HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

サルスベリ

2009-10-07 | 秋 赤・桃色系

サルスベリは猿滑り、だけれど
百日紅が似合う

高校時代だから、何年前になるだろう
県工に通っていた魚住から、ボードレールの「悪の華」を読めよ…
そう言われて銀座通りの木村書店に買いに行った
かなりぶ厚い岩波文庫の赤帯を手にして、レジに向かう途中
ふと新潮文庫の草色帯(日本文学)の中に「草の花」というタイトルを見つけた
何の脈絡もなかったがその本も手にした
レジにはまだ先客が並んでいた

店主の怪訝そうな顔
『翻訳詩集も読むん??』、と私が求めた「悪の華」にカバーをかけながら聞かれた
「そやねん、友達に薦められたさかい…」
『その人、同級??』
「明高とちゃうんやけど、ランボーや中也も読んどる、俺は中也の方が好きやけど…」

そんな話とは別に、何気なく手にした 福永武彦の「草の花」 は、その後
高校時代の幾つかの会話の中に次々と登場している
冒頭、主人公・汐見が術中死した直後の病室から見える冬姿のサルスベリが描写されている
だから、夏のサルスベリの花を見ると必ず、魚住仁、「悪の華」、「草の花」、サルスベリが
頭の中で脈絡のない連鎖を始めることになる
そしていつも思うのだけれど、冬姿のサルスベリがその年の夏につけた花は
間違いなく薄い桃色だったはずだと…

 













 


(2009.07.23・28 明石西・西新町・林)

 




最もポピュラーだった薄桃色
最近あまり見かけなくなった色だ
真紅や白、時には薄紫やもっと
薄い桃色が咲いている
そんな色々な種類が大船ではずらりと並んでいた
だから、時折見かけるこの色にほっとしたものだ
昔からの色、樹の花は見慣れた色の花が嬉しい

小学校の校庭の隅には、
シマサルスベリが咲いていた
薄桃色画像4枚追加 (2009.08.06 松江)


一輪だけ咲き残っていた
薄桃色画像1枚追加 (2009.10.04 貴崎)
_________________________________________________________________________________________________________________

【HAYASHI-NO-KO Ⅱ】 トップへ戻る


コメント    この記事についてブログを書く
« サルビア・ミクロフィラ ホ... | トップ | 貴崎のシジミチョウ »

コメントを投稿

秋 赤・桃色系」カテゴリの最新記事