HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ヘクソカズラ(屁糞蔓)

2020-08-21 | 夏 白色系

【ハマサオトメカズラ 考】と前のページの余白に書いた。
海に近い場所等には葉が肉厚で光沢のある種類があり
正式に変種として学名登録された。
当然のこととして和名が付されることになったのだが
テリハヘクソカズラとか、アツバヘクソカズラと言う名前にはならなかった。
ヘクソカズラの呼び名が忌み嫌われている事の証左なのだと感じる。
だから余計に、ヘクソカズラ改名推進論者が意気盛んになる気がしている。
それでもヘクソカズラはやはりヘクソカズラ。










▲ 花筒内部の赤紫に、半透明の腺毛が映え、外側の短い毛が光る。▼



▲ めしべは飛び出すけれどおしべは花筒内部に収まって居るので切り裂かないと見えない。
無数に見える派手な腺毛は、花粉だけを狙う受粉に役立たない蟻対策??とも言われている。▼




▲ 花は一日花、何とも哀れな姿になり次の日には子房部分を残して落ちている。▲

▲ 葉柄基部には托葉。▼







(2020.08.17 明石西公園)

以前見つけたコゴメギクが同じ場所で一株だけ咲いていた。
それを撮って意気揚々?と、伊川に下りる。
暑いけれどここには花冠の外側まで赤紫がでているヘクソカズラが咲く。














ヘクソカズラ(屁糞蔓)アカネ科ヘクソカズラ属  Paederia scandens
ハマサオトメカズラ Paederia scandens var. maritima
(2020.08.17 伊川)


▲ 海岸などに見るヘクソカズラの葉は肉厚で光沢があり、ハマサオトメカズラと名付けられている。▲

▲ 秋色の果実 名前は忌み嫌われて改名論者が多い。ところが果実になると「琥珀色」などと持て囃され、リースの材料にもされる。
人間というのはやはり自分勝手な生き物だ。▲
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ヘクソカズラ(屁糞蔓) ヘクソカズラの果実 伊川のヘクソカズラ



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