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「老眼」の仕組みとリスク要因

2022-06-05 10:26:56 | 健康・医療
私はもちろん現在は「老眼」が進んでおり、近くのものを見るには老眼鏡が必須で、最近はPC画面の文字も見にくく老眼鏡を使っています。

現在は老眼鏡を付けたり外したりが面倒なため、遠近両用にして常に眼鏡を着用しています。いつごろから老眼が始まったかはよく覚えていませんが、50代後半ぐらいな気もします。

最近この老眼のメカニズムについて比較的わかりやすい解説記事がありました。光は角膜から眼に入り、瞳孔(虹彩によって形作られる)、水晶体、硝子体と通り抜けて、一番奥の網膜で像を結びます。

網膜に映し出された像を網膜の外側に分布する視細胞がキャッチして信号化し、その情報が脳の視覚中枢へ送られて処理され認識されると、脳が「見えた」と感じます。

目の一番前面に位置するのが通常ほぼ完全に無色透明の「角膜」です。光の入り口であり、光を屈折させることでカメラでいうレンズの役割を務めています。次がドーナッツ状の膜「虹彩(茶目)」、ドーナッツのあなに見えるところが「瞳孔(黒目)」となっています。

日本人は虹彩は茶色、瞳孔は黒色をしているように見えますが、瞳孔は単なる穴で実態はありません。最奥に位置する網膜の色素上皮が光を吸収してしまうため、外からは黒い何かがあるように見えるのです。

瞳孔の奥にあるのが「水晶体」で、タンパク質と水分で構成された元来ほぼ透明な組織で、形状は前から見ると円形で横から見るとラクビーボールのような楕円形の断面です。水晶体は水晶体嚢という薄く透明な袋状の膜に覆われています。

水晶体を正面から見ると、その外側の周縁に「毛様体筋」という筋肉があります。毛様体筋から伸びた「チン小帯」という網目状の線維組織が水晶体嚢の外縁部に密着しており、水晶体の位置を固定させています。

また水晶体は弾力性と柔軟性があり、毛様体筋やチン小帯と連動することにより、ピント調節の機能を果たしています。

若いころの健康な目は、カメラのオートフォーカス機能がうまく働いている状態で、毛様体筋が素早く動き水晶体も弾力があって柔軟なため、意識しなくても脳との協働により自然にピントの位置を調節できます。

しかし年齢を重ねると毛様体筋が衰え、水晶体は弾力を失って硬くなっていきます。その結果オートフォーカス機能が働かなくなり、ピント調節がうまくできなくなった状態が「老眼」となります。

近視や遠視、乱視が「屈折異常」と総称されるのに対し、老眼は「調節異常」というカテゴリーに含まれます。以上が老眼のメカニズムですが、この理由はいろいろ言われており、「身体の酸化」説が有力なようです。

これを防ぐことはできませんが、現在は良い眼鏡が開発されていますので、やや面倒ですが問題なく暮らしていくことはできそうです。


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