ごっとさんのブログ

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治療法が効果を発揮する「3つの信頼」

2020-11-08 10:28:07 | その他
ガンを中心とした多くの治療の世界的権威といわれている人の言葉に、日本の医師が解説するという記事を見ました。

この中には現在の医療体制の問題点が凝縮されているような気もします。「絶対に効かないという治療法はなく、絶対に効くという治療法もない」というのがこの世界的権威者の言葉です。

これを聞くとそんなものだろうなという気もしますし、こんなことが基本で治療にあたるのでは、患者は救われないような気もします。

この捕捉として、治療法はどれも時によって相当程度の数の患者を治している。いかに珍妙でわけのわからない科学的事実に反するものであれ、ある形式を持つ治療法はすべて、何がしかの治癒をもたらすのである、と続いています。

これについて、多くの現代医学から見放された患者を治療している日本の医師も賛同しています。西洋医学(標準治療など)から見放された患者は、東洋医学を含めた代替療法に頼ります。

この医師にかかる前に自分で代替療法を見つけている患者もおり、その時は患者の意思を尊重して当分はその療法を続けるようです。中にはどう見てもこんなものが効くはずがないと思われるものがありますが、1人、2人には必ず効く人がいるとしています。

また逆に治療法はどれも、治効理論がいかに論理的・科学的に見えようと、如何に入念に施療しようと、特定の病気や特定の患者にとっていかに望ましい処置を施そうと、ときによって治療に失敗するとしています。

ある治療法で見事にガンから生還した患者がいて、大いに意気込んで別の患者に同じ治療法を試しても、全くの空振りになることが珍しくないようです。このあたりは、多くの要因が関与するうえ、きわめて個性的なものがガンといえるのでしょう。

どんな治療法でも効力を発揮するために必要不可欠なものとして、「信頼の三角形」をあげています。(1)患者がその治療法の効果を信頼している。(2)主治医もその効果を信頼している。(3)患者と主治医が信頼関係で結ばれている。

しかし実際は、主治医が効果を信じていないことがあるようです。そして医師と患者との信頼関係など、残念ながらこの三角形の実現が難しいのが現状としています。この三角形は望ましいものといえますが、科学的な面では理論的には必ずしも必要ではないはずです。

私の持論からいえば、この三角形は一種の精神論であり、「プラセボ効果」を高めるための方策のような気がします。信頼関係のないところでは適切な治療ができないというのが、権威者と呼ばれるような医師から出ることは、ある意味残念なことです。

やはりガン治療というのは、エビデンスに基づいた科学的な療法を、確実に行うのが基本のような気がします。


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