HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

ネコヤナギ(猫柳)

2019-02-24 | 冬 樹木 果実・葉

最近特に「ピンクネコヤナギ」なる園芸種が賑やかに出回る。
花穂が銀色ではなく赤色に見えるから「ピンク」と称している。
何でも売れるから、何でも買ってくれるから…だろうけれど
もう少しマシな名付けが出来ないのだろうか。
その点、ここではそんな話など登場しないから安心だ。

ネコヤナギの別名にカワヤナギ、エノコロヤナギ。
猫と犬、エノコログサの別名にネコジャラシ。


▲ これも見方によっては「葉柄内芽」、葉が落ちると葉痕が見える。▼





▲ 冬芽(上の画像は葉芽、下の画像は花芽)と葉痕(維管束痕は3個) ▼

▲ ネコヤナギの葉は大きく托葉も大きい。葉柄は肥大して冬芽(花芽)を包んでいた。
この画像では、花芽の下に見えるものがその葉痕に当たる。


▲ 上から二つ目は、何らかの事情で冬芽(花芽)が欠損したものだろうか。
下の画像でも欠落した花芽の後が見える。▼







▲ 芽鱗は帽子状になっていて、冬芽が膨らむと抜け落ちる。▼















▲ 赤や黄色(おしべの葯は最初は赤、花粉を出す頃には黄色)…までは、もう少し時間がかかる。▼

ネコヤナギ(猫柳)
ヤナギ科ヤナギ属 Salix gracilistyla
(2019.02.21 森林植物園)


▲ 雄花 おしべの葯は赤、花粉が出始めると黄色。


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ネコヤナギ フリソデヤナギ(アカメヤナギ) 京都のネコヤナギ 一昨年のネコヤナギ


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2 コメント

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いくつかの楽しげな顏 (こいも)
2020-03-05 13:35:24
林の子さん
こちらで何度もネコヤナギの様子を見させていただきました。
その中でお花だけではなく色々な見るべきところがあることに気がつきました。
冬芽って色々で楽しいすね。
花芽の落ちたところが加わるとまた面白いです。
これからも見ていきたいと思います。
いつもありがとうございます。

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幾つもの姿。 (林の子)
2020-03-05 14:26:57
花が咲くまでには幾つもの姿があるもので
花が咲く為には、必ず葉が茂らないといけないものです。
花より先、花と同時、花よりも後、時期の違いはあっても葉が育たないと
木も育たない。
そう考えると冬芽の頃から付き合っていることで
幾つもの成長の段階が見えてきて面白いな…と感じています。
花だけが待ち遠しい…のも良いものですが、植物はその間も
せっせと花を咲かせる準備をしているので、それを見るのも楽しいものですね。
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