「虫の知らせ」「危機一髪の救出劇」
そんなタイトルが似合いそうな今年のジャコウアゲハ飼育。
途中経過よりもドラマチックだった幼虫の確保から二週間、次々と羽化が始まった。
四年目になるジャコウアゲハ飼育だけれど今年は思いがけず二代目の羽化まで付き合った。
その顛末、とまではいかないけれど抜粋を別ページとして記録する。
画像は全て再掲である。
ウマノスズクサ(馬の鈴草)ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属 Aristolochia debilis
▲ 食べ尽くした食草のウマノスズクサの茎に糸を掛けた蛹。この蛹の状態を、「縄で後ろ手に縛られたお菊さん」に準えて「お菊虫」と呼ぶそうな。
羽化直前の蛹は、全体が黒くなり始める。▼
▲ 6月5日の朝にはじめての羽化があり二日目の午前中までで7匹。ウッドデッキの網戸で縮んだ翅を乾かせている。
これを一頭、二頭と呼ぶそうだけれど、誤訳からの数え方だし専門家でも無いのだからやはり一匹、二匹の方がしっくり来る。▼
▲ 羽化直後、羽化の瞬間を見たがっていた女房どのだけれど、羽化した別の蝶をスマホカメラで撮っていた僅かな瞬間に誕生した。
『油断も隙もありゃしない…』とは撮り逃がした人のひと言。▲
(2020.06.05-11 林)
☆
▼ 今年羽化した蝶が産み落とした卵 ▼
飛び立った成蝶がひらひらとモクレンの辺りを飛び交っている。
まさかとは思ったけれど、確認に行って驚いた。
ここから、二度目の飼育が始まる。
▲ 普通、一回の産卵では6個なのに…と思ったが、少し離れた葉に1個産み付けられていた。▲
(2020.06.11 林)
(2020.06.20 林)
☆
▲ 携帯電話からの転載画像 ▲
(2020.06.23 林)
☆
(2020.06.29 林)
☆
▲ これ以上は餌は要らないだろう…と思える大きさにまで育っているのだけれど、
太寺で新たにウマノスズクサが広がる場所を見つけたので、新しい葉を追加した。
茎まで食べ始めていた幼虫は一目散?に新しい葉に向かった。▼
(2020.07.05 林)
☆
▲ 新しい葉を供給した二日後から5匹は相次いで蛹になった。最終の脱皮殻が残っている。▼
(2020.07.08 林)
☆
☆
10日ほどで二代目が羽化するだろう…、そう書いた二代目の5匹は、17日金曜日から19日日曜日にかけて全部羽化した。
最初にウマノスズクサに付いていた幼虫を「虫の知らせ」で疎開?させて以来のお仕事。
今朝の羽化で今年の私のお仕事は終わった。
まだ梅雨は開けていない。
(2020.07.17-19 林)
☆
▲ 太寺のウマノスズクサ
--------------------------------------------------------------
ジャコウアゲハの羽化2018 ジャコウアゲハの蛹2018 番外2018 林のジャコウアゲハ2019
ジャコウアゲハ羽化始まる2020 ジャコウアゲハその後2020
ウマノスズクサ明石川 ウマノスズクサ太寺
番外 昆虫・鳥の目次
羽化の瞬間に立ち会えることって大変なことなのですね。
奥様も見逃してしまったのですね。
「油断も隙もありゃしない」お気持ちわかります・・・
普通は一回の産卵では6個なのですね。
初めて知りました~ありがとうございます。
本当に幼虫は食欲旺盛ですよね。何処でも…茎までかじりますね。
二代目の羽化まで・・・すごいお仕事を成し遂げて素晴らしいです。
おかげさまで色々知ることができました。
お疲れさまでした♪ そしてありがとうございました。
ですから、蛹になり成蝶になるには、しっかり身を隠せる場所を探すので
幼虫時代に過ごした場所から少し離れます。
少し太い茎があればそこに糸をかけるでしょうが
無ければ思いがけない場所まで移動しているので「黄色くなった蛹」を探す事になります。
羽化の時間は早朝と思っていたのですが昼間にも羽化していました。
暫くは卵だった頃のウマノスズクサの周りを飛び回るでしょうし
運が良ければ二代目、三代目の産卵も目撃出来るでしょうか。
楽しみです。
蛹になり成蝶になるためには安全な場所を探すのですね。
今まで幼虫のいたところばかりを見ていました。
蛹を探さなければと思います。
運が良ければ・・・ですね。
ありがとうございました。
幼虫の時にはウマノスズクサの持つ有毒成分を取り込んだり
鳥の糞に似せたような姿に擬態した身を守っているようですが
何も出来ない状態で暮らすわけですから、身が隠せる場所を選ぶのでしょうね。
意外と蛹の色は目立つ橙色なので鳥が見つけやすいでしょうから
人間の目にも緑の中では見つけやすい…かも知れません。
ウマノスズクサからは程無い距離を少し探せばそんなには遠くまで行くことは無いでしょうから見つかりますよ。
楽しみにしております。
羽化までは10日位なのですね。
晴れ間を見つけて行ってみたいと思いますが
ますます運が良ければの世界に入ってきたような気がします。
花の一番綺麗な時期も同じかも知れません。
撮りたい場面も自分の空き時間もピッタリ…と言うのは「運を天に任せて」でしょうね。
羽化した蝶は、暫くは自分が卵・幼虫時代を過ごしたウマノスズクサの上を
ヒラヒラと飛び交うでしょう。