Kenshunブログ Swingin' Cafe♪

Caféだから色々なお話し・・・

蒲田『鳥万本店』

2010年12月08日 | Weblog

東京南エリアを代表する下町、蒲田

そんな蒲田駅西口にある大衆酒場が「鳥万」

BS-TBSの超人気番組「吉田類の酒場放浪記」でも、かなり初期に紹介されたお店

11月17日、東京出張の際に羽田からバスで蒲田まで行き

類さんとも飲み友達の朝日新聞社大衆文化担当記者の小泉信一さんに連れて行ってもらいました

蒲田という街は何となく小汚くてごちゃごちゃしてて

風俗やパチンコ店のネオンも原色系でギラギラしたイメージがあります

また、蒲田駅周辺での犯罪発生件数は都内でも上位ランクに入るということや

個室ビデオ店、ネットカフェ難民発祥の地とされているというような事から

少なくともあまりクリーンなイメージは持たれていない街と言えるでしょう

でも、一方でその昔は「松竹蒲田撮影所」があり映画の町だったという側面も持っています

蒲田行進曲はあまりにも有名ですよね

そんな蒲田には元々、工場がたくさんあったり、競艇帰りの人々が多かった事から

安い飲食店がたくさんあると言います

それらは、一貫して女性客が少なく、どことなく「男臭さ」を漂わせており

何となく切なくもあるのです


さて、この大衆酒場『鳥万』ですが、独立した居酒屋には珍しく

この店はなんと5階建てで、1~2階はカウンターとテーブル席、3~4階が座敷になっています
(5階は事務所や従業員の控え室などがあるらしい)

店内に入ると木造の壁に、これでもかと貼り付けられたメニューの短冊に目が行きます

およそ100種類はあると思われるそのメニューを見ると更にビックリ

どれも200円台から300円台のものが殆どなのです

例にあげると“韓国のり100円”“湯豆腐250円”“コロッケ280円”“氷頭なます280円”

“春巻き280円”“ごぼう唐揚げ280円”“煮穴子320円”“肉野菜炒め350円”という感じ

焼き鳥は1本80円からだし、一番高いもので確か600円だったと記憶している

しかも、その全てがチェーン店のような冷凍食品ではなく

どれを頼んでもそこそこ美味しいし、手作りっぽさが良いのです

そして、殆どの人が注文する本日のサービス(旬の刺身)が200円

この日は「わかし刺し」、何だろう?と思ったら、ブリの成長前の名称なんだそう

とにかくメニューの数もバラエティも豊富で値段も超安いのです

よくある大手チェーン店に行って「安いよねぇ!」とか

「メニューがたくさんあって選べないよねぇ」なんて言えなくなりますよ


そして、席ですが、やはり1階から埋まり、大衆酒場らしく合席がルール

席を荷物で占領なんてとんでもないし、カップルで横並びも許されない

それが大衆酒場のルールなのです

一階の中央の大きめの席は、はじめグループかと思いきや、全て常連の一人客のようで

まるで昔からの知り合いのように、よもやま話をしながら酒を楽しんでいました


そして、飲み物も本当に安くてグラスもでかけりゃ、量も多いのです

焼酎ロックを頼んで、中ジョッキ用グラスで出てくる所はあんまりないですよね

聞けばこの店のシングルとは指一本ではなく拳一個分なのだという

そして、ホッピーを頼めば、肝心のホッピーが注げないくらいの焼酎が出てくるのだとか

何て気前の良い店なんでしょうか

ちなみに、小泉さんの息子さんがコーラを注文すると

ペットボトルの500mlのペプシが出てきました(笑)

飲めなければそのまま持って帰っても良いだそう

つくづく気前の良すぎるお店です

『鳥万』は「これぞ本物の大衆酒場だ!」と叫んでしまいたくなるような居酒屋ですね


とにかく安い

17時半にはもう満席でした

大衆酒場 鳥万本店
【住所】東京都大田区西蒲田7-3-1
【TEL】 03-3735-8915
【営業時間】月~土16:00~23:00 日・祝15:00~22:00
【定休日】無休 
※JR蒲田駅西口を出て右手に進み、annex(アネックス)と書かれたビルの右手奥に延びる道を進む。1つ目の交差点を左折し、30mほど進んだ左手にある。
蒲田駅から約120m
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