HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

サルオガセモドキ

2007-05-29 | 緑色系


チランジア・ウスネオイデス、パイナップル科チランジア属
和名ではサルオガセモドキ、別名にスパニッシュ・モス( spanish moss )

モドキが付けられた本家、サルオガセは、山ヤには懐かしいもの。
漢字で書くと猿尾枷、或いは猿麻桛、霧藻とも呼ばれる地衣類だけれど
木にぶら下って風に揺れている姿を見て、電線にひっかかった紙ごみだと
言ったのがいた。
地衣類(苔と同類扱いされているけれど、分類学上は苔植物とは全く関係ない)だけれど、珍しく木に寄生している。
このチランジア・ウスネオイデスも、木にぶら下っている。
根は無い(あっても殆ど退化)ので、独特の細い茎・葉から、空中の水分を
得て育ち、風で運ばれてまた別の木につかまって育つ。
いわゆる、エアー・プランツ、空気だけで生きている植物。

密かに、花を期待していたけれど、幾つか花殻を見たので咲き終わってしまっていると思っていた。
少しの時間だけど、ちょっと様子を見ようと入った温室。
不思議そうに見ていた親子連れに、この花の話をしていた。
「こんなのでも、花が咲くんですよ」
『へえぇ、これでも育っているんですねぇ、逞しい』と、お母さん。
『あっ、咲いてますよ、ほら。黄緑色の…』と、娘さん。

びっくり、だった。
咲いていた。
見つけていただいたお礼(?)に、すぐ後ろで笑っているマルハチ・セイジンの顔をご案内した。
「マルハチ星人」の名前に大笑いしていただけから、お礼になったのかな。

(2007.05.28 須磨)

 
▲ 残っていた花殻と咲いていた花 ▲

リンク切れになっていたので過去ログから当時の画像を貼り付けた。
  


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