HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

エノキ(榎)

2024-01-05 | 冬 樹木 果実・葉

この墓地は、昭和30年代までは土葬の墓地だった。
「さんま」と呼びならわしていたのは、後で知ることになったのだが
仏教でいう「三昧場」のことだった。
そこは記憶している限り子ども時代には地域の西の果てだったし
死者がそこに葬られることは、半ば近隣の人たちにとっては集まりの場だった。
確かに悲壮感などが漂っていたのだろうけれど
学校でも地域のどこで遊んでいても叱られることばかりだった子どもたちにとっては
畑の畔にある花を採って来てた向けることで『えぇ子やねぇ~』と褒められる行事の?一つだった。
その「さんま」には、死者の棺を土葬する前に仮置きして祈る為の
御影石で作られた蓮座があったし、今もそれは残されている。
その蓮座を覆うようにエノキの大樹。
夕暮れなどには、白黒映画時代のワンシーンのような風情があった。

 

 

 

 

 

 

 
▲ エノキは横方向にしわが入り、象の皮膚のようになる。▼
 
▲ エノキの葉の鋸歯は丸みを帯び葉の先端から半ばあたりまで。▼
ケヤキの鋸歯は丸みを帯びた波形、ムクノキの鋸歯は角ばっている。


 

 

 

 
(2024.01.02 林)

 


エノキ(榎)
 アサ(←ニレ)科エノキ属 Celtis sinensis var. japonica
APG植物分類体系ではアサ科に移されている。
(2024.01.04 林)

 

▲ エノキの葉  エノキの果実 ▲
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