HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

イロハモミジ(いろは紅葉)

2018-11-19 | 秋 樹木 果実・葉

少しずつ時期はずれているのだけれど
ここではバラとモミジとサクラ。
特にモミジが色ずく前に咲き始めているジュウガツザクラは
満開の時期ではないけれど一緒に見られる。

今年のモミジは二度の台風で強い南からの潮風に晒されたせいで
色づきも悪いけれど、少しは秋の葉になっていた。





















イロハモミジ(いろは紅葉)
 
ムクロジ(←カエデ)科カエデ属 Acer palmatum
オオモミジ(大紅葉) Acer palmatum var. amoenum
(2018.11.17 須磨離宮公園)

【モミジのメカニズム 聞き語り】
まずは葉の構造から 葉は葉柄で茎と繋がっている。
葉には根からの水分や養分、光合成で出来た澱粉を通す通路、葉脈がある。
前者は葉の表面にあり木部と呼ばれる、後者は篩部(しぶ)と呼ばれている。
秋に気温が下がると、葉柄と茎との基部に離層と呼ばれる細胞の層が出来て、先ず篩部の通路が切れて遮断される。
その結果、でんぷんは葉に貯まったままになる。
 でんぷんは分解されて糖になる一方、葉の葉緑素は老化してアミノ酸に分解され葉を彩る色素が合成される。
この時、気温差や日照時間によって、合成されたでんぷん量やクロロフィルの分解の程度が異なると合成される色素が違ってくる。
アントシアンは鮮紅色、フロバフェンは茶色に葉を彩ることになる。
ただ黄葉は、色素の合成による発色ではなくて、もともと葉の中の葉緑体では吸収できない光を吸収して光合成する
カロチノイド(黄色の色素)が、クロロフィルの分解の結果による。
 やがて離層に細胞膜を溶かすセルラーゼ、ぺクチナーゼのような酵素が出来て木部の通路を切断する。
この結果、根からの水分補給も絶たれて落葉する。

 
▲ 花の頃 果実の頃
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今年の花 イロハモミジ蕾 イロハモミジ イロハモミジ終章

イロハモミジ(いろは紅葉)1 2・両性花 3・雄花   去年のオオモミジ(ノムラモミジ)



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