思いがけない場所に杏の古木を見つけた。
住職のいない善國寺は、域内にある浄土宗の寺。
近くの専修寺の住職が兼ねている。
境内にある墓石は震災後に整備されたけれど無住職になってしまったまま。
杏の古木は間違いなく以前から境内の奥に育っていただろうけれど、そこに入ることも無い場所だったから知らなかった。
花は終わりかけている様子で、花弁はかなり白っぽくなっている。
花弁が白っぽく見える分、花弁の底、萼片の赤紫が目立つようになって来た。
花が目立つ新枝の赤紫も、梅とは違う印象だ。
▲ 梅の種類にある「豊後」も似た花色、新枝の色合いで区別できるし、萼片が花弁からはなれて反り返る事でも区別できる。▼
アンズ(杏・杏子) バラ科サクラ属 Prunus armeniaca
(2024.03.07 林)
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▲ ㊧冬芽・葉痕 ㊨梅「豊後」 この咲き方、萼片が花弁から離れている様子を見ると、アンズ?と感じてしまう。▲
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【花の色】
花の色の中に白色も多い。
『色』については、普通は「色の三原色」「光の三原色」を使っての説明があるのだけれど、これは「見た目」のことだ。
「植物の色素」についても幾つもの解説があるし「花の色」の説明にはそれは欠かせない。
持っている資料を羅列しても説明にはならないけれどひとまとめにしておこう。
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表によれば、フラボノールに含まれている気泡が光に反射して白っぽく見える…とある。
植物に含まれている「色素」には、白を発色するものはないのだろうか??
マゼンタ(M) とイエロー(Y) の混合によって赤(R) に見えるのだろうから、
どちらの遺伝子も発現しない「白色」四種の色の組み合わせで
「赤紫」「藤色」「赤」「ピンク」「橙色」「レモン色」「黄色」などの多様な色の花が咲くのだと推測する。
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