田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

水天宮の狛犬

2018年07月21日 | 日々の出来事

 瀬下町にある水天宮に行きました。お詣りというわけではなく、ぶらり散策です。ここは子どもの頃から馴染んでいるお宮です。水天宮は場所が変遷し、1650年にいまの社地に定まりました。1818年には江戸の有馬藩邸に分霊され、明治4年に日本橋に遷座したのが今の東京水天宮です。

 石段を上がった所にいる狛犬です。ブロンズ製。足が長くて精悍な感じがします。昭和50年、地元の会社からの奉納です。

 水天宮の春大祭では露店のほか、昔は見世物小屋も出ていました。夏大祭は伝統ある奉納花火大会が筑後地方の風物詩でした。この日は人影も少なく、森閑として清浄な雰囲気です。

 お寺を拝観した時は人生の意味や生と死はなどと、つい自省を巡らしますが、神社に参拝する時は何も考えないことが多いですね。ただ願うだけです。神道には教義がないからでしょうか。

 境内にある真木神社です。幕末の禁門の変で、天王山で自刃した真木和泉等を祀っています。水天宮の22代宮司でした。以前と比べて境内が明るいと思っていたら、楠の大木が何本か伐採されていました。古くて倒木する恐れがあったようです。

  太鼓橋です。

  拝殿では初宮詣の家族が記念撮影をしていました。人生の節目です。

 境内には数組の狛犬が奉納されています。この狛犬は頭が四角で、どこかフーテンの寅さんを彷彿とさせます。

 拝殿前の狛犬。水天宮は水難除けと安産の神様として信仰されています。後ろの奉納絵馬はみな安産祈願ばかりです。江戸時代の狛犬で、蹲踞型ではなく片足を引いています。狛犬も地域や時代によって色々な型があります。

 こちらはよく見るような狛犬です。狛犬とはいっても犬ではなく、想像上の動物です。ネットで調べると、もともと獅子と狛犬だったらしいです。形は獅子が残って、名前は狛犬が残ったとかどうとか。少しややこしく、よく分かりません。

 水神社前の肥前狛犬。小さな狛犬で「撫で狛犬」ともいわれます。肥前狛犬は佐賀県と福岡県の一部に分布しています。単純化された可愛い容姿で、私の好きな狛犬です。置きやすいのか、いつも1、2枚のお賽銭があげられています。

 そばを流れる筑後川。御座船を浮かべる小さな桟橋に、先日の豪雨で流れてきた漂流物が絡んでいました。

 

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« うきはでソルベ | トップ | 道の駅吉野ヶ里 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日々の出来事」カテゴリの最新記事