ごっとさんのブログ

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風邪は複合感染症か 続

2015-05-16 10:51:26 | 健康・医療
昨日風邪は、単純なウイルス感染症ではなく、常在菌という人間の体の中に住み着いている、普段は何もしない菌も関与しているのではないかということを書きました。これはあくまで私が可能性として考えていることで、学会などで了解されていることではありません。

しかしこういった前提のほうが、風邪のいろいろな症状を説明しやすいような気がします。現在では風邪と診断した時に、抗生物質も出すお医者さんも増えたようですが、まだウイルスには効果がないとして、出さない人もいるようです。通常ウイルスに感染すると、ウイルスが熱中枢を刺激する場合もありますが、免疫力を高めるために体温が上昇する、つまり発熱するわけです。この初期発熱は、通常38℃台ですので、解熱剤は使う必要はありません(39℃以上は別ですが)。こうして免疫力が高まれば、自分自身の力でウイルスを殺すことができるわけです。こうして治るケースもありますが、微熱が続いたり、咳がおさまらない、胃腸やのどの調子が悪いという症状が続くことがあります。最悪では肺炎を起こしたりします。

こういった風邪が長引くのは、ウイルスのせいではなく細菌感染症であることは確かなようです。特にこの細菌が常在菌の場合は、もともと体の中にいる菌ですので免疫が働きにくくなっています。そのため抗生物質が必要となるわけです。

抗生物質の濫用によって、耐性菌が増えるという意見がありますが、私はこれも怪しいと思っています。耐性菌はなぜ抗生物資が効かないかというと、抗生物質を壊してしまうような酵素を持っており、この酵素によって抗生物質の構造が変わってしまうためです。こういった酵素を持つようになるというのは、単純な変異だけではなく、かなり複雑な変異が必要で、長時間かかると思われます。抗生物質は天然の微生物が作り出すものですので、自然界には抗生物質を作る菌とその他の菌が混在しており、長い年月の間に耐性菌が出現したと考えられます。
つまり人間が抗生物質を使うから耐性菌が出現するのではなく、自然に生育していた耐性菌が増殖すると考える方が正しいと思います。
これはいわゆる合成抗菌剤という完全に人工的な抗菌剤には、耐性菌が出現しないということからも裏付けられます。

こういった風邪の予防法はいろいろ言われていますが、マスク、うがい、手洗いなどほとんど効果がないと考えています。人間が生活するような空間には、それこそ無数の細菌やウイルスが存在するでしょう。ウイルスを計測する方法がないので、どの程度いるのかは分かりませんが、これを体内に入れないようにすることは事実上不可能です。
結局は自分の体を健康に保ち、ウイルスなどが入っても発病しない身体を作っておくしかないような気がします。
 

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