HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ユキワリイチゲ

2009-03-02 | 【独り言】

3月1日、神戸市立森林植物園のユキワリイチゲ

セツブンソウを知る前に
大船のサンシュユの下に作られた花壇で
フクジュソウユキワリイチゲを見た
適度にやわらかい樹下、けれど通りに面した場所だから
踏みつけられたり、何度かは「盗掘」の被害にも遭っている

小石川でも時折、撮りにくい場所に育っていたせいで
周りが踏み固められて困る…という話は聞かされた
都会の真ん中で、こんな花が咲く場所は他にはないからだ
人は少しでも珍しいと聞くと大挙して押し寄せてくる
以前はそうではなかったのだろうけれど
今ではネットで瞬時に広まってしまうから危険なのだという

そうだろうかと自問する
悪意を持った人は昔からいたし、希少種の咲く場所を秘密にすることは
以前からもあった
反対に、ガイドブックや地元紙では季節の風物は
必ず紹介されていたし、時には「絶滅しそうだから守ろう」と
地元の方たちが必死で呼びかけている

悪意を持った人たちが増え続けているとは思えない
希少種だからと言って過保護に過ぎるのは生き物にとっては
むしろ迷惑なのだと思っている

ユキワリイチゲを眺めるたびに、大船の盗掘現場を思い浮かべる
盗掘されたまま数日「ここが盗掘された場所です」の立札を作り
掘り返された場所をそのままにして置いたことを思い出す
犯人は犯行現場周辺に必ず現れる…
熊坂さんの言葉を待つまでもなく、犯罪者心理だ

人が見ていなければ…は、時には、人が見ていても…になる
今日も、ユキワリイチゲの周りを囲っていたロープが切られていたし
フキノトウがいくつか、蕾をむしり取られていた



(2009.03.01 森林)
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