HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ツルナ(蔓菜)

2020-07-03 | 草 果実・種子

ツルナの花、黄色く見えるのは花弁ではなく、萼片の内側。
花期の終わりに近いものは葉が黄色くなりかけて、果実が幾つも出来ている
五月の浜で撮った折のページにそう書いている。
二ヶ月経ってもまだまだ広がっている。
広がっているツルナを裏返すと、真っ黒になった果実がボロボロと零れる。
それでもまだまだ花を付けている。








▲ 黄色く見えるのは花弁ではなく、萼片の内側、果実が出来ると再度閉じる。▼













▲ 閉じた萼片。種子が出来る頃には黒く乾燥し始める。▼

▲ 中には種子、果実のまま海に浮かんで別の砂浜に打ち上げられることも多い。▲



▲ 白い粒は砂。絶えず砂粒はツルナの上を吹き抜ける風に飛ばされている。▼





ツルナ(蔓菜) ツルナ(ハマミズナ)科ツルナ属Tetragonia tetragonioides
(2020.07.01 林崎松江海岸)

【塩囊細胞のこと】 植物にとって、塩分は有害。その根拠は幾つも科学的に示されている。
それでもツルナなどの海浜性植物の場合には、そこに育つための「知恵」が備わっている。
その一つに、無為に取り込まれた塩分を植物体内に取り込まずに貯めておくものがあり
それを「塩囊細胞」と言うそうだ。
砂地でなおかつ塩分を多く含んだ水しか取れない植物の生きる知恵。
乾燥地帯などでも多くの植物が育ち、肉厚の葉を持つもの
針のように細い葉、刺状にまで極端に細くなった葉など
葉に水分を蓄えたり、葉からの余分な蒸散を防いだりと、様々な知恵が生まれている。
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