2020年の東京オリンピック開催が決定した。天災人災の嫌なニュースが続く中、久々の嬉しいニュースであり、みんなで共に喜びたい。
しかし決定した日が8日早朝(9日は新聞休刊日、この間の悪さ!)で、10日付け朝日新聞は、「安倍首相が汚染水制御は問題無い、と言ったことは本当か」と水を差す。テレビ朝日系列の朝8時「モーニングバード」でも取り上げていた。11日のNHKクローズアップ現代でも放送していた。
確かに安倍さんの演説を聞いて「オヤッ」と思った人は多いだろうが、今取り上げることもあるまい。
この新聞は、「褒めると同時に反省を促す」「問題を指摘したのち話し合いで」論法が大好きなのだ。わざわざ反対意見を大学教授に論じさせ、現地に語らせる。時には韓国、中国まで取材して記事にする。これを持って社会の公僕、インテリゲンチャーを自負する。
先日の長嶋茂雄氏と松井秀喜氏の国民栄誉賞の時、「安倍首相は先に松井氏を決め、後から長嶋さんを追加した」という記事を読んだ。これを書いて誰が喜ぶのだろう?
長嶋氏も松井氏も読者も、不愉快な思いをするだけだ。読売系の2人だから嫌がらせのつもりだろうか?全く品性を疑う。素直に喜びを表さない、へそ曲がりの性質なのだ。何度も言うが私は決して巨人ファンではない。
何しろ旧社会党系の新聞だと思えば我慢もできるが、2006年に民主党政権が誕生した時は、紙面いっぱい使って大喜びした。政治評論家の田崎史郎氏が「民主党の学歴はそうそうたるものだが、あとで政治は学歴でするものではないことが判った」と講演で皮肉っていた。
朝日も一流大学を出ていないと、花の「政治部、社会部」には配属されない。民主党、朝日とも学歴無用論を装いながら、高学歴者であり、学歴至上主義なのだ。
社民党の福島瑞穂、共産党の志位和夫も東大卒だ。主義主張と表向き看板に違和感を覚える。
高学歴なだけに朝日の論調にも一理あるが、国も人も世の中も、良い所もあれば悪い所も有る。良い所を褒めるだけでなく、悪い所を取り上げて反省を促す論法は、底意地の悪さと同時に、学歴を有する人間の大きな特権だと勘違いしている。