HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

2005.11-4

2004-12-16 | 過去ログ



マンリョウ 万両
今から色付くのだろうか、不思議な雰囲気だった。
普通は、植木鉢かなんかに入れられて、根っこに苔などあしらわれて正月用に……
、そんなイメージが強いのだけれど、崩れそうな崖の下に、
なんとか住む場所をみつけてしがみついている、そんな場所で薄緑の果実を付けている。

ムクナ・ベネッティ
亜熱帯植物の茂る場所。
バナナが実っていることもあって、親子がさかんにバナナの話をしている場所。
春には、ヒスイカズラで賑わい、秋から初冬にかけては、この花が咲く。
派手派手しい色合いだから、ヒスイカズラに比べて人気は薄いのだろう。
それでも、さすがに高温多湿の亜熱帯に育つ植物。
この程度の派手さが無いと、受粉の為の介助役(鳥や昆虫類)には相手にしてもらえないのだろうなぁ~。


モミジ
ヤマモミジの園芸種、手向山。
御苑のモミジ・手向山  御苑のモミジ・手向山

モミジ
大船植物園の駐車場の、少し北側に隧道がある。
そこを抜けた右手の、竜宝寺(龍宝寺)三門脇の二本の公孫樹は、すっかり黄葉している。
本堂脇の、ほんの数本しかない紅葉も、紅葉・黄葉が始まっている。
本堂前の広場には、何客かのベンチが並んでいてそこ休憩場所に覆いかぶさるように、十月桜が咲いている。


ユズ
長谷・収玄寺は、不思議な静けさ。
入り口脇の柚子は、長谷寺・高徳院に向かう歩道からも良く見える。
けれど、よほどでなければそこに立ち寄る方は居ない。
一度、住職の奥様からこの柚子を手渡されていた方にお会いしたことがある。
「楽しみなのですよ、これを頂くともう冬なんですね」


ユリノキ
街路樹として植えられたこともある、
そう聞かされたけれど、 大船でも、小石川でも、新宿でも、
そこが自然環境に恵まれた場所だという特殊な条件はあるものの、
群を抜く生育状態を見ていると、まさか!!、と思ってしまう。
秋の最初に色づく黄葉。


ユリノキ
ナツツバキの傍にある、ユリノキ。


ヨメナ
光則寺では、スミレを見つけた。
何時もは、殆ど観光客も居ないから、のんびり出来る場所だけれど、
今日は法要が営まれ、おまけに鎌倉観光団(新聞社の主催だったが)が、
つぎつぎボランティア説明員に連れられて到着。
のんびのと、地面にしゃがみ込んだりは出来ない。
一団が去って、静けさが戻ったと思ったら、次の一団。
挙句に二つのグループが境内で鉢合わせ。
仕方無いから(?)、普段は撮らないこんな画像撮って時間潰ししていた。


ヨメナ
ヨメナはここ川名でも、至る所に咲いているから、この花は見間違う事は無いだろう。
後は、ノコンギクとシロヨメナ。
そう思って安心していたら、花弁がかなり細いのも見つかった。
個体差?、それともユウガギク?


ヨメナ
♪ 優しい野菊、薄紫よ ♪ なんて、何回書いただろうね。
何処で撮ったのか、記録していないくらいに撮っている。
尤も、写真ヤの目には留まらない場所でも、秋の深まりの中で咲き続けている。
ふっと、この陽射しの柔らかさに、神戸・塩屋の秋の田んぼを思い浮かべた。


ヨメナ
龍宝寺の大公孫樹は、石段を何段も登って辿り着いた、まだまだ上まで伸びている。
石段が切れて、そこからは急な斜面をよじ登らないと駄目だったから諦めた、その足元にノコンギクの群生。
ヨメナの方は、石段の途中にひっそりと咲いていた。


ヨメナ
野菊の代表選手。
秋は菊。 菊花展の豪華な菊。 野辺に咲いている野の菊。


ヨメナ
舌状花が、少し変形したヨメナ。
川名の、休耕田と畑が混在している場所には、ヨメナが群生している場所が二箇所。
それでも、一面に咲いている雰囲気は無い。
荒れ気味の休耕田は、荻が一面に生えて、もうすっかり綿毛の状態になっている。
その荻畑(?)になっている場所には何も咲いていないけれど、
少し手入れされた場所では、ヨメナがのんびりと咲いている。




ラクウショウ
春、御苑のラクウショウの芽吹きを狂喜乱舞(?)して撮っていた女房殿。
最近は、綿毛に嵌っている。
それでも、曖昧な記憶は一つのキーワードで蘇る。
「オオアマナの群生の中に、地面から飛び出していた気根」で、その葉の形を思い浮かべた。
新林の、ザリガニ釣で賑わう池の畔に、一本だけ立っている。


リュウノウギク 竜脳菊
キク科キク属 Dendranthema japonicum (Makino) Kitam.
山路に入ると、何処にでも咲いていた。
秋には、花が少なくなる、
そんな印象は歳をとってからのことだ。
寸暇を惜しんで歩き回っていた頃は、何処にでも秋の花は咲いていたし、
民家の庭先で遅くまで咲き続けた小菊がだらしなくしなだれ始めても、
裏六甲の山裾からの径沿いには秋の花が咲いていた。
野菊、その分類よりも、民家の庭先に咲く小菊の仲間、そんな風情の野菊。


リンドウ 竜胆
結局、東慶寺どまりだったし、ここは四時閉門。
やはり目的・計画をしつかり持たないといけないだろうなぁ~。
でも、考えてみれば自転車転がして、鎌倉・東慶寺のリンドウを撮りに出かけるなんて、贅沢だね。


ロウヤガキ
「こっちの方が、よく熟しているみたい」 こんな調子でもがれてしまったら、
幾ら鈴なりの柿だって手の届く場所のは、直ぐに無くなる。
隣には、公孫樹の巨木があるから、とにかく強烈な臭気が風に乗ってくる。
風が無くても周辺に漂っている。
その下では、ビニール手袋にマスク装備で、銀杏集め。


ワジキギク
キク科 Dendranthema x cuneifolium これも、熊坂さんに教わった小石川で見た野生の菊。
自生地は四国・徳島。
たぶん、だが、話のきっかけになった「カワラノギク」などと同じく、
自然環境の中ではだんだんと自生が困難になっているのだろう。
人の手による盗採掘だけではなくて、住んでいる環境そのものが無くなってしまえば、ひとたまりも無い。
ナカガワノギクとシマカンギクの自然交雑種と説明されているけれど、
本来、菊は自然交雑しやすい性質の花。
そっとそのまま自然に置けば、次々珍種・新種もうまれて来るだろうになぁ~


七里ガ浜暮色
夏の喧騒は無かった。
秋の、燃えるような夕焼けも無かった。
ただ、ぼんやりと薄く霞んだような空間に、頼りなげに秋の夕日が浮かんでいた。
その夕陽色を写して、あるかなしかの波が煌めいていた。


大船のカマキリ
新林で、小学生お二人とさんざん遊んだ後、大船に向って自転車を走らせる。
「おじさん、お昼ご飯ここで食べないの??」 そう誘われたけど、何も用意していなかった。
のんびりと、彼らとお昼を食べたら、またまた昆虫採集に興じていただろうなぁ~、
それも良かったかも知れない…なんて思っていたら、大船の築山にもカマキリ。
二人が一緒だったら、どうしただろうかなぁ~。
きっと、即座に捕まえてるだろうなぁ~、私はカメラ持ってるから…、
そう思いながら撮っていたら、カマキリも安心したのかさかんにポーズ取っていた。


小石川のヤマトシジミ
多分、三十分以上、この蝶はこのままの姿勢だった。
何時もは、頼りなげにひらひらと花の間を飛び交っているのだけれど、
今日の秋晴れの下でも少し元気をなくしている。
とまっているだけだから、花が枯れ落ちた所で何の差支えも無いのだろうね。


川名のイナゴ
既にちょっとした水田の稲は刈り取りも終わっていたけれど、
イナゴはそこここに飛び跳ねている。
何組かのカップルに出会ったけれど、これは相手の居なかったイナゴ。
そうだ、こんな景色が自分たちの周りには間違いなく普通に広がっていたなあ~。
周りはすっかりマンション群に囲まれている。
いずれはこの場所だって区画整理されて、分譲地に変わるのだろう。


川名のヒオドシチョウ
新林で出会った方と、川名に行きましょうと言う事になった。
家を出た時は、かなりの晴天。
新林で思いがけず、御輿草を見つけてしまったので梶原口から北鎌倉に抜けてみよう、
との予定は少し変更かな、と思ったけれど、
川名大池の湿地帯に足を向ける事になるとまでは、思っても見なかった。
結局、二時間近く、そこでまたまた写真談義。
山越えでの北鎌倉入りは実現しなかったけれど、
また一つ自然に近いままの里山(半ば荒れるにまかされた場所)が、意外な場所にあることを知った。
畑の脇には、様々な菊が咲き乱れていたし、蝶は勝手気ままに飛び交っていた。


新林のカマキリ
二人の小学生と、新林で昆虫採集。
暖かい陽射しの中で、同級生たちとは別に田んぼの昆虫探しに夢中だった。
カマキリを捕まえたのだけれど、籠にはイナゴやとんぼ。
「一緒にしちゃぁ、食われるから手に持ってないといけないや」
その後、トゲナナフシなんかも捕まえたから、二人でそれぞれ一匹ずつ持って、仲間の所へ走っていった。


新林のトゲナナフシ
「小学校一年の友達と一緒に来てるんだ。今は二年生だけど…」
 「同窓会ってことか」
「うん、みんな友達だよ。ほら、バッタ、こんなに捕った」
「イナゴだよ。稲食べて育ってるから、稲の子」
と、懐かしい子供時代に教えてもらった話をしながら、暫くは昆虫採集にお付き合い。
カマキリも捕まえたし、こんな珍しいのも捕まえた。


江ノ島夕景
明治時代に作られた歌、『鎌倉』  ♪七里ガ浜の 磯伝い 稲村ガ崎 名将の 剣投ぜし 古戦場♪
この海岸を走ると、何時も口をついて出る。
江ノ電に乗っていても七里ガ浜駅を過ぎると自然に出てくる。
今日は秋の、すこしけだるい夕暮れ。


江ノ島夕景
薄くたなびいている雲が、江ノ島の彼方に沈んで行く入日を遮っている。
燃えるような夕焼けではなかったけれど、七里ガ浜にはただそれだけの入り日を眺めている人たちが居た。
みんなこの夕陽を眺めていた。

 (2005.11)
画像下のコメントは原文のまま、撮影順にはなっていない。
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