HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

シナマンサク(支那満作)

2019-03-07 | 春 橙色系

ここでは「シナマンサク」表記されているものと
以前は表記がされていたけれど今は表記のないものが育つのは
やはり交配種が多すぎるからだろうと思ってしまう。
だからといって全部「マンサク」としてしまった方が良い気もするのだけれど
マンサクという名前のマンサクがある以上、やはり具合が悪い。
上が池公園のように明らかに二種類植えられているのに「マンサク」表記はもっと頂けない。

ここではマンサクとシナマンサクの交配種とも感じるような咲き方だけれど
そのような表記は面倒なのか
以前同じ場所に育っていたものは伐られたから区別のしようがなくなった。
見た人が『あっ、マンサクが咲いている…』で納得することを期待?しているようだ。

▼ 表記のあるもの ▼







▲ 表記のあるもの ▲

▼ 表記のないもの ▼





▲ 花弁は黄色に近い。萼片も赤みがかってはいるけれど、花弁が赤橙のものとは明らかに違う。
花期が進むと次第に色あせてゆくように感じる。▼

▲ 花弁の色合いは、花弁に入るスジの色合いにも起因しているのだろう。▼

▲ 明らかに花弁の色は違うけれど、同じ場所のマンサク。
このあたりが交雑種だろうか、と感じる点だ。
マンサクは株立ち状で育つが、この色違いは同じ株からの花だ。▼

▲ かなり乱雑な枝振りだから、全体を撮るには不向き。▼









▲ 表記のないもの ▲
シナマンサク(支那満作)
マンサク科マンサク属 Hamamelis mollis
或いは マンサクとシナマンサクの交配種 Hamamelis x intermedia
(2019.03.02 須磨離宮公園)


▲ 花期の終盤、おしべが花粉を出し終え花弁が萎れる頃に花弁基部にある「仮おしべ」がのぞく。
この「仮おしべ」に関しては、詳細に記述されている参考図書を読んだことは無い。
ただ『おしべとおしべの間に、鱗片状のものがある』と書かかれた文献があると紹介されている。

▲ マンサクの花は、枝全体に花数は疎ら、花弁の幅は細くやや短めでレモンイエローとでも言えそうな黄色。
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今年のシナマンサク 須磨 アカバナマンサク 今年の上が池公園 森林のオオバマンサク



4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
仮おしべ (こいも)
2019-03-08 00:21:50
林の子さん
「花弁の色は違うけれど、同じ場所のマンサク」なのですね。
難しいですね。
「仮おしべ・・・」これが見てみたかったのです。
こいもの画像では影も形も見えませんでした。
お花の構造が…細かいところが見たくて
頑張ってみたのですがダメでした。
こちらで見させていただきまして感激しています。
また機会があったら挑戦したいです。
ありがとうございました。
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山道のマンサク (林の子)
2019-03-08 08:58:59
六甲山系には幾つものルートが出来てしまって昔の山ヤには
すぐ近くにまで民家も建ち、どうも歩きにくくなりました。
民家が近い、かなり奥まで道路が出来ている、と言うことは体力的に劣る人には好都合なのでしょうが
どうもかつて知ったる道が無くなっていたりして具合が悪いです。
その一つが、この道を少し上ったあたりに黄色の花が咲いていた…と言う記憶に残る樹が無くなっていたりすること。
早春の山道では確かによく見かけたのですが、枯れたのか伐られたのか見なくなりました。
だから私にとってはマンサクはレモンイエロー…、今でもそのこだわりが強すぎます。
「仮おしべ」については余り報告されていないので正しいものかどうかは今でも??です。
花弁がソバージュになる頃は無理でしょうが、おしべが花粉を盛んに出し始めた頃が「見頃」でしょうか。
おしべ・めしべ・花弁を包んでいる萼筒が狭く、陰が出来てしまうので真正面からふまく光が当たっていないと見えないですね。
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見頃を・・・ (こいも)
2019-03-08 21:24:36
林の子さん
今日行ってみましたがもうほとんどソバージュと化していました。
見頃の時を憶えておきますね。
『おしべ・めしべ・花弁を包んでいる萼筒が狭く・・・』ですね。
ノートに書いておきます。
正面から光を受けなければ…ですね。
来年は是非見てみたいと思います。
ありがとうございました。
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アンズの花を撮りに (林の子)
2019-03-08 21:52:56
晴れたので、アンズの花を撮りに出かけたついでに?、マンサクも見てきました。
もう花は終わりかけですね。
シナマンサク或いは交配種と思われるマンサク表記の木のすぐ横に「豊後梅」が咲いていました。
アンズそっくりの花色なので、むしろアンズの方が梅と間違えられています。

探せば幾つもの楽しみ方が出来そうなマンサク、萼も少しずつ色あせて来るものもあるようです。
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