
大きいイヌノフグリでは無く
イヌノフグリよりも大きな花が咲くから、オオイヌノフグリ。
果実はやや扁平だからイヌノフグリの方が立派。
イヌノフグリの名付け親は著名な植物学者
その名前は酷すぎる(?)と幾つもの改名論者が出た
けれど、霧消している。
花の名前は、例えそれが口にするのも憚られる…とか
意に沿わないとしても、おいそれと変えられては困る。
気に入らないものには眼をつぶり、口にしなければ良い…
それで済むことにならないのは、世の常なのだが。
いつもだけれど、この花を見ると「差別は悪」を標榜する人でさえ
平気で差別を口にしている矛盾を感じる。
きれいな花なのに、名前がかわいそうだ…
だからきれいな名前に替えましょう…と言うのは花に対しての差別。
そうして、隠れた差別はいつまでも残っている。
冬の野辺には、少し冷たい風が吹き抜けている。
葉は青々しているけれど花には春の元気さはない。
やっと咲いている…といった感じで数輪咲いている。
(2011.11.21 西明石・大久保)
☆
(2011.11.21 藤江)
幾つかの扁平な「フグリ」がぶら下がっている。
(2011.12.24 藤江)
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)オオバコ(←ゴマノハグサ)科クワガタソウ属 Veronica persica
「ベロニカ・ペルシカ」、そう呼べばこの花になる。
「ベロニカ・ペドゥンクラリス」は花壇の花。
このありふれた雑草を気の遠くなるような時間をかけて
一枚の絵にした画家を知っている。
ありふれた雑草だけれど意外と市街地では見つからなくなっている。
(2011.12.29 松江)
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