HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ユウゲショウ(夕化粧)赤花種

2021-05-27 | 春 赤・桃色系

まだまだ元気。
夏を越して秋口まで咲き続ける花。


▲ 咲き続けているのだけれど、春先の花より段々と花径は小さくなってゆく。▼



(2021.04.30 大道町)






▲ おしべの花粉には粘性があり数珠繫ぎになっている。
めしべの柱頭も花粉をしっかり受け止めるように四方に開いている。
一日花だから、訪花昆虫の助けがなくても効率よく自家受粉を選択しているのだろう。▼


(2021.05.03 船上)






▲ めしべの柱頭は4~6裂、不定である。▼





▲ 萼片は4枚だが、先端部分が合着したままのことが多い。▼



▲ 花弁が萎れる頃には、子房部分が膨らんで、花被片は花柄(花托筒)と共に脱落する。
果実の上部は翼となり、翼間は太く隆起する。▼

▲ 翼の上縁部分は赤味を帯びており、果実が乾燥すると離層が形成されて、果皮が裂けることになる。▼
上はユウゲショウの果実、下は類似の形態を持つヒルザキツキミソウの果実)

(2021.05.09 林)

ここは畑だけれど作物の植え付けは為されていない。
ここでは毎年紅白咲き揃うのだけれど、やはりいつも白花の方が優勢。









ユウゲショウ(夕化粧)アカバナ科マツヨイグサ属 Oenothera rosea
(2021.05.25 林崎町)

 
▲ 左はシロバナユウゲショウの果実・種子 右はアカバナユウゲショウの果実・種子 ▲
咲いた花色が違うだけで雨滴散布の形態は同じである。

 
子房下位(右図)植物では、萼片より子房は下位置にある。
その為、果実が出来る頃にはおしべ・めしべ・花弁・萼片は全て脱落している。
--------------------------------------------------------------
  赤花種 白花種 果実・種子 モモイロヒルザキツキミソウ
 シロバナユウゲショウ シロバナユウゲショウ 雨滴散布のこと



2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「お花のつくり」 (こいも)
2021-08-15 16:29:52
林の子さん
本当に美しい画像に魅せられます。
めしべの柱頭は4~6裂するのですね。
4裂だけかと思っていました。
4枚の萼片は先端で合着していますね。
こちらでは白花は見えなくなりましたが、
まだまだこれから色々見られそうですね。
果実も楽しみにしたいと思います。
「お花のつくり」・・・ノートに書き留めたいと思います。
ありがとうございました。
返信する
荒っぽいですが。 (林の子)
2021-08-15 16:56:00
荒っぽいやり方だとは思うのですが、俗に雑草呼ばわりされているものは
他人様が植えた花壇の花ではないので、気になるところがあると、解剖することにしています。
幾つもの疑問があれば、その分「犠牲になる花」は多くなるのですが。
そこで自分の目で確かめたことを、イラストや画像で確認しておけば、
少しは記憶に残るのでは無いか、そう思っています。
花のつくりなども実際に花びらや萼の位置を知ってイラストイラストでも理解出来るのだと思いますね。
枚数や本数も絶対的な数値があるわけでは無いことも分かってくることでしょう。
返信する

コメントを投稿