HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ニワウルシ(シンジュ)

2014-10-06 | 緑色系

ニワウルシ
シンジュ、神樹。
葉がウルシに似ているのでニワウルシの名前が付けられている。
秋には両側に翼の付いた果実が出来る。
ドイツ語で「Gotterbaum」 英語で「Tree of  Heaven」
この辺りが、「神樹」の語源とは多少の違和感があるところ。
昔は山繭蛾(ヤママユガ)の食樹としてこの樹が育てられた経緯もあり
その蚕は「神樹蚕」と呼ばれていたとか聞く。

とにかく生命力は強く、至る所に子孫が出来ている。




(2014.09.27 明石西公園


葉がウルシに似ている。

ただそれだけのことでつけられた名前
ニワウルシです…と言うと必ず、被れませんか…となってしまう。
木の名前にも注意が必要だ…と言われても、昔からそう呼ばれてきた名前がおいそれと変えられる訳もない。
かなりの高木に育つけれど、身近に撮れるのは鳥が啄んだ果実が彼方此方にばら撒かれるからだ。
思いがけない場所にニワウルシが育っている。


▲ 雌雄異株、雌雄異花だが、雌株には雌花と雄花が咲く。
これは雌花、柱頭は5裂、周囲には退化したおしべが10個、花粉に稔性は無いから同じ樹に咲く雄花から花粉を貰う。▼



▲ 雌花。周囲のおしべの花粉に稔性は無い。おしべだけの雄花は撮った事が無い。▼

ニワウルシ(庭漆・シンジュ/神樹) ニガキ科ニワウルシ属 Ailanthus altissima
(2014.06.02 明石西公園
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去年のニワウルシ



4 コメント

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雌雄異株・・・ (こいも)
2019-07-12 00:19:25
林の子さん
雌雄異株と知ると雌花の咲く樹と雄花の咲く樹・・・
そう思ってしまってはいけないのですね。
雌株には雌花と雄花が咲くのですね。
両性花だと雄しべには稔性があるのですね。
いつも大きな樹のニワウルシでお花を撮りますし
その樹に実がつきますし何の疑問も感じませんでした。
色々教えていただきましてありがとうございました。
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両性花 (林の子)
2019-07-12 03:52:14
草花の場合は、一つの花におしべとめしべが備わっているのが普通で両性花、
木の場合は、長い年月かけて育つので雌雄異株、
つまりは雄花だけの株と雌花だけの株に分かれている方が果実を作るのに効率も良い。
必ずとか絶対にそうだ、と言えないのでしょうが大凡そうだと覚えました。
ニワウルシの雄花だけが咲く雄株を見たことが無いのに
雌花が咲く雌株にはびっしりと果実が出来ている、
確実な所は分からないですが、雌花のおしべには稔性がないそうなので
やはり雌株には雄花と雌花に分化した花ではなく両性花が咲くのだろう…と思っています。
ニワウルシには両性花、不完全なものでは無いから大量の果実が出来るのでしょうね。

不完全な両性花を持つ木では、それほど多くの果実は出来ないでしょうね。
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ありがとうございます (こいも)
2019-07-13 13:12:27
林の子さん
いつも教えていただきましてありがとうございます。
「ニワウルシ」また書き留めておこうと思います。
こちらでは密かに漢字のお勉強もさせていただいております。
恥ずかしいのでホントに密かにです。
何やかやと知らないことばかりで…
よろしくお願いします。
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専門用語? (林の子)
2019-07-13 13:21:37
普段の生活では使わない漢字、話さない言葉が趣味の世界では普通に使われますね。
だから専門用語やその文字、意味を覚える必要があるのでしょう。
普段使わないから難しいことばかりですが、やはり何となくではなくて、覚えてゆく方が良いのだと思います。
後は「雑学」、特に植物名や花言葉などは雑学の範囲、無理に覚えることも要らない気がしています。

漢字、他界しましたが親父は事情で小学校しか出ていません。
それでも古典や漢文をすらすらと読んでいたのが不思議でした。
だから私も漢字だけは親父に負けないように本を読んで覚えました。
難しい文字はもう書けないですけれど。
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