区別が面倒だからと、ピラカンサと呼ばれている。
園芸種まで登場して「ピラカンサなんとか」と名付けられているようだし
雑種も多く、総称としてピラカンサが使われるのは仕方ないけれど
時には幾つかの種類があるからとピラカンサスと呼ぶ人まで登場している。
学名の一部を花や木の名前にするのは、安易すぎる上に日本人のいい加減さの現れ。
ましてや、その学名に複数あるのだからと「S」など、笑止千万。
面倒だけれどしっかりと和名はつけられているにも関わらず
敢えて学名をカタカナで呼ぶことで気取っているのだろうか。
雑種の存在が区別を困難にはしているのだろうけれど
勝手にピラカンサスと名付けるのはいい加減さを通り越して恥ずかしい。
果実と葉の組み合わせで区別が付く…だろうか。
どうも果実の色合いだけでは心許ないのだが
おおよそ葉の違いでトキワサンザシとヒマラヤトキワサンザシは区別できる。
例外もあるのだろうけれど前者は幅広。
後者は細長い葉が普通だし、幅広の葉が混じることは殆ど無い。
ただこれとても絶対的な区別にならないのは雑種の存在があるからだろう。
▲ ほぼ幅広の葉でトキワサンザシ、トップ画像は細いのでヒマラヤトキワサンザシ。▼
▲ 葉があるときには見えにくいけれど刺はかなり鋭い。
トキワサンザシ(常盤山査子) バラ科トキワサンザシ属 Pyracantha coccinea
☆
▲ トキワサンザシよりも葉は細身、幅広の葉は殆ど見当たらない。▼
▲ 果実の色は濃く、トキワサンザシと比べると扁平にも見える。▼
ヒマラヤトキワサンザシ(ヒマラヤ常盤山査子) バラ科トキワサンザシ属 Pyracantha crenulata
別名にカザンデマリ(華山手毬)、インドトキワサンザシ 英名はNepalese white thorn
(2018.11.03 明石西公園)
☆
▲ タチバナモドキ 果実の色は黄色みを帯びた橙色が多いし、葉裏には毛が残るので区別しやすい。
--------------------------------------------------------------
トキワサンザシ(常盤山査子)ヒマラヤトキワサンザシ(ヒマラヤ常盤山査子)
ヒマラヤトキワサンザシ トキワサンザシ タチバナモドキ(橘擬き)
ピラカンサについてはピラカンサスとか
色が黄色っぽいものなど・・・
何となく疑問に思っていたことは確かにあったのですが
スッキリしないままピラカンサと呼んでいました。
葉の幅広の「トキワサンザシ」
葉が細身で果実の色が濃い「ヒマラヤトキワサンザシ」
果実の色が黄色みを帯びた橙色の「タチバナモドキ」
比較しながら見させていただき理解できました。
ここで大変すっきり~~~です。
教えていただきありがとうございました。
何故か同じコメントが2回も・・・
お手数ですがひとつを削除していただきたくお願いいたします。
タチバナモドキは果実が出来る頃にも、葉に毛が残っているので見分けやすいし
残りの二つも、葉で何とか見分けがつくと思いますね。
果実が豪勢についているのはヒマラヤトキワサンザシ(カザンデマリ)だと
時には説明されているようですが、近寄って葉の様子を見れば区別出来そうです。
出来ればわずか三種類、区別はしておきたいなと思いますね。
この時に色々教えていただいて・・・すっかり忘れておりました。
「基本は三種類」
トキワサンザシ、ヒマラヤトキワサンザシ、タチバナモドキ、
ノートに書いたはずでしたが、どこに書いたのか見つけられませんでした。
今度こそはと思います。ありがとうございました。
果実の頃にもタチバナモドキには葉に毛が残っているので区別できる…と思っています。
葉の幅が広いものがトキワサンザシ、果実の赤色が濃くて葉の幅が狭いのがヒマラヤトキワサンザシ(カザンデマリ)
という一般論では解決のつかないものも多くなりました。
どこからどこまでが正しいのかさえも怪しくなってきました。
だから、間違えたのではなくて、紛らわしすぎる…と思っています。
まず葉の特徴だけに専念して区別してゆくのが良いのかも知れませんね。