すべてのことは運命であり受け入れるという考え方を持っています。死に至るような病気から、色々な試験の合否、麻雀の勝ち負けからスロットの当たりはずれまで、軽重なくすべて運命だと思っています。

今後寝たきりに近い状態になったり、認知症で正常な思考ができなくなりそうなときは、ぜひ安楽死を選択したいという望みがあります。それがいつになるのかは全く分かりませんが、そうなる前に安楽死が法制化されることを期待しています。

さてこの記事では安楽死の先進国であるスイスの状況に触れています。スイスでは2018年に1176人が自殺幇助で亡くなっています。

スイス連邦統計局によると、全体の死者数が6万7088人であることから、約50人に1人が致死薬を使用している計算になります。その数は2010年の352人から約3倍に伸びています。

ベルギーでは2017年以降も毎年安楽死による死者数が右肩上がりで、2019年には2656人となっています。安楽死の管理評価連邦委員会の報告書を見ると、2002年に安楽死法が可決されて以来、この国では合計2万2081人が安楽死を遂げています。

またカナダでは2016年に自殺幇助が制定され2017年には1982人が安楽死を行いました。議会予算当局担当者は2020年で、自殺幇助が認められてから、医療費が約71億円削減されたという報告書を公表しています。

この様に海外では安楽死が認められ、増加しているのですが、この筆者は死に対する価値観が異なる日本人には安楽死が不向きであるとしています。

欧米は子を尊重する社会で、「死んだら終わり」という考えに基づいています。日本は「死んでも生き続ける」という観念や願いがあり、死を自己決定すること自体が難しいとしています。

私はこれ自身スッキリわからないのですが、こういった考え方と安楽死がどうかかわっているのかも不明です。死はすべての人に訪れるものですが、どんなに苦しんでいても自然死しか選択の余地がないというのは、あまり良い状況ではないと思います。

どんなに議論してスッキリするものではありませんが、そろそろ法制化に向けて議論すべき時のような気がします。


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