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ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

ばあさん猫を看取りました

2020-12-03 10:28:04 | 
先日我が家の猫達の中で一番の高齢であったクル(正式名クルリン)という猫があっけなく生涯を閉じてしまいました。

クルは推定17歳を超えていましたので、人間で言えば85,6歳という歳でしたので、大往生といえます。

この猫は16年ぐらい前に、かみさんが猫友達と共に家から500mぐらい離れたところに住み着いていた、母さん猫と兄弟の2匹を捕獲し家に入れた猫の1匹です。

野良猫ですので当然なつくこともなく、3匹で使ってない部屋に入れておいたのですが、ちょっと油断した時に窓を開け脱走してしまいました。母さん猫は元居た場所に戻ったようですが、その後の消息はよく分かりません。

兄弟猫はそこに帰る途中に交通事故に遭って死んでしまいました。クルだけは家の周りにうろうろしており、外で餌をやったりしながら再捕獲しました。

1匹になってしまいましたが、やはり慣れるには時間がかかり、なぜてやってゴロゴロいうようになるまでに2年ぐらいかかった気がします。慣れてからは他の家猫と一緒にしていましたが、クルは窓開けが得意で、カギをかけておかないと簡単に窓から脱走してしまいました。

この時問題は他の家猫達も外に出てしまうのです。どうも猫というのは長く家で飼っていても、外に出ると野生の性質が戻ってしまうようで、全員を中に入れるのにかなり苦労をしました。そんなクルでも歳を取ってからは窓開けもなくなり、おとなしい猫となりました。

もともとクルは他の猫が何かしようとしても全く無抵抗で、喧嘩をすることがありませんでした。そのため無抵抗のガンジー猫と呼んでいましたが、ここ数年はいつも静かに寝ているだけの猫になっていました。

それでも私にとっては重要な猫になっていました。夜になると自分で寝室に入っていくのですが、私が行くと必ず枕もとに来ていました。私がベッドに入ると、ゴロゴロ言いながら私の手や指をなめるというのが日課になっていました。

この位置は起きるまで変わりませんので、ちょっと目が覚めるとクルになめられてまた寝るということでいわば癒されてゆっくり眠れたような気がします。

健康状態は昨年念のため血液検査をしたのですが、やはり腎臓の値がやや高くなっていました。それでも食欲はあり、よく食べるので丸々と太ったばあさん猫になっていました。

やはり脚も弱ってきたようで、よたよたの感じではありましたが、何とか自分で階段の上り下りやベッドに上がることはできていました。

ところが先日ベッドの上にクルが倒れていたのです。たぶん脳卒中のような発作が出たようで、意識はあるものの持ち上げても足がしっかりせず、すぐ倒れてしまいました。

次の日私のそばに寝かしておいたのですが、手足を動かしたので位置を治してやるともう息をしていませんでした。苦しむようなこともなく本当に静かな最期でした。

年齢からいってもピンピンコロリの理想的な大往生だったと感じています。

甲状腺機能亢進症の猫

2020-08-16 10:26:02 | 
家猫の14歳になるコブンが甲状腺機能亢進症になり、もう1年半ぐらい薬を飲み続けています。

コブンはやや白が多い茶トラ猫で、若い時はがっしりした体形でデブではないのですが6.3キロぐらいの猫でした。それが2年ほど前にからエサは食べているのに、体重が徐々に減っていったのです。

行動を見ていると元気そうで、体重が減るのは歳のせいかと思っていましたが、5キロ台になってしまい獣医さんに連れていきました。そこで診断されて出てきた病気が甲状腺機能亢進症でした。

それからメルカゾールといういう薬の4分の1錠を朝晩飲ませることが続いています。2,3か月に1回獣医さんに行き血液検査でマーカーとなるサイロキシン(T4)の値を測定して、薬の増減を調整しています。

ここでは猫の甲状腺機能亢進症について書いてみます。この病気の初期症状として、行動が活発になったり、食欲が増すが痩せていくといった一見病気のサインとは考えにくい症状が現れる病気です。

見過ごされることも多いのですが、10歳以上の猫を調べると10%以上はこの病気を持っているという調査報告もあります。甲状腺機能亢進症は、その名の通り甲状腺の機能が亢進つまり活発化してしまう病気です。

甲状腺は身体の代謝を活発にするホルモンを分泌していて、この病気になるとこのホルモンの分泌が増加します。そのため体の組織の代謝が亢進し、さまざまな症状が引き起こされます。

甲状腺は頸のあたりの甲状軟骨(ヒトではのどぼとけ)のすぐ下にある小さな組織で、左右1対あります。この病気は、片側または両側の甲状腺組織の過形成や腫瘍化などによって甲状腺が大きくなり、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。

そのため活発になる、落ち着きが無くなる、食欲が増進する、やせていくなどの症状がみられます。興奮しやすくなることから、目もパッチリ開いていることが多く、鳴き声も大きな声となるようです。

甲状腺機能亢進症になり病気が進行すると、体力が低下し食欲も落ち、やせて嘔吐や下痢を繰り返します。この原因は甲状腺の細胞が異常に数を増やしてしまうことで起こります。甲状腺の腫瘍化が分かりやすい例ですが、多くは良性で悪性のものは2%未満といわれています。

この確定診断にはホルモン検査が必要で、血液検査で調べることができます。甲状腺ホルモンには、サイロキシン(T4)とトリヨードサイロニン(T3)があり、猫では血液中のT4濃度を測定します。

家のコブンはこの値が12ぐらいあり(基準範囲2.0〜5.0)、すぐ薬を与えなんとか5前後に収まっています。しかし体重は減り続け、現在は4.2キロまで痩せてしまいました。前回の健診では心臓に雑音が混じり、心臓機能が落ちているようです。

甲状腺の摘出手術もあると聞いていますが、コブンの歳では難しく薬で抑えながら長生きしてくれることを祈るしかないようです。

野良猫の手なずけ作戦

2020-05-08 10:34:12 | 
3週間ほど前、外でかみさんが餌をやっていた猫を色々な事情から捕獲したことを書きました。

この猫は家のキジトラのキジタローを少し小さくした様な猫でしたので、コキジタと名付け使っていない一室に放ちました。ところがこのコキジタは、たぶん野良猫として生まれ、一度も人に飼われたことがない猫のようです。

そのため捕獲機から出た途端シャーという威嚇声とともに強く前脚をたたきつけるという、恐ろし行動をしていました。すぐに小さな箪笥の後ろに隠れじっとしていました。

それでも食欲はあるようで、かなり多めの缶詰を完食していました。さてこの猫を馴らす必要があるのですが、隅に隠れて顔が見えない様では全く進みません。そこで2,3日はこのままにしておいたのですが、部屋の模様替えをして、潜って隠れることのないようにしました。

当然ネコ砂を入れたトイレを準備したのですが、なぜそれがトイレとわかるのか不思議ですか、2日目ぐらいからちゃんとトイレで用を足すようになりました。

コキジタは餌を持って行くと割と短時間ですべて食べていましたが、私やかみさんがいると机の下にもぐって威嚇するばかりで全く食べようとしません。そこで馴らす方法の第一弾として、いるときに食べないかを試すことにしました。

新聞をもってコキジタののところに行き、時々顔を見て呼びながら新聞を読んでいました。3日ぐらいは全くダメでしたが、ついに私が新聞を読んでいても食べ始めました。もちろん私が少し動きを見せると机の下に逃げ込み、威嚇が始まります。

これを何回か繰り返したしたところ、逃げ込むことがなくすべて食べるようになりました。そこで餌の位置を、コキジタの定位置と私の中間ぐらいに代えましたが、それでも食べるようになりました。

相変わらず部屋に入るとファーシャーの威嚇をしていますが、時々ニャーという声を出すようになりました。そこで定位置である机の下の隅から、少し離れたところに乾燥エサを少しおいてみました。

しばらくファーと威嚇していましたが、それを食べるようになりました。この乾燥エサの置く場所を徐々にコキジタに近づけていきました(かなり怖いのですが)。

手を近づけてもネコパンチなどが出ないことが分かりましたので、手のひらの指先の方に猫エサを乗せて差し出しました。これも3回目ぐらいにやっと食べるようになりました。この位置を手のひらの真ん中ぐらいにして、食べ始めたときに顎の下をなぜることに成功しました。

最初はビクッとして引っ込んでしまいましたが、これもすぐに慣れていきました。そこで最後の手段で、ファーファ―威嚇している時に、無理して頭をなぜてみましたが、かみついたりネコパンチなどもなくおとなしくしていました。

そこで机の外に餌を置き待っていると、私のすぐそばまで来て食べ始め、頭や背中を触ることができました。ここまでくるとあっという間に家猫のようになり、私にすりすりしたり、お腹を出して寝転んだりとほぼ問題ない猫となりました。

かみさんは早く家猫にしたいようですので、他の猫と合わせたりと準備をしていますが、それほど時間がかからずにできそうな気がしています。

野良猫捕獲作戦

2020-04-17 10:15:27 | 
世の中はコロナ騒ぎで大変ですが、色々な事情があり最近野良猫の捕獲作戦を実行しました。場所は自宅から7,8分離れた飲食店の入っているビルの裏側で、パチンコ屋の駐車場との間です。

もう十年以上前ですが、ここに野良猫が住み着いていましたが、かみさんが保護活動をしている人と一緒に保護して避妊手術をし、その時子猫(大人ネコはまた離しました)は里親を探したのですが、残ってしまった一匹は家の猫として暮らしています。

それ以来その場所に缶詰の餌と乾燥エサを2日に1回持って行くという事が続いています。その時にそのビルのオーナーには許可をもらっているという事で安心して続けていました。

ところが2週間ほど前に、おいてあるエサ入れが片づけられてしまいました。そこで場所を少し変えたりしたようですが、ついに猫のエサやりを禁止するという紙まで貼られてしまったそうです。

そこでかみさんがオーナーのいる洋食店に行き、いろいろ話をしたのですが、そのビル内の店をリフォームしたりするため、ネコがいることに不満があるようで物別れに終わったようです。

そこで食べているネコに、家にいるキジタローという猫と同じキジトラがいて、かみさんはコキジタと名付けていました。この猫だけは助けたいという事でしたので、捕獲して自宅の猫部屋に入れることを許可しました。

しかしこのコキジタは一度も人に飼われたことのない、生粋の野良猫です。最近はかみさんが餌を持って行くと、ニャーニャー言いながら寄ってくるようですが、全く触ったりはできません。

そこで保護活動をしている知人から捕獲機を借りてきました。これを夕方いつものエサを置く位置に設置し、駐車場の方から様子を見ていました。すると鳴きながら捕獲機の周りをうろついているのですが、なかなか入っていきません。

やはりコキジタは警戒心が強いのか、いつものと違った捕獲機の中に入る度胸がないようです。慣れるまでは入らないだろうと、次の日も仕掛けましたが、全く入った形跡はありませんでした。

かみさんもマタタビを蒔いたり、ネットでよいといわれている唐揚げをエサにしたりと、いろいろ工夫しましたが成果は上がりません。知り合いの獣医さんに相談したところ、捕獲に慣れさせるために蓋が閉まらないようにして、捕獲機内の何カ所かに餌を置くように言われました。

これを試したところ、中に入って全てエサを食べるようになりました。そこで次の日は、踏み板とフックをつなぐ棒を固定し、踏み板を踏んでも蓋が閉まらないようにして慣れさせることにしました。

置いてから3時間後ぐらいにかみさんが回収しに行くと、蓋が閉まって捕獲できたという連絡がありました。急いで車で行き、無事捕獲することができました。どうも固定が緩くてフックが外れ、蓋がうまく締まったようでした。

現在は2階の一室に保護していますが、エサは食べるようになったので、時間をかけて慣らしていくつもりです。

子猫を保護しました

2019-08-14 10:24:18 | 
3週間ほど前のことですが、かみさんが窓から庭を見て叫び声をあげました。

何事かと思って見に行くと、かみさんがスズメにまいたパンくずを子猫が食べていました。見たところまだ2か月になっていないようなキジトラの子猫で、とにかく捕まえることにしました。

ちょうど動物愛護の会から借りていた捕獲機がまだありましたので、庭の隅に設置してみました。見ていると何の警戒心もなく中に入り、5分もたたないうちに捕獲できました。捕獲機から出してみると黒白の縞だけではなく茶色部分もあるので、三毛の変形のようで当然女の子でした。

ファー・シャーと威嚇していましたが、押さえつけて撫でているとすぐにゴロゴロ言い出し、簡単に慣れてしまいました。これで一段落ですが、大きな問題があります。猫は普通で15年以上の寿命がありますので、それだけの時間は家の人間には無いような気がします。つまり私の家では最後まで飼ってやることは難しそうです。

そこで里親さんを探すために、かみさんの猫友達や動物愛護の会にメールで写真を送り、ブログに掲載してもらうよう依頼しました。体重はほぼ1キロぐらいですので、やはり生後6週ぐらいと思われます。

次の日ちょうど獣医に行く予定でしたので、連れていき健康診断をしましたが、虫やウイルスなど問題ありませんでした。子猫は皆そうですが、すぐに家の大猫達にも慣れ、自分が王様のように遊びだしました。

大猫達に飛びかかったりし始めましたが、ファーと怒られたり、無視して逃げられたりしますが追いかけて遊び始めました。眠くなるとお母さんのおっぱいを思い出すようで、私の足や手の指に吸い付き何も出ないのでかみつくようになり、そのまま横で寝てしまうというのは本当にかわいいものです。

私は里親募集のポスター作りをはじめ、それほど凝らないものとしてワードで写真を2枚入れそれなりのものを作りました。これをかみさんが頼んで色々なところに掲示してもらい、後は連絡を待つだけとなりました。

2週間ぐらいで動物愛護会に連絡が入り、欲しいという人が現れました。やはりこういったネットは閲覧数も多く、ポスターなどよりは効果があるようです。

すぐにそのKさんに連絡を取ったところ4歳の女子との3人家族で、14歳の犬とちょうど1歳の猫がおり、その猫の遊び相手に欲しいとのことでした。家から車で15分ぐらいでしたので、次の日つれていってお見合いをしました。

その家の猫もちびも緊張しており仲良くなるかは全く分かりませんが、4,5日様子を見てほしいと置いてきました。Kさんは猫達の様子や写真を送ってもらっていますが、何とかK宅の家族になりそうです。

いつもちょろちょろしていたちびがいなくなりちょっと寂しいですが、子猫騒動も何とか納まりそうです。