タイの携帯電話サービス最大手アドバンスト・インフォ・サービス(AIS)は10月から、アップルのスマートフォン「iPhone」を発売する。
すでに同2位、3位は販売中で、AIS参入で大手がそろう。近く免許入札が実施される第3世代(3G)携帯電話サービスの事業開始に向け、顧客争奪戦が激しくなる。
●3Gサービス開始にらむ
タイでは、携帯電話3位のトゥルームーブが昨年1月にiPhoneを先行発売し、年10万台を販売した。2位のトータル・アクセス・コミュニケーションズ(DTAC)も今年3月に追随した。
AISは、これまでアップルとの販売条件交渉が折り合わなかった。
AISは拡大するデータ通信需要を取り込むため、カナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)と組んで昨年6月から「ブラックベリー」を販売している。
売れ行きは好調なものの、来年頭にも始まる3Gの本格サービスをにらんで、人気の高いiPhoneの品ぞろえが不可欠と判断したもよう。
【記事引用】 「日経産業新聞/2010年9月17日(金)/10面」