HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

モモイロヒルザキツキミソウ

2010-06-19 | 春 赤・桃色系

時折、山野草講釈士(?)、否、ガイドの方が、こんな話をしている。
『月見草や、宵待ち草は間違いで、あれは待つ宵草が正しいのです』
確かに、黄色いマツヨイグサの前ではこのガイドは、正解かも知れない。
植物学的には、太宰の様にツキミソウとも、夢二の様にヨイマチグサとも言わないのだろう。
ところが、『ツキミソウやヨイマチグサはありません』、と解釈される方が意外に多い。
…は間違いです、の部分だけが頭に残ってしまうと、…はありません、となってしまうからだ。

ツキミソウと名付けられた花は、夕方から開き始めて白い花が咲く。
同じ白い花でも昼間から咲く種類もあるので、ヒルザキツキミソウと呼ぶ。
だから、昼間から咲くこの桃色は、モモイロヒルザキツキミソウ。
昼咲き桃色月見草でも良いような気もするのだけれど…。


これも園芸用に持ち込まれたものが逸出して野生化している。

(2010.05.12 大久保町)


手前が白っぽい個体の集まり、奥が普通に見られる薄桃色の個体の集まり。






   


花弁の周辺部分にわずかに桃色が出ている程度で、遠目には白に見える。
  


8個の雄しべは、花弁基部と合着している。
柱頭が4裂した雌しべは、花弁基部にある空洞部分から下に伸びて子房に繋がっている。

  

  
左は普通に見られる桃色、右は全体がかなり濃い桃色になっている。

  




画像追加 (2010.05.12・17 茶園場町・明石西)

  


画像3枚追加 (2010.05.27 南王子町)


モモイロヒルザキツキミソウ アカバナ科 マツヨイグサ属 Oenothera speciosa var. childsii
画像追加 (2010.06.17 大明石町)

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