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ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

色々な猫の病気 続

2019-01-14 09:39:05 | 
前回半野良猫のクロが病気になり、家に入れたりして何とか治ったのですが、家のキジトラのキジタローがおかしくなったことを書きました。

家には4匹の猫がいますので、様子を見るのもなかなか難しくなってきます。その中でキジタローがどうもエサを食べず、かなり痩せてきたことに気づきました。

そこで獣医につれていきいろいろ検査をしてもらったのですが、血液検査やエコーなどすべての検査値に異常は見つかりませんでした。ここで丁寧に全身を検査したところお腹にかなり大きな禿げが見つかりました。

獣医も様子を見たいということで入院させましたが、口の中に餌を入れると食べるものの全く自分からは食べず、やや脱水症状があるということで点滴をして帰ってきました。

やや弱っているということで、AD缶という流動食的な缶詰と20mlのシリンジ(注射器)を買ってきて、家でも強制給餌をすることになりました。獣医によると何か大きなストレスがあるのでは、ということで家の中にクロを入れた時期と重なるため、クロを外に出してしまいました。

シリンジを口の中に入れ、餌を入れるとそれほど嫌がらず食べるのですが、自分からは全く食べないという状況が続きました。その内鼻がグズグズしくしゃみをするようになり、風邪をひいたのかと思っていたら、40度以上の熱が出てしまいました。

すぐに獣医につれていき、解熱剤の注射と胃の働きをよくする薬をもらってきました。その後も強制給餌と皮下点滴、薬を飲ませるという状況が続きました。それでも風邪の症状が治まるのと同じぐらいに、少し自分で食べるようになりました。

やはり胃の薬を飲むとしばらくして少し食べ始め、強制給餌をやめて点滴だけにして様子を見たところ、なんとか食べるようになってきて動きも元気な感じがしてきました。そこで胃の薬だけにしましたが、このぐらい食べれば大丈夫だろうというようになり、やっと普通の生活となりお腹の禿げにも毛が生えてきました。

ところがこれと入れ替わるように家で一番若いファーに風邪がうつってしまいました。それでもこちらは若いだけに1週間ぐらいで症状が消え、いつものファーに戻りました。

結局キジタローはなんでエサを食べなくなったかは分かりませんでしたが、本当にストレスだったのか何か胃腸が悪かったのか猫も繊細なところがあるようです。

結局キジタローとファーが元気になるまでにほぼ1カ月かかりましたが、やはり猫も人間も健康が一番大切なことには変わりがないようです。


色々な猫が病気になりました

2019-01-12 10:35:27 | 
このブログでも紹介してきましたように家では5匹プラスαの猫を飼っています。それが昨年次々に病気になってしまいました。

最初におかしいと感じたのが茶白猫のコブンです。この猫は観葉植物の葉を食べては胃液を吐くという癖があったのですが、それが13歳になっても変わらず、元気にしていました。食欲もあり食べているのですが、どんどんやせてきたのです。多分1か月ぐらいで0.5キロも減り、これはおかしいと獣医さんに連れていきました。

血液検査の結果甲状腺の値が非常に高く、甲状腺機能亢進症と診断されました。1週間薬を飲ませて再検査をしたところ、ほぼ正常値に戻りましたが、この病気は単に薬で抑えているだけなので、ずっと飲み続ける必要があるようです。

この病気は高齢猫に出ることが多いようですが、3週間ほどで体重も0.3キロほど増え、ネコも元気ですので1日2回薬を飲ませる以外は、あまり病気という感じはありません。

次が通称クロの黒猫ですが、これは微妙な猫でした。もともと近くの家の飼い猫なのですが、飼い主が病気になり猫の世話ができなくなってしまい、野良猫のように家の近所の人たちが餌をやっていた猫です。

このクロの様子がおかしいと近所人たちが集まって様子を見ていました。かみさんが行くとぐったりとしていてほとんど動かなかったようです。そこでかみさんと近所の人で獣医さんに連れていき、3日入院させました。

割と元気にはなったのですが、外に出しておくのはかわいそうと、比較的大きなケージを借りてきて私が仕事する部屋に入れておくことにしました。このクロは人間には非常に慣れており、誰にでもスリスリ、ゴロゴロする猫ですが、他の猫にはすぐ飛びかかってけんかをする癖がありました。

私の部屋のケージの中で1日ぐらいは静かに寝ていたのですが、元気になってくるとケージから出たがるようになってしまいました。結局部屋を閉め切り、その中で自由にさせていました。

私がパソコンの前にいると膝に乗ってきたり、机の上で横になったりとかなり邪魔でしたが、そのうちくしゃみをするようになり、結局風邪だったようです。すっかり元気そうになったので、昼間は外に出してやると、夜になると玄関の前にやってきて中に入れるという生活がしばらく続き、半野良猫生活となりました。

これでクロの病気は治ったようですが、この騒ぎで気づかなかったのですが、家のキジタローというキジトラ猫が餌を食べなくなってしまったのです。もう12歳程度のかなり大きなやや高齢猫ですが、やはり痩せてきてしまいました。この件については次に続きます。

猫は魚好きは間違か

2018-11-22 10:20:05 | 
食欲の秋は人間だけに限らず、ネコも食欲が増すようでよく食べるようになります。飼い主としては美味しいご飯を与えたいのですが、ネコは食べ物の好き嫌いがはっきりしているようです。

2005年にアメリカ・フィラデルフィアにあるモネル化学感覚研究所が、猫は生まれつき甘さを感じる遺伝子が欠損しているため、甘味を感じないとの研究結果を発表しました。

とはいってもアイスクリームなどが好きな「甘党」の猫も確かにいますが、これは砂糖などの甘さが好きなのではなく、香りなどの他の要素に反応しているようです。

家のコブンという猫は、人間がケーキ類やチョコレートなど食べていると必ず寄ってきて欲しがりますが、本当に甘さが好きなのかどうかそのうち試してみます。

猫の味の好みやこだわりなどは、離乳が完成する生後2か月ぐらいまでに食べていたものが影響するようです。離乳期に味のバラエティーに富んだ食べ物を与えていれば、成猫になっても味のこだわりが少なくなるそうです。

一方で同じ食べ物ばかり与えていると、特定の味にこだわるようになり、途中で食べ物を変えると食べてくれないなど好き嫌いが激しくなります。

猫といえば魚好きというイメージが一般的ですが、実際はそうでもなく日本人の生活が魚中心だったので、そのおこぼれをもらううちに、「猫=魚好き」というイメージがついたに過ぎないようです。

家の猫でも刺身が好きな猫や、魚の黒い部分をよく食べる猫がいますので、猫は魚好きと思っていました。実際は離乳期に魚を与えられていない猫は、魚は好きではないというか食べたいとさえ思わないかもしれないとしています。

ただしどんな場合も例外があり、食欲が旺盛な猫なら、食欲が警戒心を上回るので、子猫時代に魚を与えられていなくても食べる可能性はあるようです。

猫は食べ物をえり好みするので、飼い主が与えるキャットフードを食べないケースもありますが、その理由は好きな味ではない、味に飽きた、食欲がないなど様々なようです。食欲がない時は、食べ物を人肌程度に温めると、食べ物の香りが強くなり嗅覚を通して猫の食欲を刺激できるようです。

家の猫の好みも様々で、1種類のエサしか食べない猫や、缶詰の餌は見向きもしない猫などがいます。やはり猫がよく食べてくれると何となく安心するということで、ついついやりすぎ家の猫はややデブが多くなっていますが、ネコも人間も食事が健康の基本ですので、どんな食べ方をするか常にチェックする必要はあるようです。

シニア猫の体調管理は

2018-11-11 10:29:32 | 
動物も人間同様長寿社会を迎えています。不調を隠すのが上手な猫は、老化のサインに気づかないといった傾向が強いようです。

どのくらいからがシニア猫なのかも難しいようで、ペットフードのパッケージなどには9歳以上のシニアな猫用とかかれています。猫は人間の何倍の速さで年を取るとか、人間の一年は猫の何年に相当するとかいろいろな言い方をされますが、「高齢期」の定義も医学的には変化し続けています。

現在は指標として、11歳以上の猫を高齢期、15歳以上を超高齢期と呼ぶことが多いようです。この定義からいうと家の猫も3匹が高齢期以上となっています。

私の家ではすべてが野良猫の子猫を保護していますので、本当の年齢は良く分かっていませんが、家に入れてから10年以上の猫が多く、ほとんど動かなくなって一日中寝ている猫や、このところ痩せてきてしまった猫などがいます。

もちろん老化の程度は個体差があり、見た目に変わったところはなくても、一定の年齢に達した猫の体は確実に変化していきます。必要な栄養素も運動も、気を付けるべき点もステージごとに違います。

また高齢期以上の猫は、腎臓病、高血圧、甲状腺疾患、糖尿病などにかかるリスクが非常に高いため注意が必要です。この記事では良い獣医を見つけることが重要としていますが、遠くの獣医では運ぶのに猫に負担もかかり結局近くの獣医ということになります。

猫の場合は何か変化に気づいたとしても、「この症状が出たらこの病気」という明確な対応はないようです。ここでは一番手軽で継続しやすいチェック方法として、体重の測定を薦めています。

私の家では常に体重計を出して置き(人間用ですが)、かなりこまめに猫の体重測定をしています。かみさんは月一回くらいはメモしているようで、100グラム増えたとか減ったとか言って騒いでいます。

また猫の健康状態を推し量る中で、飲水量と尿量が大切な手がかりとなるようです。飲水量はいつも決まった器で与えていれば、水を補給するタイミングで減り具合を見るのが良いとしています。

尿量はトイレを片付けるとき、砂の塊の大きさで判断します。猫は非常に濃縮された尿をする動物ですが、腎臓病、甲状腺亢進、糖尿病などでは尿が薄くなるという症状が現れるようです。

このあたりも私の家のように多頭飼いをしているとなかなか難しいのですが、ある猫がいつも水を飲んでいるとか若干の判断はできています。

高齢期の猫の健康を守るためには、暮らしの中で猫をしっかり観察し、何もなくても定期的に獣医師に診てもらう習慣を付けることが重要としています。


猫も気分が表情に現れるのか

2018-09-28 10:39:46 | 
家の猫たちについてはこのブログでも紹介しましたが、家猫4匹とプラスαの猫3匹と賑やかに暮らしています。

この猫達は食べ物にそれぞれ好みがあるようで、よく食べるようにかみさんは色々苦労をしています。この食べているときの表情などあまり気に留めていませんでしたが、こういうグルメなネコはおいしいかまずいかでかなり表情が異なるという研究結果が発表されました。

この研究結果によると、ネコは美味しいと感じているとき、匂いを嗅ぐ、目を半分閉じる、舌を少し出す、鼻をなめる、下あごで一回噛むという表情をすることが報告されています。一方、ネコが不味いと感じているとき、口を大きく開けて舌を出すという表情をするようです。

家の猫達がこんな表情で食べているか、あまり観察したことはありませんが、家では餌をずっと出していますので、一回にはほんの少ししか食べませんのでそう言った機会がありませんでした。

この研究者たちは、こういったネコの表情の意味を考察しています。まず美味しい表情として匂いをかぐ動作は、好ましくない味あるいは水と比較して好ましい味に対して長く行われることが観察されており、ネコは嗅覚を使っても美味しさを判断している可能性が指摘されています。

目を半分閉じる表情は、乳幼児や類人猿、うさぎにも共通して見られる動きで、主にリラックスしている状態を意味します。舌を少し出す動きは、ヒト(この動きはヒトでは舌鼓を打つと表現される動きです)、ヒト以外の類人猿、ラット、うさぎ、馬にも共通して見られる動きで、ネコも例外ではないというところです。

鼻をなめる動きと下あごで一回噛む動きも、乳幼児や類人猿、ラットにも共通して見られる動きとしています。

次が不味い時の表情ですが、口を大きく開け舌を出すというのはやはりヒト以外の類人猿、ラット、ウサギ、馬にも共通して見られる動きで、主に苦い味に対してなされる表情です。これはヒトが何かを吐き出すときの表情に似ているようです。

ヒトの場合は鼻にしわがよる、いわゆる嫌悪の表情ですが、これはネコもしているのを見ますが、今回の研究では観察されなかったようです。

この研究は様々な水溶液を用いて行われました。具体的にはネコ全般が好きな味の水、嫌いな味の水、そして比較対象として水が用意され、さらにそれぞれの水溶液を混ぜ合わせた濃度の異なる水溶液が用意されました。

ネコは身勝手な動物ですので、実験も大変そうですが、こういった結果はキャットフードの開発の新たな手法として利用できるのかもしれません。家では出したエサがなくなるかどうかだけ注意していましたが、食べているときに観察すれば面白いのかもしれません。